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結婚は、本当におめでたい…?

ずっと疑問に思っていることがあります。

それは、「結婚おめでとう」ということばについて。
このことばって、結婚した人に必ずかけることば、とも言えるくらい、世の中で当たり前とされていると思うのですが、
でも、本当に「おめでとう」ということばがふさわしいのか?
そもそも結婚って本当におめでたいことなのか?
そんなことを思うことが度々あります。

わたしは現在結婚2年目ですが、結婚って正直なところ、修行のような感じだと思うのです。
なぜなら夫婦が自分たちで今後を作っていくプロセスが、結婚生活だと思うからです。
正直、結婚生活は試行錯誤の連続だし、現に結婚生活を何十年も営んでいるわたしたちの両親たちが、みんなみんな結婚してしあわせばんざい!ってなっているようには思えないし、
いろんな過程を経ていく中で、自分たちの住み良い環境をつくることを試していく…その努力が結婚生活だとわたしは思っています。

好きな人と結婚するんだー♡なんていうロマンチックな面ばかりがどうしても世間では溢れていて、
ブライダル雑誌は笑顔いっぱいの花嫁さんが表紙になっていて、
だけど結婚式を挙げるには結構なお金がかかるし、
ブライダルエステなんかは「このくらいのボディケア、花嫁さんならやって当然よね?一生に一度だもの!」みたいな無言のメッセージを投げかけてくる…

結婚って、本当にはじまりに過ぎない。
それからたくさんの試練も大変なことも試行錯誤も経験していくことになる。
そんなことを、教える場所があっても良いのでは?と、
ブライダル関係の華やかさを見るたびに思ってしまいます。
まあそんなことを思っているわたしのような嫁は可愛くないでしょうね…(笑)

だから結婚するときは、「おめでとう」よりも
「結婚するの?!応援する!」
「結婚は大変なことが多いよー。」
「結婚?!君は正気か?よく考えたのか?!」
こんな感じの声かけがあってもいいような気もします。

結婚する、と伝えると「おめでとう」
子どもが産まれた、と伝えると「おめでとう」
こんな言葉ばかりのふわふわした世界に生きている、なんてわたしは呑気な幸せ者なんだ〜、と思ったら直面するのは多くのチャレンジングなこと、なんです。

「どこに住む?」「お金のやりくりはどうする?」「子どもの教育はどうする?」などの長期的な問いのほか、
「ことばの伝え方やチョイスをどうするか」などの日常生活の中での些細なことまで、夫婦でお互いに考えたり調整したりしなきゃいけないトピックはたくさんあります。
いくら好きな人だとしても、所詮は赤の他人だから一緒に生活していくのは結構な労力を使うものです。
でもそんな労力も楽しむ、それが結婚して一緒に生活を営なむということなのかなとわたしな思います。

当たり前ですが手放しに自分のやりたい放題、思い通りに結婚生活を楽しむなんていうのは無理な話で、
楽しむための努力って、必要なんです。
努力という言葉に対して最近少し懐疑的なところもあるのですが、ここではこの言葉を使います。

努力って、自分の意志でやるものだと思うので、そういう意味では結婚は修行でもあり、自己鍛錬でもある気がしますね。
他人に「努力しろよ!」って強要するのはお門違いだと思うのでそれは結婚相手に対してもそうなのかなと感じています。

ということで、わたしは「結婚」というものに対して世間的に、もう少し多様な見方があってもいいのかなと感じますが、
まあでも結婚が華やかなものだとイメージを作り上げることによって利益が出るところもあるのでしょうね…なんて意地悪すぎる見方かもしれませんが。

わたしの思う「結婚」について書いてきましたが、
これはいろんな人たちに「実際、どうー?」と聞いてみたい気もします。
あ、でもこの時も「結婚したんだから幸せにならなきゃ!」なんて思い込みも外せるような、本音で話せる環境。
そういう会話から、現実のおもしろさがもっともっと見えてくる気がしています。

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