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隅田川にて
PM6時、徐々に色が変わっていく空と一緒に
隅田川沿いを歩いた。
荒い息遣いをしながらランニングしている人
涼しげに寝そべって読書をしている人
可愛らしく恋人と手を繋いで散歩している人
同じ道を通りすがるのに
私たちの奥には
異なる宇宙が広がっている不思議。
駒形橋の下に潜るその10秒間
視界が暗闇に包まれるその時間
私は故郷を思い出す。
故郷の橋の下に潜るその10秒間
視界が暗闇に包まれるその時間
私は隅田川を思い出す。
ここにいるのに
ここではないところを
思い出すなんて不誠実を働くのは
失った夢に抱かれたいから。
通りすがった人たちの宇宙も
そんな夢を抱えているのかな。
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