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【芽吹いたあとは】

気づいてみれば2021年も残り僅か。

大人の人がみんな言うけれど、
「歳を重ねるごとに1年が短く感じる」
ってのは本当のようだ。


2021年1月。
僕は「覚悟」という2文字と戦っていた。

会社を解散して、
フリーランスへ転身すると決めた時。
僕の中で決めた約束事。

自身の掲げたビジョンに向かい、全力を投じて
「3年以内」に芽が出なければ辞める。

とはいっても、
2020年は誰もが予期せぬ事態に見舞われた。

生々しく言うと、
コロナ禍により結婚式は激減。
仕事を貰える場所も限られていて
通帳の金額を大きく減らしたし、
業界の人に僕の名前を知らせることも
ほとんど叶わなかった。

2020年はひたすら「種蒔き」「水やり」に
時間を費やした一年。

「今年(2021年)も同じなら、来年はない」

そう感じていた。
周りのお正月気分もどこか味気なく、
僕は自分の覚悟と向き合い過ごしていた。

正月早々にデスクに向かう。

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結婚式の未来のために。
結婚式の価値、現状や課題。

そして、自分の目指す方向。
辿り着きたい場所。
今の自分にできること。

改めてノートに書いて整理していた。
何度もやっていたから、
何も生まれてくるはずはないと
どこか半信半疑になりながら。
動かずにはいられない「衝動」に身を任せ、
書き殴ったのを今でも鮮明に覚えている。

書き殴ったノートをぼんやりと見つめながら。
結婚式の未来に想いを馳せていた時、
小さな光を見た気がした。

このノートから生まれた、新たなサービス。
後に僕の代名詞ともなってくれる
『フリーウェディングキャプテン』が誕生する。


このサービスをやると決めてからは早かった。
サービス内容の詳細、料金設定に取り掛かる。
そして、利用していたすべてのSNSのプロフィールを変更した。

フリーウェディングキャプテン 唐木 裕介

そして、この一年のすべてはここから始まる。

年明け早々にTwitterのタイムラインを賑わせていたのが『clubhouse』という音声型SNS。

当時は利用している人からの「招待制」じゃないと利用できないという希少価値から、一気に広まった。

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何度かルームでお話する機会を得て、
勢いそのままに自分でルームを立ち上げたりもした。


日本では例を見ない、
フリーランスのウェディングキャプテン。
その物珍しさに興味を持ってくれる人が増えた。

他のSNSからDMを何人もの方からいただき、
個別でzoomで話すなんてことが格段に増えていった。

誰に感謝すればいいのか分からないが、
『clubhouse』本当にありがとう。。



そして、2月末には早くも、
フリーウェディングキャプテンの受注が決まる。

フリーウェディングプランナーとして活動しながらコンサルタント、セミナー講師など幅広く活躍する佐伯エリさんからの依頼だった。

2021年6月6日。
フリーウェディングキャプテンとして
記念すべき初めての結婚式は
長野県軽井沢で行われた。

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この日の結婚式は、僕が10年以上、
結婚式当日の繊細な現場で追い求めてきたことが
少しだけカタチとなり、確信へと変わった。
忘れられない美しい結婚式。


後に、この佐伯エリさんとはプランナーとキャプテンによる本質的な美しい結婚式創りのための
B buddy consulting』をリリース。
結婚式の未来を守るために、大きな一歩を踏み出した。

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そしてその翌月、7月5日。
群馬県高崎市で行われた、僕の大切な人の結婚式。そこにゲストとしてではなく、キャプテンとして携わらせて頂いた。

誰よりも近くで見た、ふたりの温かな「愛」のカタチに、溢れる涙を止めることができないほど、
とても愛おしくて幸せな時間だった。

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そこから有難いことに
フリーウェディングキャプテン、
フリーウェディングサービスだけに留まらず。
オンラインセミナーの講師や、
結婚式場からの施行改善コンサルティング依頼を頂けたりもした。


そして、ほんの少しだけ。
「唐木裕介」というウェディングキャプテンが
いることを知ってくれる人も増えた。


業界を牽引するトッププロと繋がりも増え、
結婚式の未来のために共に悩み、語り合う時間は
今の僕にはかけがえのないものになっている。


年末が迫る中、僕は今年最後のチャレンジとして
ウェディングキャプテンクラブ』を立ち上げた。

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全国各地、フリーランス、結婚式場、派遣会社など様々な場所で活躍し、結婚式と真剣に向き合うキャプテンが集まり、語り合う場所を作った。

結婚式の未来を守るためには、
結婚式の『体験価値』をあげるしかない。

その体験価値に大きく関わる、
ウェディングキャプテンやサービスマン。

今どんな悩みや課題を抱え、
どんな想いで結婚式と向き合っているのか。
僕たちにできることは他に無いのか。
真っ直ぐ、本気で話してみたかった。

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もちろん喋ってるだけじゃダメだ。
ここで得た気づき、感じたことを必ずクリアにしていき、目の前の結婚式に還元する。

その積み重ねがきっと、
結婚式の未来を守るはずだと信じているから。

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今年の初め。

「今年(2021年)も同じなら、来年はない」

そう思って走り出した僕。

今日。2021年12月31日。

僕は無事に、明日から始まる「2022年」を見据えている。

年が変わったからといって何か大きなことが変わるわけではないのだけれど。
なんとか首の皮一枚繋がったのか。
結婚式にもう少しだけ、触れさせてもらえる。


先の見えない真っ暗なトンネルの中は、気が遠くなるし、何かにぶつかり怪我をするかも知れない。そんな恐さと戦い続けることになる。
光の差さない道で歩き続けることは簡単じゃない。


実際にいろんな障害にぶつかりながら進んだ道のり。それでも僕は、胸を張って「歩むこと」だけはやめなかったと言い切れる。

だから確実に前には進んだのだろうし、今にも消えそうなモノだけど、小さな光を見つけることもできた。


しかし、まだだ。
小さな芽がようやく土から地上に出ただけのこと。

地上に出れば、雨や風だってある。
小さな芽のままじゃ、誰からも気づかれず、
踏み潰されるかもしれない。

だけど、例えどんな困難が待ち受けようとも。
絶対に折れない(ブレない)芯を強く持ち、
あとは上へ上へと伸ばすだけ。

そして最後は、誰にも真似できないほど真っ直ぐに伸びて、美しい花を咲かせるんだ。

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『結婚式の未来』のために。
2022年は必ず、大きな手応えを掴んでみせる。

僕1人のチカラはとても小さいけれど
結婚式という美しい文化を深化させ守っていく。


ありがとう。2021年。

そして、勝負だ。2022年。

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