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ヨーロッパで寅さん

今、ヨーロッパにいるのですが、寅さんにはまってます。コロナなので観光地に行くことややショッピングにも行けないので、ジョギングやウォーキング以外はDVDを見たりYoutubeを見たりしています。寅さんを見ていて思ったのは、このような人との交流や義理人情って、昔の日本だけでなく、世界共通なのではないかと思いました。

以前、アメリカの小規模の会社の売却をやってました。その後少し空いて、東南アジアにいました。今はヨーロッパにいます。つくづく思うのは、ワタシが非常にありがたいなあと思うのは、人が暖かいなぁと思うことです(もちろん、頭にくることもありますが)。

アメリカではその会社の売却を進めてましたが、従業員とは仲良くさせて頂いたし、東南アジアではフィリピンやタイやインドネシアに行き、現地の会社の人たちと交流させてもらい、暖かく迎えてもらいました。今の会社でも受け入れてもらって、例えば昼食時に現地の人が作ったスープや焼き肉などを分けてもらうことがあります。今はコロナのため、飲みに行くことはできませんが、コロナじゃなければ歓迎会を開いたのになあという話をします。

行く先の会社は中小規模ということもあってか、のんびりしていることもあるかもしれませんが、結構飲みニケーションもあるし、一緒に食事を取ることが多いように思います。いつもにこやかで、挨拶は大きな声でするし、フレンドリーに接してもらってます。

ワタシが海外に興味を持ったのは最初の会社に就職した後です。それまで英語はまともに話をしたこともないし、そもそも外人と話をしたこともないし、実は外国に行ったこともありませんでした。20数年前でもかなり珍しい部類だったかもしれません。勝手に、欧米系はドライなイメージがありました。それが突如、海外で仕事をしてみたいなと思って、当時流行っていた「駅前留学」というものを始めました。それまではまともに外人と接しタことはないし、接したとしても英語教師ぐらいなものでした。

ですので、勝手ながら欧米人は映画や海外ドラマで見たイメージしかありませんでした。欧米は解雇は普通に起こるし、ドライで、日本のように会社ではウェットな関係にはならない。と勝手に思っていました。

ところが、実際に来てみると、今日もそうですが、気軽に知らない人とも不通に挨拶や話をするし、会社ではウェットな関係の場合もあるし、簡単には解雇なんかしないし(そもそも法律で守られているし)。

欧米でも東南アジアでも、義理や人情、恩などを大事にするケースは多々あります。ナイキの創業者の書いた本、SHOE DOGにもそのような記述がありますね。信用や信頼、義理、人情は日本だけでなく、世界中でも共通なのだと思うのです。ただ、最近の日本はだいぶ変わってきているかもしれませんが。

欧米でも東南アジアでも、効率が悪いことって多々あります。例えば、店で会計のために列が出来ているのに、店員と客が世間話で盛り上がっていることはよくあります。その時は「早くしてくれ~」と思いますが、この人たちにはそれが普通だし、それがなかったらつまらないのだと思います。日本は効率ばかり追求してしまって、便利だけどつまらなくなっているのかもしれません。ヨーロッパで寅さんを見ていて思ったのですが、映画が欧米で受け入れられることは無いと思いますが、たぶん、寅さんのような人だったら欧米でも東南アジアでも皆好きになると思った次第です(ワタシだけかもしれませんが)。

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