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女子大生・女子高生の9割以上に「推し」がいることが判明!Trend Catch Projectが「推し活」に関する調査結果を発表

昨今「推しグラス」がSNS上で人気を集めトレンドとして取り上げられたり、「推し」をテーマにしたドラマが放送されたりと、「推し」という存在、「推し活」という行為が若者の間で話題になっています。

ライフステージごとのニーズを汲み取り、等身大の意見を発信する女子大生・女子高生マーケティング集団「Trend Catch Project」は、10代後半から20代前半の若年層女性を対象に、「推し活に関する調査」を実施しました。コロナ禍で「推し活」がどのように変化したのか、「推し」を持つことのメリット・デメリットなどから、「推し活」のリアルな姿を紐解きます。

また、Trend Catch Project公式Podcastチャンネルにて、「聞くプレスリリース・推し活に関する調査編」の放送もご聴取いただけます。この記事の最後にリンクをご案内していますので、ぜひ合わせてご視聴くださいね🎧✨

▼参考:女子高生・女子大生トレンドランキング 2021上半期(Trend Catch Project調べ)

■調査サマリー
1.若者女子の9割以上が「推しがいる」と回答。最小限の出費で楽しむ傾向も
2.活力にも、悩みの種にもなり得る「推し」の存在
3.「推し活」の楽しみ方に"オンライン"という新たな選択肢
番外篇:「推し」を持たない層にとっても、推し活は「毎日が楽しそう」

※調査結果をご紹介いただく際には、「Trend Catch Project(RooMooN株式会社) 調べ」と注釈を記載ください。

1.若者女子の9割以上が「推しがいる」と回答。最小限の出費で楽しむ傾向も

「推し」がいますか?

「推し」がいますか?という質問には、98.4%が「いる」と回答。「いない」はわずか1.6%となりました。アンケートが「推し」のいる人に広まりやすい内容であることを考えても高い割合で、女子高生・女子大生のほとんどが「推し」といえる存在を持っていることがわかります。また、アイドルやキャラクターに加えて、YouTuberやTikTokerなどのインフルエンサーも「推し」とされやすくなってきていることが関係しているかもしれません。

推しの数

以降の調査結果は、「推しがいる」と回答した人を対象に質問を行ったものです。
「推し」の数として最も多かったのは「1~9個」です。また、数字単体で見ると最も多く回答されたのは「2個」でした。一方で、100個を超える回答もいくつか見られました。「推し」の対象カテゴリを人物に絞った場合、特定の個人の他にも、グループ全体や特定の事務所に所属する全員を「推し」とする場合があるようです。

推し活の対象は何ですか?

「推し」の対象は、全体の約半分(47.4%)を「アイドル」が占める結果に。最も多く票を集めたのは「日本の男性アイドル(265票)」でした。また、YouTuber、TikToker、インスタグラマーなどSNSを主戦場とするカテゴリを合算すると全体の14.0%を占めます。芸能人だけでなく、インフルエンサーに関しても「推し」という言葉が馴染みつつあることがわかります。

「その他」には、「モデル」や「歌い手」「VTuber」「ボカロP」などが挙げられました。さらに、「知人」や「クラスの男子」といった身近な存在を挙げるケースも見られました。

推し歴

推している期間は、「12~23ヶ月」が最も多いという結果になりました。また、数字単体で見ると最も多く回答されたのは「36ヶ月」でした。この場合、中学・高校時代に発見し、高校・大学で推し続けているといえます。

1ヵ月あたりの推し活代

1ヵ月あたりの推し活代を聞いた結果、「0~4,999円」の価格帯が最も多く回答されました。その中には「0円」という回答が24票ありました。SNSの普及による、無料コンテンツの充実が影響していると考えられます。また、数字単体で見ると最も多く回答されたのは「5,000円」でした。

2.活力にも、悩みの種にもなり得る「推し」の存在

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推し始めたきっかけを聞いたところ、最も多かったのは「テレビで見て(254票)」でした。その後に「YouTubeで見て(212票)」、「身近な人からの影響(168票)」と続きます。また、5位の「Instagramで見て(68票)」、6位の「TikTokで見て(64票)」という結果から、SNSを使う機会の多い若者世代ならではの情報の得方が窺えます。

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1日のうち、どのくらいの割合で「推し」のことを考えているかという質問をしたところ、80%台が最も多いという結果になりました。また、全体の8割近くが50%以上でした。これは12時間以上「推し」だけについて考えているのではなく、何か作業をしながら、頭の片隅で「推し」のことを考えて生活していると予想できます。

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どのようなときに「推し」について考えるのかという質問では、「疲れたとき(352票)」が最も多いという結果に。その後に「時間が空いているとき(338票)」、「話題に上がったとき(320票)」と続きます。8割近い回答が複数あることから、1日の様々なタイミングで「推し」について考えていると推測できます。

