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くたびれサラリーマン、鎌倉に移住する。

久々にペンを取る。もう夏真っ盛りだ。久々にnoteを見返したら、最後の投稿は去年の11月だった。半年以上。早いものだ(しみじみ)。でも、何もしてなかったわけでなく、評価に絡み取られるサラリーマン(詳細は前回の投稿を参照されたし)を続けながらも、色々とミドルエイジクライシスの脱却を試みている。試行錯誤。あれやこれや。

挑戦したことを思いつくまま書いてみると、こんな感じ。

①鎌倉に移住して、家を建ててみた(建築中)
②サラリーマンをやりながら副業してみた(コンサル契約)
③iPadでのデジタルアート制作を再開してみた
④イラストを使って「フローリッシュ・ワークショップ」というのをやってみた
⑤後輩と一緒に英語の絵本を作り始めてみた
⑥イェール大学のウェルビーイング講座を友達と受けてみた
⑦ずっと固執していたショートボードをあきらめて、ロングボード(サーフボード)を大人買いしてみた
⑧ゲーミフィケーションの仲間たちとウェルビーイングのウェブサイト構築をはじめてみた
⑨資産運用を見直してみて、仲間と資産運用勉強会を企画してみた(企画段階)
⑩ワクチンを打ってみた

正確には全てが去年の11月から2021年8月の間に始めたわけではないけれど、我ながら節操がない。でもいずれも、思うところがあって、チャレンジしてみているところだ。

これを全部話していると、お経のようなnoteになってしまうので、今日は「なぜ移住したのか?なぜ鎌倉?なぜコスパの悪い一戸建てなのか?」というところを話をしてみたい。

なんで移住したのか?

移住という話は、昨今まったく珍しくない。もはやコスり切られてるといってもいいだろう。コロナ禍のリモートワークによって「いつでも、どこでも、働ける」というが実感できたし、外にでれない東京というのはアラフォー家族持ちとしては、まったくもってコスパが悪いなぁ、というそうした打算的な理由ものもある。

ただ、もっと大きいのは、「東京にドキドキしなくなったから」だ。

もともと、千葉の市川育ちで、東京に住みはじめてから15年近くになる。高校生からずっと東京に憧れて、高校をサボって、新松戸から千代田線にのって原宿(明治神宮前)にいきまくった自分としては、90年代のあのキラキラした裏原宿・ラフォーレ・キャットストリートは、自分の中でも強い憧憬の記憶として残っている

僕の好きな原宿を切り取った動画を紹介しておく。特に90年代部分(ちょうど高木完やハスキングビーの「今夜はブギーバック」のあたり。とくにハスキンのカバー部分たまらない)、だ。

しかしだ。強烈な「個性」が集まって、不思議なドキドキをまとったあの雰囲気。「個」を打ちだしたい高校生時代の自分にとって、憧れの的だった。

でも今は、仕事をもち、家族をもった。「個」よりも「チーム」となった。そうやってライフスタイルが変わると同時に、東京というのは「ドキドキ」を求めるといったエモーショナルな場所から、「利便性」といったファンクショナルな理由で、居座る場所になっていったように思う。会社から近いから、銀座が近くて買い物が便利だから、などなど。

でも、そこにはもう東京の「ドキドキ」はない。

だから、「個ではなく、チームでドキドキするところに住みたい」と思ったのだと思う。それでは、どんな場所が今の自分にとってドキドキする場なんだろうか?それが色々考えたけれど、「自然と暮らすこと」だった。個→チーム→自然。自分をより凌駕し、包み込んでくれる場所を求めた。これが移住を決めた理由だ。

なぜ鎌倉か?

自然を感じたい。それが移住の理由なのだけど、それだったらもっと東京から離れればいいじゃないか、とも思われるだろう。例えば北海道・沖縄。僕はサーフィンが好きなので宮崎とか奄美大島とか。

でも、移住の理由は「ドキドキするか」だ。理由を超えてドキドキしたいのだ。なんとなくでエリアは選べないので、ドキドキする理由を因数分解をしてみた。

自然だったらなんでもいいのかというと、そうじゃなさそうだ。どうやら「そのエリア特有の自然をベースにしながら、人間が生み出した文化」にドキドキするのだと思った。自然と密接に絡まった人が作り出す文化。文化は、自然の影響を多分に受ける。人だけで作り上げるものだけはない。東京は自然を遠ざけた。そのアプローチもいいけれど、どうしても人が中心となる文化になる。そう、「個」が際立ちやすいということだ。だけれど、自然から生まれた文化は少し違う。個よりも大きな観点。そこには自然に対するリスペクトと、共存しようとする人のチャレンジがある。

そう考えると、歴史が深い場所がいいなと考えた。そこで真っ先に考え付いたのが、いい国つくろう鎌倉幕府(いまの教科書では鎌倉幕府(大蔵幕府)は1192年じゃないらしい)だった。なかなか、これ以上深い歴史のある町はないだろう。しかも鎌倉は山もある。海もある

山については、鎌倉には随所に「切通し」という道がある。鎌倉時代に山を整備して作った山道だ。すさまじい自然を、人間があらがった爪痕(いまでも普通の通り道として使われてたりする)。そういうの見るとドキドキするのです。ドキドキ。

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そして海。鎌倉には稲村クラシックを代表するサーフカルチャーもある。これも自然からうまれた文化だ。こっちも、ふぐりがキューっとなるぐらい、ドキドキする

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海も山もある。そこから生まれた文化もある。独特なカルチャー。都会と田舎の絶妙なバランス。そこにひかれて、鎌倉一択となった。

なぜ一戸建てをたてるのか?

移住をする理由、そして鎌倉の理由。そんなところを書いてみた。しかしなぜ持ち家、しかも一戸建てなのか。シェアリングエコノミーのこの時代、「ものを所有する」ということが少しダサくなってきたという声が聞かれる。また、著名な経営者とかも、「持ち家より賃貸。所有はコスパが悪い」っていうのを喧伝していることもあり、どうも持ち家が人気がないようで。。

でも僕は、機能的な理由で引っ越してきたわけではない。ドキドキしにきたのである。だったら、ドキドキしない家には住みたくない。めちゃくちゃこだわってオーダーメードで作ろうと決めた。「オーダーメードというは、人生を豊かにする」。これは僕の持論だ。

唯一無二のものを所有する喜び。そして、それをメンテナンスしながら、一緒に生きていく。それがチームとして生きていく自分の今の気分なのだと思う。

今回の家のテーマは「解放感」。特徴としては、こんな感じである。

・9畳以上の土間(寝室は6畳なのに)
・最長5メートル越えの天井高
・6畳のアウトドアリビング
・アトリエを2つ。自分の絵描きアトリエ。嫁の裁縫用のアトリエ。
・スキップフロア
・シンメトリーな切妻屋根。

この辺りは次回以降、どうテーマを設定し、どう設計に落とし込んでいったのか、を語りたい。

このあいだやっと地鎮祭が終わった。

僕のドキドキはこれからも続く。

引き続き、くたびれたサラリーマンから脱出するための挑戦を、ここnoteで報告していきたいと思う。

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