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療育を終了した今だからこそ思う、療育先を選ぶ時のヒント①ーまるの場合ー

それまで、
まるも次男コタも、
どこにも属さず。

朝起きる時間も、
ごはんの時間も、
遊びに行く時間も。

時間になんのしばりもなかったのが、
次男コタを保育園に送り
まると療育先に向かう。

そしてまるの療育が終わって
家に荷物だけ置いたら、
すぐにコタのお迎えに行く。

そんな時間に追われる生活に
ガラリと一変(;´Д`)


療育が軌道にのるまでの第一関門は、
この「時間のしばり」でした。

コレに関しては
発達障害のあるなし関係なく、
集団生活がはじまる時の
共通あるあるなのかな?とも思いますが^^;

今まである程度
自由に過ごせていた子供たちが
「時間だからいくよー!」
と言っても動けるわけなく✗

特にまるは
作業や気持ちの切り替えがものすごく苦手
だったので、

目標の時間に間にあうようにするには、
1時間前までにすべての準備が
完了しているぐらいの余裕がないと
母の方がいつも不安でした(-_-;)


まるが受けていた療育は2カ所。

10時頃から14時頃まで(お弁当持ち)
の5~9人程度の集団療育を週3日。

午前中はお散歩や巧技台などで体を動かし、
午後はボタンの練習や粘土、絵の具にハサミ…

感触遊びのような
ねばねばしたスライムのようなものに
あえて素手で触れたり…
といった机上の活動が中心でした。

お弁当の時間は、
手洗いからはじまり、
準備の仕方や
フォークの持ち方も気をつけたり、
時間内に食べきれるようにしたり、
(↑給食を意識して)
食べ終わってもたたずに
他のお友達のことを待つことなどなど。

お弁当時間もしっかり「療育時間」(;´Д`)

別施設の個別療育は
1時間程度を週2回。

こちらでは、
楽しく遊びながら
コミュニケーションの取り方や
家族以外の人と関わる楽しさを学び、
先生との関係が気づけてきたところで
だんだん机上の活動に移行してました。

机上の活動も、
工作というよりはカードや絵本を見て
”男の子がどんな気持ちか”
や場面状況を答えたり。

先生と一つの同じおもちゃを使って遊ぶことで
貸し借りのスキルを学んだり、
”じゅんばんこ”を意識したり。


感情や状況、決まり事など。

人と関わる上でかかせない
語彙力や知識を身につけていく感じ
が強めでした。

まるが通っていた療育について、
本当にざっくりとご紹介すると
こんな感じです。

療育をはじめる前の
なにもわからなかったあの頃。

療育に対して
なにがわからなくて
何が不安だったのか…

思いだそうとしても
思いだせなくなってしました😭

まるが受けた療育について、
最初はこと細かにその内容や
大変だったことを書いていこう!
と思っていたのですが。

療育という言葉や存在が
日常の中に広まってきたとはいえ
まだまだ、
療育を受けられる場所は
少ないと感じていて。

住んでいる場所によって、
療育の数も、制度も、内容も
きっと全然違う。

そしてわが子に

「こんな風になってほしい」
「こんなことができるようになってもらいたい」

と思って熱心に療育先を探しても
”家から通える範囲(施設)”
となるとほとんど限られてしまって、
療育の内容をえり好みしている場合
ではなくなってしまう…
なんてことも少なくないと思います。

だから。
療育を受けられる先が
ある程度しぼられてしまう現状において(;´Д`A 

療育の内容をこと細かに思いかえすよりは、
療育に約3年間通ったまると母の目線から。

療育に行っておいて、
こんなところがよかった。
役に立った。

そんな話が、
これから療育を選ぶ
お子さんやママ・パパにとって、
ひとつの情報として
少しだけでも参考になればないいなと
いうところに至りました。
(ここまで長くてスミマセン…)

まるの場合、
本当に療育に通ってよかった‼😭
と声を大にして言える1番は

「身辺自立」

…面ができるようになったことです。

身辺自立とは、食事や衣服の着脱、トイレなど
生活の基本的な動作のことです。
子どもが自分でできるようになると、大人にゆとりが生まれるとともに、
子どもにとっても自信につながります。

引用:大阪府堺市HP『子育て知恵袋』より

”洋服を着る/脱ぐ”

という、
言葉にすると簡単な事でも、

チャックがある「上着」を着るのと
上からかぶる「トレーナー」の着方は
まったく違います。

脱ぐにしても、
裏返しにならないように脱ぐためには、
上着、トレーナー、ズボン、靴下、肌着。
それぞれに脱ぎ方の工夫が必要です。

まるは「見て」”自然と”覚えること
(興味のあるなしはすごく関係しますが)
が苦手なので、

それらひとつひとつ。

まるの視線をなんとか集中させながら、
順を追って教えていかなければなりません。

それは洋服の着脱だけならず…

  • トイレトレーニング

  • 食具の使い方

  • 公園の遊具で遊ぶときの体の使い方

  • (手をふいたあとの)ハンカチのたたみ方

  • おしりをつかずに靴をはく履き方…

などなども。

こまかくあげていけばキリはありませんが、
幼稚園の年少~年長さんが
お母さんのまねをしながらだったり、
幼稚園の生活の中で自然と覚えていく
であろうことを、
家でひとつひとつ段階をふみながら、
それはそれは細分化して
お母さんが全部教えていかねばならない。


