映画 ファースト・マンを何倍も楽しむ方法!(マーケ&プログラミング目線)
(追記)
この記事のタイトル間違っているような気がしてきました。
正しくは、
マーケター必読の”ある書籍”をより理解するためにも、
映画 ファースト・マンは是非観に行くべきだ!
が適しているかも?って読み直してみてから思いました……。
完全にオススメしたい主従が入れ替わっている……。
(追記終わり)
※この記事はネタバレがあるかもです
※映画の核心は触れないようにしていますが、神経質な方は閉じてください
※個人的におすすめな鑑賞方法をまとめており「予習」と「復習」の構成です
月への 不可能な旅路を 体感せよ。
ファースト・マンとは
ラ・ラ・ランド監督・脚本のデイミアン・チャゼル監督と、
ラ・ラ・ランド主演のライアン・ゴズリングによる実話を元にした、
ラ・ラ・ランドの最強タッグが!みたいな映画です。
(ラ・ラ・ランドがゲシュタルト崩壊)
オフィシャルサイトはこちら
Wikipediaによると以下のような説明です。
『ファースト・マン』(原題:First Man)は、2018年のアメリカ合衆国の伝記映画。監督はデイミアン・チャゼル、脚本はジョシュ・シンガーで、ジェームズ・R・ハンセン(英語版)によるニール・アームストロングの伝記『ファーストマン: ニール・アームストロングの人生(英語版)』を原作としている。
史上初めて月面を歩いた宇宙飛行士ニール・アームストロングを中心に、1961年から1969年にかけてのNASAのミッションが実話に基づいて描かれる。
細かいあらすじやレビューは他の方に任せますが、
今回「セッション」や「ラ・ラ・ランド」と違って、
実話ベースで物語の終着点はだいたいわかっているからこそ、
チャゼル監督が描く「人物の心の機微」にとても期待していました。
しかし!私の感想だけ申し上げると”映画単体”としては期待はずれでした。
IMAXを活用した映像表現もそこまで印象には残らず……。
ただ、予習復習などを含めた”映画体験”としては凄く良かったので、
私の行った映画体験の方法を書き残そうと思います。
まだファースト・マンを観ていない人も、
すでに観終わって後味を楽しんでいる人も、
以下にまとめているマーケティング視点&プログラミング視点の楽しみ方で
より良い映画体験に繋がれば良いなと思います!
ちょっとでもネタバレが嫌な人はここで閉じてくださいませ。
※物語の核心は触れていないですが、念の為の注意です
予習してたからこそ、10倍楽しめた点(マーケ視点)
今回の映画ですが、あまりにも有名なアポロ計画を描いているので、
史実としてのストーリーや物語性には期待していなかったのですが、
その心構えを上回るほどアメリカでは”当たり前?”の事実が省略されていました。
(いや、もしかするとアメリカの方もポカーンかも?)
おそらく、日本を始め諸外国在住で&アポロ計画をリアルタイムで知らない人は、
そもそも「何が起こっているのかわからない」状態でクライマックスを迎えただろうなと。
無理に例えるなら、事前知識ないまま関ヶ原の戦いの映画を観てしまい、
石田三成の信念とか小早川秀秋の苦悩とか読み取れない的な?
(規模も時代も違うので無理矢理ですが、ニュアンス感じ取ってください)
その省略されていた重要なパーツを補完してくれていたのがこちら!
私は、事前にこれを読んで背景を知っていたことでストレス無く観れました。
私が期待していた”デイミアン・チャゼル監督が描く「人物の心の機微」”って、
その人物が背負っている背景や、当時の時代の空気感がわかるからこそ、
喜んだり・苦しんだり・悩んだりといった動きが映えると思うのです。
ただ、今回の題材が日本人の我々には馴染みがないこともあり、
微妙な表情とかセリフ回しで表現される心の機微の意味が分かりづらかった。
その点、「月をマーケティングする」では、
アポロ計画以前の「宇宙旅行」の認識や、ソ連との関係性、
当時の世論の変化などがマーケティング・PR目線でまとめられています。
これを読んでいたこともあり、映画の登場人物を取り巻く空気感が想像でき、
おそらく今回の映画で描きたかった人間ドラマの部分にフォーカスできました。
また、映画では描かれきれていない「不可能な旅路」を支える側が、
どれくらい大変な仕事をしたのか、議会への根回しとかも含め想像できたので、
マーケティングに関わる者としても「偉大な偉業」を支える仕事の大変さと
素晴らしさを読み取れました。
上記の書籍を事前に読んでいたおかげで、今回の映画体験はすごく良かったです。
「月をマーケティングする」で扱われている
NASAによるブランドジャーナリズム
とか
メディアを巻き込んで世論を作っていく過程
とか
国家プロジェクトに関わるためのB2Bメーカーの戦略
とか
宇宙旅行ブームに乗じた消費財メーカーの戦略
とか
アポロブームの終焉と火星探索事業に繋げられなかった要因
みたいなキーワードは、
時代が違えど普通にケーススタディとして読んでいて面白かったし、
逆に「アレくらいの大掛かりなプロジェクトは今後むずかしいのかなー」
みたいな空想を考える分には、刺激剤としていろんなフックがありました。
これを読んで得た知識によって、細かいリアリティがより引き立つ感じです。
結構ボリュームがある本ですが、ぜひ読んでみてください!
映画見た後の方にも全然おすすめできます!
復習したからこそ、10倍楽しめた点
(プログラミング視点)
私は映画を見る前にも読んでいたのですが、
劇中の専門用語や特定のシーンについてわからない点があったので、
帰りの電車で改めて読んでみたことで、より理解を深められました。
私は、そこまでプログラミングとか詳しくないし、
仕事としても自分でコードを書いたりしないのですが、
コンピューターのスペックとしてROM : 72 KB、RAM : 4KB程度が、
どのようなレベルかは理解できます。
そのような設備や技術で、どのようにして奇跡的な偉業を達成したのか、
この記事を読むことでより一層たいへんさや素晴らしさが伝わりました。
実際の月へ向かっていくシーンの細かい描写について、
この記事を読めば色々と繋がる部分があるので、
こちらもぜひ読んでみてください!
家族が欲しくなり、良い仕事がしたくなる作品でした!
色々と核心に触れるのでぼやかしますが、
登場人物の生活を通して、家族っていいなって思いました。
また、その家族に支えられるからこそ、人が月に行くような偉業を起こせるんだな~って思いました。
自分もまだまだぺーぺーですが、
自分の目の前の仕事を精一杯頑張り、世の中に良い影響を残したいなと。
やっぱり映画って良いですね。
2時間をきっかけに思考が進むし、
周辺知識も書籍とかで掘りたくなるし、
結果として成長に繋がる勉強が結構できる。
個人的には無勉強での鑑賞はハードル高いなと思うので、
もし観るのであれば周辺知識をインプットしてからの鑑賞をおすすめします!
(願わくば、もう少しバランスよく映画単体でまとめてほしかったなー 笑)
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