また、疲れているときや悲しいときに「推し」を思い浮かべ、癒しや元気を貰う人も多そうです。

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「推し」を持つメリットを自由記述形式で聞きカテゴリ分けしたところ、「生きる糧になる(193票)」が最も多いという結果になりました。その後に「癒しを得られる(129票)」「楽しみが増える(125票)」と続きます。行動のモチベーションや精神的な支えとして、様々な場面で「推し」の存在が役立っていることがわかります。

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「推し」を持つデメリットを自由記述形式で聞きカテゴリ分けしたところ、「お金がかかる(232票)」が圧倒的に多い結果となりました。特に複数の「推し」がいる場合、どの「推し」にお金を使うかも悩みどころです。

また、「会えない・冷め期によって気に病む」の「冷め期」とは、「推し」への関心が薄れる時期を指します。ファン自身がそれに戸惑ったり落ち込んだりすることがあるようです。このような精神的な揺らぎは、常日頃「推し」を愛するが故のデメリットであると考えられます。

3.「推し活」の楽しみ方に"オンライン"という新たな選択肢

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画像提供:@_______n.ms 様(Instagram)

「推し活」のコロナ禍における変化と、その状況に関してどのように考えているのかを調査しました。

「直接会えずに悲しい」「早く会いたい」といった嘆きの声がある一方で、「SNSなどでファンのために沢山発信してくれて嬉しい」といった「推し」のファンを想った行動に喜びを感じているという意見も目立ちました。

また、最初は会えない悲しみが強かったものの、オンラインイベント等を通じて「推し」を身近に感じることが出来るようになり、別の楽しみ方として受け入れられるようになったという場合もあるようです。「推し活」をする人の感情の変化として、直接会えないことを悲しみながらも、SNSやオンラインイベント等を通じて「推し」の気持ちを感じ取り、可能な範囲で楽しむことを受け入れるようになったと推測できます。

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画像提供:@_______n.ms 様(Instagram)

「推し活」をする上で今後期待する変化を聞いたところ、バリエーション豊富な回答を得ることができました。

ファンのモラル・マナーを気にする意見から「推し」の認知度向上を期待する意見まで様々です。また、「ライブで声を出したい」「握手会に行きたい」といった、コロナ禍以前の「推し活」を切望する意見や、SNSアカウント開設を希望する意見も多く見られました。

「推し」を支持する彼女たちの願望の背景には、コロナ禍での「推し」との関わり方の変化が関係していると考えられます。推しに会うことが難しい環境だからこそ、以前のようにリアルで「推し」を応援できるコンサートの開催を切望したり、SNSを通して「推し」を身近に感じたいと強く願うようになったりしたのではないかと推測できます。

番外篇:「推し」を持たない層にとっても、推し活は「毎日が楽しそう」

「推し」がいないと回答した人を対象に、「推しがほしいと思いますか?」という質問をしました。

「どちらかといえば思う」と回答した人からは、「毎日が充実していて楽しそうに見える」「推し繋がりで新しい友達を作るのが楽しそう」といった意見が挙がりました。

「どちらかといえば思わない」と回答した人からは、「推しがいなくても人生が充実している」「お金がかかる」といった意見が見られました。「思う」「思わない」を選択した人はいませんでした。

「推し」がいない人は、「推し」の存在を熱望も拒絶もしていない場合が多いのかもしれません。

総評

若者の間で話題の「推し活」。今回の調査では、「推し」の保有率が98%を超えること、推しを持つ人のうち、「1日のうち半分の時間は推しのことを考えている」との回答が約8割を占めること、推しを様々な活動のモチベーションにしている人が多いことから、「推し活」が若年層女性の生活に溶け込んでいることがわかりました。彼女たちの日常に欠かせない存在として位置付けられ、新たなトレンドを生み出す「推し活」は、今後も目が離せないトピックとなるでしょう。

Podcastチャンネルにて「推し活に関する調査」を解説


Trend Catch Project公式Podcastチャンネルにて、「聞くプレスリリース・推し活に関する調査編」の放送をご聴取いただけます。

本記事の解説および学生のリアルな感想を語っておりますので、ぜひチャンネルをフォローして放送をお聴きください。

▼「聞くプレスリリース・推し活に関する調査編

<調査概要>
調査名:「推し活」に関する調査
調査期間:2021年8月10日(火)~ 2021年8月20日(金)
調査方法:インターネット調査
調査対象: 全国の女子高生・女子大生
回答件数:合計439件

【本調査に関するお問い合わせはこちら】
RooMooN株式会社 広報
メールアドレス:press@roomoon.jp

女子大生・女子高生マーケティング集団「Trend Catch Project」について

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「Trend Catch Project」は、2018年10月に発足した女子大生・女子高生マーケティング集団です。参加している学生主導で活動を行い、企業様へのマーケティング支援やトレンド発信を目的に、日々活動しています。

現在、関東・関西を中心とした高校生・大学生・短大生・専門学生が約80名ほど所属。今後さらに規模を全国に拡大し、女性のライフステージに合わせた等身大の意見を社会に向けて発信していきます。


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