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「雨が降るとイイことがありますよね。」客に気づかされる、岡山県新見市大佐の自然や魅力。(LDLインタビュー 松下昌平さん)

地域のリアルをアートのごとく切り描く“狂犬”木下斉氏が運営する、会員コミュニティLDL(=Local Driven Lab)。地域で実践的な事業・活動をしている全国の多種多芸な仲間たちが、オンラインで、また狂犬ゼミをはじめとするリアルの場で、互いに切磋琢磨しあいます。

LDLについては、こちらから。

この度、メンバー同士でバディ制を組んで、二人一組で紹介をしあう、というプログラムが始まりました。

松下 昌平さん(岡山・新見市大佐で活動)

私の今回のバディは、岡山市新見市で活動をされている、松下 昌平さんです。西粟倉に住む私としては、岡山県のLDLメンバーが増えて大変うれしい限りです。

〔松下さんの略歴〕
真庭市生まれ。大学を卒業後まにわしの家具製作会社に就職。27歳の時にニュージーランドへ1年間滞在し、パラグライダーやアウトドア、自然の魅力に触れる。帰国後は「おおさネイチャークラブ」に就職し、キャンプ場やアクティブティの運営管理を行う。2008年に同社の代表取締役に就任。

新見のフリーペーパー『にいみいろ』2022年8月号より一部改変

地元での仕事にいったんリセットし、今しかない、と、ワーキングホリデイ先に選んだ、ニュージーランド。そこに、隣町のパラグライダースクールが、当時の社長とツアーに来た。その時の出会いが、今の仕事、そして今のポジションにつながっている松下さん。

メインの大佐山オートキャンプ場事業は、指定管理を受けて運営。電源と水道が各サイトに引いてあるので、初心者でも快適に過ごせそうです。「最近は、(岡山)県南からのお客さんがメインだけど、コロナの前は関西からのお客さんも多かった」ということ。確かに、大阪市内から3時間弱で、西側が拓けた風景広がる。西粟倉からでも、違う景色に来たなぁ~、と感じられます。

キャンプサイトには「知恵と工夫」がちりばめられている


キャンプ場の手前にある、“アウトドア天国”には、アウトドア商品のネットショップ事業で扱っている商品の一部を置いています。アウトドア素人の私でも気になる商品がたくさん。リアルにモノを売る場がある、ということの大切さにも気づかされます。

見よ!この存在感ww
売り場の一部にはこんなコーナーも。こういうことができるのがリアル店舗のある魅力ですね。

「最近思うことが、あるんです。キャンプって、不思議じゃないですか。
日常生活から比べると快適とはいえない、むしろ不便なレジャー。でも、なんでそんなことやるのかなって。確かに、リフレッシュっていう意味もあるけど、“知恵と工夫“で暮らす。ここに価値があるのかなって」

自分たち流にカスタマイズされて、何でもすぐに手に届く便利で安心なわが家もいいけれど、それだけだとなんか物足りくなるときに、動物的な本能ともいえる“知恵と工夫”を体験できる場を提供する。松下さんの言葉からは、コロナで交流も減ってるのは、知恵と工夫を発揮できる場が、いま、減ってるんだな、ということを、私猪田もあらためて感じます。

こんな大自然に囲まれています(運転:松下さん、撮影:猪田)

コロナに気づかされた、「今、ここ」の価値

「コロナの影響は、ほかのレジャーに比べると少ないほうだと思うんです。これまでは、過疎の町で数少ない集客施設を運営することに誇りと自信をもってたんですが、コロナ第一波のころは、“キャンプ場があると、外から人が来る。もし、地元でコロナが出たらどうしてくれるんだ!”って、また聞きで伝わってきたんです。その時、ああ、自分たちの仕事は地元の人には関係ないんだな、って思っちゃいました。でも、もう少し深く考えて思ったのが、地元の人たちとやらないと、自分には関係ない、ってなるんだな、って気づいたんです」
「キャンプ場を運営していると、お客さんに気づかされることがたくさんあります。実は最初は理解できなかったんですけど、ここ新見・大佐はお客さんがお金を払う価値が十分にあるんです。価値があるっていうことを、地元の人にも、誇りを持ってもらいたい。一緒にイベントとかやれるとうれしいです。」

地域の魅力は、実は外の人が教えてくれる。よく聞く一方、私自身も西粟倉に移住して5年もたつと忘れがちだったセオリーです。この日、あらためて実感しました。

まず、動け。成長して、飛べるようになる。

「木下斉所長のことは、今年の四月だったか?ラジオ番組、ONEーJで初めて聞いて、“なんだ、この人は面白いこと言うなぁ“ってので知りました。実は、パラグライダーって、飛べるまで、一人前になるのに3年かかるんです。いま、飛べるのか、その飛べる条件を、インストラクターが判断しながら、リアルに飛んで成長していくんです。“まず、動け”っていう木下所長の感覚に近いものを感じたのかもしれません。」

『地方創生プログラム ONE-J』とは、TBSラジオをキーステーションに2021年4月から毎週日曜日8:00 - 10:00に生放送されている番組。「地方創生」を主題に、地方に山積するさまざまな問題を全国のラジオ局と一体となって制
作しているのが特徴

番組サイトなどより

「天気がつくる縁」ってのも、悪くない。


空飛ぶ感覚。初めてわかる、という感覚。知識だけでなく体験・実践に基づいた感覚は、私も地域で活動をしていて身に沁みます。こういう地域でリアルに活動する仲間同士で何気ない会話ができるのが、このコミュニティの良さでもあります。

タイトルにある「雨が降ると、イイことがありますよね。」は、アウトドア天国のショップ内でのいたインタビュー中に、県南から来られたお客さんが発した何気ないヒトコト。出会いを通じてお互いのビジネスの種の紹介にもつながりました。

インタビューだけでなく、買い物客ともコミュニケーションをとりながら、という時間でした。

この日、ものすごく天候の替わる一日でしたが、このひとことで、何だかほっとした気分になり、またここに来たく、松下さんやその時集う方々ともお話がしたくなりました。
松下さん、ありがとうございました。ぜひ、岡山・中国地方メンバーでリアルに仕掛けていきましょう!!

ホントこの通り!でしたが、「noteのネタ」ってのも今後欲しいですよね(笑)


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