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【進もう。共に。】〜『WEDDING CAPTAIN CLUB』誕生〜

2021年10月。

出張先へと向かう新幹線の中。
もの凄いスピードで流れ過ぎていく景色を見ながら、僕は1人葛藤していた。

「結婚式を美しく進化させ、
この場所を、未来を守っていきたい」
「そのために、ウェディングサービス、ウェディングキャプテンの分野から結婚式の体験価値を磨くんだ」

そう誓い、フリーランスとして走り出して早1年と6ヶ月。
SNSを通してコツコツと発信してきた想い。
ウェディング業界の方との繋がりは広がり、
僕の発信に反応してくれる方は格段に増えた。

だけど、1年半も使い果たした割に、
理想の世界には、ほんの数ミリしか近づいていないような気がして。


新型コロナウイルス感染拡大とともに
ウェディングパーティーは激減。
人との接触を最大限減らすために、規模もどんどん小さくなり少人数化していった。

ゲストの数だけじゃない。
パーティーで行われる演出もほとんどなくなり、結婚式をこれまで彩っていた素材が減った。

「人の想い、愛をカタチにして届ける」という
必要性はこんな時代だからこそ、求められているのに。結婚式創りはこれまで以上に難しくなった。


しかし、それをカタチにするため、
大きな役割を果たすはずのサービスマンの数は
もちろん減っていき。
「キャプテン無し」の結婚式も増えた。

キャプテンやサービスマンが
本当に誰にでもできる仕事で、
今求められている結婚式に必要ないのなら
それはそれでも良いと思っている。

でも僕は結婚式の体験価値をあげて、
結婚式の未来を守りたい。

キャプテンやサービスマンの本質的な価値は
「場創り」を磨き挙げる上で重要な存在。

ゲストの人数や、演出が減った今だからこそ
キャプテンやサービスマンは最も価値を持つはずなのに。

そう思って携わってきた僕にとって、悔しいと感じる日々が続いていた。


その原因はどこにあるのか?
業界の人たちからどう思われてるのか?
オペレーションを回すためだけの人員なのか?
キャプテンやサービスマンに足りてないものは?
キャプテンやサービスマンとして戦う人たちは
今どんな想いで結婚式に向き合っているのだろう?

それを知りたいのだけど、
SNS含め、僕の人脈では到底
その答えに辿り着けていなかった。

SNSだけを頼りに繋がりを求めていても
そもそもウェディングサービスマンや、
キャプテンをしている人で発信している人は
多くいない。僕が一年半発信してきて繋がれた人達はごく僅かだった。


それなら僕がそんな場所を作ってしまえばいい。


そう思い、僕はこれまでに繋がれていた
2人のウェディングキャプテンに
衝動そのまま、連絡した。
僕がこの2人ならと思えた人達だった。


1人は横浜の式場でウェディングキャプテンをしながら、人材教育、その他マネジメントを行っている佐藤周平さん。

佐藤周平さん


もう1人は名古屋の式場で企画開発も兼任しながら
週末はウェディングキャプテン、その他サービスマンの育成にも力を入れている坂本達郎さん。

坂本達郎さん


2人はSNSで発信していた無名の僕を見つけて、
その強い想いをDMで語ってくれた人。

結婚式に対する愛、
ウェディングキャプテンやサービスマンの
介在価値について想いを何度か共有し合った。


例え1人でも僕はやるつもりだった。
だけど、どうせやるなら同じ想いを持った人たちとチャレンジしてみたい。この2人がどう感じるのか、確かめたかったのだと思う。

結婚式の未来、ウェディングサービスやキャプテンの未来に同じように向き合いながら、外との繋がりを欲していた2人は、二つ返事で承諾してくれた。


そうしてウェディング業界で初めて、
ウェディングキャプテンや、サービスマンが集い
アップデートを目指す場所を作った。その名も、

『WEDDING CAPTAIN CLUB』

『WEDDING CAPTAIN CLUB』
この目的としては、

・キャプテンやウェディングサービスマンが横の繋がりを増やすこと
・現状を見つめ、課題を共有し向き合うこと
・感度やスキルを磨き、結婚式に還元すること
・キャプテンやウェディングサービスマンの発信力の向上
・業界の人たちやお客様に向けてその価値を届けること
■形式:zoom (無料)
■開催:月に2回
(グループLINEにて日程調整)
(平日21:00〜22:30)