母、爆発しますΣ( ̄ロ ̄lll)ガーン


その点
療育に通うと、
まるが覚えていくことに集中できる
環境が整っているし、
なによりそれを一緒に頑張ってくれる
先生がいる☺

正直。
療育に通いはじめのころは
こんな風に思う余裕もゼロで(~_~;)

集団療育に行っても、
ある特定の活動が嫌で全拒否のまるに、
「じゃあ1回だけでいいから
頑張ってみよう!」
と先生と母に両脇ガードされながら
やってみたところ…

嫌なのにやらされたまるに
全力で噛みつかれたりΣ( ̄ロ ̄lll)ガーン

(↑言葉が出る前、一時期かみつき癖がありました。
先生やお友達にはせず、母と父だけが対象(-_-;)
全力で噛むので、かなり痛かったです。)


ふれあい遊びや体操、かけっこなども、
やりかたもわからないし
自分に注目があつまりそうだしでイヤ!!

もう、
それはそれは「やりたくない!」
のオンパレード😅。

どうしてもイヤなときは、

”他のお友達の活動を
見ているだけでも意味がある”

ということで、
ほとんど見学状態…
なんてこともしょっちゅうありました。

療育にかよって1年~1年半ぐらいは、
「はたしてこんな大変な思いをしながら
かよっている療育に、意味はあるのか??」

…と、
療育に通う意味も、
その成果も、
なんだかいまいち実感できないまま
過ぎていった気がします。


けれど、
親子ともども諦めず通い続けて2年後半。

まるは5歳(年中さんの年)まで
療育週5日のみ通っていたのですが、
5歳の後半から
『幼稚園ってどんなところなのかなぁ』
とまる自身が幼稚園を気にしはじめ。

最初はすぐに薄れる興味かな?
と思っていたのですが、
幼稚園の前を通ると
『なにしてるんだろうねぇ?』
…とやはり気になる様子(*_*)

療育の先生との面談でも、
幼稚園入園を考えてみてもいいんじゃないか。

とアドバイスをもらったタイミングでした。

当初、幼稚園は全く考えておらず❎
療育のみで就学を迎えるつもりでいたので
すごく悩みましたが💦

本人が興味を持った時が大事かも。

…と(親の方が😅)勇気を出して
幼稚園の年長さんからの1年間、
療育と併用しながら過ごすことに。

いきなりぶっつけは、
どう考えてもパニックにしかならない!
と予想し😓

園長先生に相談して
他のお友達がお休みになる入園前の冬休みに
何日か幼稚園連続して通わせてもらい、
園服を脱ぎ着する練習をしたり、
幼稚園の中をまわったり、
お弁当を食べる練習をさせてもらいました。

いざお友達が登園してくる新学期😨

少人数の幼稚園ではあったのですが、
年長さんからなので
もちろん他の同学年のお友達は
環境にも準備も手慣れたもの(゚o゚;;

門のところで大泣きするかな、
とか
幼稚園から30分後に帰ってくるかな、
とか。

親の方が不安だらけでしたが、
冬休みに通わせてもらったおかげもあって、
なんと。
意外にすんなりと
加配の先生と手をつないで
母と別れることができたのです((((;゚Д゚))))
(※結果的に最後までいられました)

この、まわりのお友達はもうすでに
毎日の準備のルーティーンができている環境で、
療育でつちかった
まるの身辺自立面をこなす力は、
年長さんからのまるの幼稚園生活を
本当に助けてくれました。

  • 上着を裏返しにならないように脱ぐ、たたむ。

  • うわばきと靴をおしりをつかずに履き替える。

  • 行きたくなったらトイレにひとりでいく。

  • コップやタオルを既定の場所にかけ、支度をする。

  • お弁当の準備や後片付け。

といった、
幼稚園生活で必要になるかなと思う
代表的な身辺自立的な行動は、
療育先で繰り返すことは母も子も
正直、大変だなぁ…
と思うことが多かったです。゚(゚´Д`゚)゚。

でも、
療育を頑張って続けてきていたおかげで
幼稚園入学時にはすんなりと
できるようになっていた時に

「療育に通っていて本当によかった!!✨」

と実感したし、
幼稚園の先生からも
『療育でそこ(身辺自立面)を
しっかりやってきてくれたこと。
まる君にとっても、
すごく良かったと思います。』
と初日の終わりに言われました。

そういった身辺自立面に関して
負担や不安を抱くことなく、

「幼稚園やお友達に慣れる」ということに
早い段階から注力できた
ことは、
幼稚園生活が年長さんからの一年間という
短期間で、かつ、
新しい環境に慣れるのにものすごく時間がかかる
まるにとっては
とても重要なポイントでした。

長くなってしまったので💦

身辺自立面を就学前までに療育で
頑張っておいてよかった!
…と小学生になってより感じたことについては、
次回書いていきたいと思います。

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