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A=AA≠A(〇△□ )のアーカイヴ

2020/7/24にA=AA≠A(〇△□ )と題して1日かぎりの展覧会が開催された。展覧会は、KOBE819GALLERYでの作品展示 + それにまつわるトークイベント の2構成で編成されている。展覧会を開催するにあたっての作家の声明である。この声明に対して、どんなことが実施されたかを振り返る。

0、展覧会の在り方について

この展覧会に関わるにあたり、その方法についてたくさん考えたことがある。それはCOVID-19による影響によって、無条件に従来のカタチを受け入れることは困難であると考えたからだ。今回の展覧会のスタイルは、その条件について考えた結果であり、それを行動にうつしたときにどうなるかを観察する機会でもあった。

1、トークイベント

実は、トークイベントに関しては、KOBE819GALLERYのインスタグラムにアーカイヴがアップされている。これによって、我々は後から見返すことが何度でもできるし、インターネットの環境があれば、いつでもどこからでもアクセスできる。内容は以下の記事にも整理してある。

音と映像であることとテキストであることは、同じ内容でも印象が異なる。まったく別のものであると解釈してのこと。


2、展示

1日限りの展覧会は、トークイベントだけでなく、KOBE819GALLERYに作品が設営され、一般に開放していた。鑑賞者は7/24の神戸のギャラリーが開いてる時間であれば、いつでもみることができる状態であった。また、上記トークイベントを通して、期間中はどこからでもみられるようにした。
しかし、展示自体は期間をを過ぎたら消えてしまうものである。

3、条件の提案

条件を考える上で、会場で確認すること と WEBで確認すること は、等価でないという考え方から着想。これまで作品をみるだけが無料であるという考え方の見直す取り組みである。

COVID-19によって、現地に行くことにリスクやコストを支払っていることが顕在化したが、これまでも鑑賞者が交通費や時間を含めて多大なコストを支払っていたともいえるのではないか?という問いかけである。

現地現物(トークセッションの言葉でいう生もの)での体験や経験をリスクを通した価値観に置き換え鑑賞者に提案する。本来は展覧会期間中に提示されるもう1つの選択肢であり、鑑賞者はリスク・コスト・価値観をつかって行動を選択することとなる。

ここでは、もう1つの選択肢を展覧会後に公開するカタチで提案し、次の機会までに展覧会中に公開できるかを検討していく。

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