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海外コーヒー屋巡り#2~北欧オスロ編~

どうもどうも。
現在ベルギーのブリュッセルにて留学中のShungoです。
せっかくヨーロッパに滞在いるので、欧州各国のコーヒー屋を巡っている最中でございます。日本と海外のコーヒー文化の違いやそこで感じたあれこれをシェアしていきます。

今回は第2弾、オスロ編!
北欧の浅煎りコーヒーを飲みたいという一心で身を削りながらオスロでコーヒーを飲み歩いてきました。
ストックホルム編はこちらからどうぞ。

コーヒー好きにとっては北欧オスロは聖地で知られていることから、前日からニヤニヤしていた私ですが、駅に着いてからさらにワクワクが止まりません。

オスロ駅前

Tim Wendelboe

まず向かったのは、Tim Wendelboe!!!
私にはカフェインの限界摂取量があるため、最初に一番行きたかったコーヒーの神と謳われるTimの店に行きました。

Timの店の前でニヤニヤしている私

店内

店内に入るとお客さんがバリスタの方と楽しそうに談話していました。日本の人気カフェだと常に人で溢れているイメージですが、Timは思ったより人が多くなく、満席になることはなかったです。
みんなコーヒーを飲んでサッと30分くらいで帰るか、豆だけ買いに来る人も多かったです。

カウンターの様子


テーブル席

この棚にはコーヒー豆がずらっと並んでいます。
左下にあるのは、テスト焙煎で余って割引されているものです。豆を無駄にしない取り組みいいですよね。豆の品質は最高峰なので、これでもめちゃめちゃ美味いんだろうなー。

コーヒー豆一覧

Coffee Tasting 

ウキウキでメニューを見てみると、Coffee tasting(飲み比べセット)があるではないか。ありがたや。豆のラインナップから4つ選んでエアロプレスで抽出してくれます。
ちなみに値段は、1NOK = 約15円なので3000円くらいですね。普通のコーヒーは一杯800円くらい。値段は日本のスペシャルティコーヒー屋とそんなに変わらないですね。

今回は、以下をチョイス。
・Cabellero Honduras Geisha
・Karinga Kenya SL28&SL34
・Tatmara Ethiopia natural
・Los Pirineos El Salvador Pacamara

メニュー表

おしゃれなトレーに載せて持ってきてくれました。

tasting set 最初の2種類
この一年でおそらく一番の笑顔を見せている飲む前の私

ホンジュラスのゲイシャは今まで飲んだゲイシャで一番美味いくらいで、華やかなゆずや蜜柑系のフレーバーで、紅茶を飲んでいる感じでした。
エチオピアはnaturalながらそんなに発酵感は強くなく、エグいくらいクリーンで心地よい酸味のあるストロベリージャムみたいな感じ。うまい!

全部めちゃめちゃ美味かったんですけど、特に私が感動したのがケニアとエルサルバドル。

Karinga Kenya

ケニアって明るい柑橘系のフレーバーが特徴ですが、焙煎が非常に難しいんですよね(と私は思う)。浅くしすぎると酸が際立ちすぎてしまったり、少し深くすると明るい酸を消してしまう。この個性を残しつつ豆内部を生焼けにしないというのがすごく大変なのです。
このTimのケニアは私が今まで飲んだ中で一番美味しいコーヒーでした!
正直言葉にするのが難しいですが、フレーバーノートに書いているようにカシスのような感じと個人的には明るいグレープフルーツのような心地良い酸味があって、飲んでスッと消えていくすっきり感も最高でした。
この豆は購入しました。

ケニア

Los Pirineos El Salvador

エルサルバドルのコーヒーってまじ美味いですよね。ジューシーで甘みもたっぷり。
今回飲んだのも、ハチミツっぽい甘さにワインっぽい風味の少しあって、飲んだ後に真っ直ぐ喉を抜けていく感じも良きでした。
とはいえ、日本で飲んだエルサルバドルのコーヒーと味わいはかなり近かったですね。

エルサルバドル

感じたこと

世界でも最高峰のコーヒーを出しているTimの店ですが、ここに来てコーヒーを飲んで感じたことをサッと書いてみます。

  • 店員さんとお客さんが仲良し
    お客さんと談笑しているのが印象的でした。やはり街に馴染んでいるんだなーと。街の中の一部になってるコーヒー屋はいいですね。

  • コーヒーはシンプル
    Timのコーヒーは全てそれぞれのコーヒー豆の素材の良さをフルに出し切っているという感じでした。特殊な精製方法はあまりなく、その豆の個性を際立たせている。シンプルにクリーンに豆の個性を最大限に出し切った素晴らしいコーヒーでした。

  • 農園との深い関わり
    ホームページをみると、豆ごとに詳しく農園や農家の方について書かれています。透明性にもこだわっていて、コーヒーに関わる全ての人が幸せになるようにという想いが伝わります。コーヒーを飲んでここまで連想させるくらいに豆の個性が際立っていました。

Timだけこんなに書いてしまった。。。

Solberg & Hansen

次に向かったのは、1879年創業の老舗コーヒー屋のSolberg&Hansenです。19世紀からあるって凄すぎる。この店はフードセンターに一角にあります。

店内

カウンター
この店はfood centerの中にあります、店内の雰囲気
豆一覧

バッチブリューのゲイシャ

頼んだのは、その日のバッチブリューのコーヒー、なんとエルサルバドルのゲイシャ!バッチブリューでゲイシャ出しちゃうんですか!なんということだ。バリスタのお兄ちゃんにオススメされて迷わずそれを注文しました。