参加条件としては以下の通り。

・20代~30代
・現役ウェディングキャプテン
・現役ウェディングサービスマン
・キャプテンを目指したいと思っている方
・サービスのアルバイトをしている方
・キャプテンやサービスの仕事に興味がある学生さん

参加意思のある方をTwitterやInstagramで
早速募集してみた。
5人集まれば良い方だろうなぁ、と思っていた。

しかし、蓋をあけてみれば、
参加者は早速9人も集まった。

結婚式場でウェディングキャプテンをしている人。
派遣会社や請負会社に勤めキャプテンやサービスに従事している人。
デビューして間もない女性キャプテン。
アルバイトでキャプテンを目指している学生さん。

世代も、性別も、形態も様々な人が集まってくれた。ただ、そこにあったのは自身のスキルや感度をもっと磨いて成長したい。結婚式をもっと深めたい。と強く願う気持ち。そんな人達ばかりだった。


そして、2021年11月8日。
無事に第一回目のクラブ開催となった。

それから日を追うごとに参加者も少しずつ増えた。
初めは、緊張や慣れない発信で戸惑っているメンバーもいたけど。今ではそれぞれの奥にある想いを真っ直ぐ語り、課題を投げ、それに対して真剣に向き合うメンバーが増えてきた。


「この間、○○さんの話を聞いて意識するようになったら、こんなことを感じ取れるようになった」

「クラブで話したことをもとに、キャプテンやサービスマン育成の在り方を会社で見つめ直している」

「皆さんと話して、自分が想い貫いてきたことが間違いじゃなかったと自信を持てた」

「プランナーメインでキャプテンもやっていたけど、皆さんと話す中でキャプテン一本でやりたいと思い、部署移動を上司にお願いした」


こんな声が実際に出るようになっていった。

中には仕事用のSNSアカウントを作り、
発信にチャレンジするメンバーも数人出てきた。



自分が磨いてきたものや信じてきたもの。
ずっと貫いてきた結婚式に対する想い。

一つの組織の中で外の世界を知れず、
確かめ合うこともできなかった人たちがいた。

だけど今は、違う。
傷の舐め合いなんかじゃなく、
純粋に結婚式という時間や空間を、
1ミリでも深く美しくしたいと願い
共に戦う「仲間」に出会えた。

それが、少しだけ僕たちを強くしてくれている。


結婚式という文化や産業を美しく進化させ、
守り抜いていくために課題は沢山ある。

その中のたった一つ。

「今、創られている目の前の結婚式の体験価値を高めること」

僕たちウェディングキャプテン、
ウェディングサービスマンが進化することは
きっとここに大きな影響を与えるはずだと確信している。

もちろん。まだ歩き始めたところ。
目指している場所は気が遠くなるほど先にある。
スピードだってまだまだ遅い。

沢山の壁もまだあるだろう。
険しい、道なき道を進まなきゃならない。


だけど、もう迷ったりはしない。
『コンパス』は手にしたから。
結婚式を愛し、どこまでも向き合える
『仲間』がいるから。

ウェディングキャプテン。
ウェディングサービスマン。

僕たちが『結婚式』という尊い時間を
もっともっと美しく。そして守っていくんだ。

進もう。共に。



【WEDDING CAPTAIN CLUB】

興味のある方、参加希望の方は
Instagram、TwitterのDMまたは
こちらまでご連絡ください。office.yk010711@gmail.com

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■唐木裕介Twitterアカウント

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