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慢性足関節不安定症と足部靱帯の関係

足部において、最も多い障害は足関節捻挫です。足関節捻挫は日常生活、スポーツ活動など幅広い生活場面で生じます。足関節捻挫では、足関節外側の安定性に関与する、前距腓靭帯(ATFL)と踵腓靭帯(CFL)が損傷します。

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※豆知識
ATFLは急性足関節捻挫で最も多く損傷する靭帯であり、その破壊荷重は約138Nで、CFLの破壊荷重より2~3.5倍低いと報告されています。


足関節捻挫は軽度な障害と認識されていることが多いですが、ATFLやCFLが損傷すると、足関節の不安定感、捻挫の再発など生じる可能性があります。適切な対応をしないと、慢性足関節不安定症(CAI)へと進行してしまいます。

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ここで、CAIについて簡単に説明します。2019年にCAIの考え方が変わり、複雑かつ詳細なものへと変化しています。下の図は、かなり簡略化したものですが、中心には機能面・感覚+知覚・運動+行動障害が存在し、個人因子、環境因子が加わり、Outcomeが決定されます。

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つまり、CAIという疾患を古典的に考えるのではなく、個人に合わせてそれぞれの問題点をPick upし、考えていく必要があるということになります。

CAIについて、以前記事にしているのでそちらも確認していただけるとより理解が深まると思います!


今回はCAIの考え方の中から「病理機械的障害」をPick upし、ATFLとCFLについて、深堀りしていきたいと思います!


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