バッチブリューたっぷりサーバーに入れてくれました

個人的には今まで飲んだゲイシャで一番好きな味でした。ゲイシャならではの華やかさを保ちつつ、フルーツの輪郭を最後に少し丸くした感じ。これは私の好みですが、尖らせたような味わいではなく、少しとろみのある甘さで丸みを持たせた感じが好きなんですよね。ごくごく飲める、バッチブリューの最高峰です。

デカフェ

棚に置いてある豆のラインナップを見てデカフェがなくがっかりしているところでダメ元でバリスタのお兄さんにデカフェがないか聞いてみると、なんと裏から持ってきてくれました。嬉しいー。またまたコロンビアのデカフェですが、ちゃんとフィルター用の浅い焙煎でヨーロッパで今のところ一番美味しいデカフェをゲットしました。

デカフェ豆をゲットした私

Coffee trip

バリスタ兄さんにコーヒーを巡っているんだと話すと、Coffee tripというアプリを教えてくれました。ヨーロッパの美味しいコーヒーショップを探すことのできるアプリです。これよ欲しかったのは!
ヨーロッパでコーヒーを巡る際はぜひこのアプリを入れて探すと良いと思います!日本でもそれに近いアプリがあればいいのですが、まだないですね。KOHIIとかがそうなっていくのかと期待していましたが、最近開発が止まってますね。何かあったのだろうか。。

Solberg&Hansenは好きなカフェでした。味も個人的に好みで、店員さんの人柄が何よりいいですね。やっぱコーヒーは人と人の繋がりが魅力だなー。


Fuglen

次の日の朝に向かったのは、Fuglen。日本にも東京に店舗があるので知っている人が多いと思います。

朝イチのFuglen

店内

朝はお客さんがみんなリラックスしてコーヒーを飲んでいる感じでした。仕事をしている人もちらほら。

カウンター
豆のラインナップ、デザイン良き

バッチブリュー エチオピア

頼んだのは、バッチブリューのエチオピアのナチュラルとクロワッサン。
こりゃ美味い。私の好みドストライクの甘々ナチュラルでした。
クリーンでストロベリージャムみたいなフレーバー、発酵の具合もちょうど良く、ワインまでは行かないくらい。これは目指したい味だなー。
サイズをsmallとlargeで選べるのも良い。
この日は別のカフェも行きたかったので、カフェイン量的に全ては飲めませんでした。お許しください。めちゃめちゃ美味しかったです。

クロワッサンとコーヒー
バッチブリューのコーヒー

感じたこと

店内が広く、リラックスできる空間が良かったです。ただ店員さんとの会話が生まれるような雰囲気はあまりなかったですね。その日の店員さんがそんなにコーヒーに熱があるような方ではなかったから?かもしれませんが。そこは少し残念。
でも、空間の大きさは人との距離感を作る上で大事だなと普段から思っていて、横に広すぎると距離感が遠くなってしまうんですよね。逆に狭い店の方がバリスタの人との会話が生まれやすかったりしますよね。お店のコンセプトを考える上で空間設計は大事ですな。

Lille Oslo Kaffebrebberi

次に向かったのは、Solberg&Hansenのバリスタのお兄さんに教えてもらったLilleに行ってきました。
調べてみると、ヘッドロースターを日本人の方が担当されていて、他にも複数の日本人が働いているオスロのロースターでした。

外観

店内

カフェの中は焙煎所ということでそんなに席数はなく、かわいい焙煎機が置いてありました。

Diedrichの焙煎機
店内の雰囲気

バッチブリュー コロンビアナチュラル

日本人の方がいたらいいなーと期待していたが、残念ながらその日は会えませんでした。残念。
毎度のバッチブリューを注文しました。コロンビアのナチュラル Tolima。こりゃ美味いわ。甘いストロベリーっぽいフレーバーと最後にカカオの味がついてくる感じ。飲みやすくて午後にゆっくりお菓子と一緒にいただきたい。

他の豆も飲んでみたかったなー。また次くる時に飲もう!

Java Kaffe bar

最後に向かったのは、Java Kaffe barという店。ここも1997年からある私とほぼ同い年くらいのコーヒーショップですね。(だから何ですか)

外観

店内


カウンター
豆もたくさんありますね〜

バッチブリュー ブラジル

その日のバッチブリュー、こんな入れてくれるの?
ブラジルの豆

浅煎りのブラジルの豆でした。んーこれは正直普通というか飲みやすくて美味しいのだけど、バッチブリューの味も薄くてなんだかもったいなという印象でした。

この日はコーヒー屋3軒目で既にカフェインの上限解除していたところで、少しだけ飲んで一緒に来ている友達に手伝ってもらいました。ごめんよ。飲もうとしたら手が震えていましたw 

オスロコーヒーマップ

店内に置いてあったオスロコーヒーマップ

店内にオスロのオススメのコーヒー屋が一覧になっているマップが置いてありました。確かに有名どころは網羅されている。Lilleは新しいのでまだ含まれていませんね。

オスロの街

今回は二日間で5軒のカフェを回ってきました。(身をボロボロにしながら)
美味しいのはもちろんですが、日常にコーヒーが馴染んでいると感じました。日本では人気なカフェに行くと若い人が多かったり待ち時間が長かったりしますが、オスロでは日常に溶け込んでいて、良い意味で特別感がなく、心地よかったです。

ちょうどSupremeが閉まっていて行けなかったので、夏にまた来ようと思います。その時はコペンハーゲンも一緒に回ってきます!

それでは最後に、オスロで出会った人生で一番美味しかったfish soupをシェアして終わりにします。この店はSolberg&Hansenが入っているfood centerの中にあります。ぜひ寄った際にはこの海鮮の店にも行ってみてください。


Vulkanfiskという店のfish soupです

トップの画像はスウェーデンのキルナという街で見たオーロラの写真です。ちゃんと旅の目的を果たしました。。
ではまた!







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