YellowHouse

【公式】 ライティング/映像編集/デザイン/web制作等ご相談ください。 【経歴】 カ…

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【公式】 ライティング/映像編集/デザイン/web制作等ご相談ください。 【経歴】 カドカワ、集英社で小説新人賞最終候補、講談社で入賞文庫化、宝島社の漫画賞最終候補、世界最大規模の退廃寫眞展「廃墟少女展」主催

マガジン

  • クリエイターが泣く泣くプログラミングをやる話

    門外漢がなんの因果かプログラミングを始める物語です

  • 独立のススメ

    クリエイターは独立ないし副業すべき理由とやりかた

最近の記事

3倍仕事をすれば給料も3倍になる、というわけでもない話

筆者の職歴は一社めが出版社で、職種は編集だった。いま思えば、ほんとうにどうしようもない会社だったのだが、そのぶん余計に会社組織で働くうえでの不合理についてはよく学べたと思う。 その最たる教訓が、業務量が給与や評価にいっさい紐づかない、という事実である。うわあ、学びたくなかった。 仕事をすればするほど評価は低くなる逆説的な話になるが、業務量が多い人ほど、総じて社内での評価は低い。 出版社の編集部には、ボリュームが重い書籍や多くの冊数をこなす編集者、というのが必ずいる、が、

    • 新卒入社で初期配属されるとキャリアが詰む部署ランキング

      始まりはXのポスト掲題テーマ「新卒入社で初期配属されるとキャリアが詰む部署ランキング」のポストがX(元Twitter)でバズり、物議を醸している。投稿主は、安斎 響市@転職デビルさんである。 問題のポストで発表されていた部署は、下記5つ。 【第5位】地方の販売子会社・営業事務 【第4位】工場の生産技術/生産管理 【第3位】情報システム部・問合せ窓口 【第2位】広報部・SNS運用担当 【第1位】人事部・新卒採用担当 実際に配属されている人は、心中穏やかでいられないところ

      • 日本経済にパワハラは必要、という最悪な話

        パワハラ防止法が中小企業にも適用! でも…すでにご存じのように、2020年6月に大企業を対象として施行されたパワハラ防止法が、2022年4月から中小企業も含めて義務化されている。 なぜ大企業と中小企業で適用に2年ものラグがあったのか、というと……なんのことはない、中小企業のほうがパワハラが起こりやすく、また、解決が容易でないからである。 一般的に、中小企業は人材流動性が低く、人間関係も閉鎖的になりがちだ。そのため、パワハラの温床になりやすいというのは、よくいわれるところで

        • クリエイティブ・ディレクターは要らない

          クリエイティブ・ディレクターとは?クリエイティブ系の職種や業種に身を置く人でないとご存じないかもしれないが、世の中にはクリエイティブ・ディレクターという職業がある。広告やWebを作る際、企画やデザインの方向性を決めたり、クライアントや制作チームとの調整を受け持つ現場監督だ。納期から逆算して、進行管理までを担う。 文字に起こすと恰好いい。ただ、実際のところ、その立場は微妙であることが多い。 クリエイティブ・ディレクター不要論三戸政和著「営業は要らない」はセンセーショナルを巻

        3倍仕事をすれば給料も3倍になる、というわけでもない話

        マガジン

        • クリエイターが泣く泣くプログラミングをやる話
          2本
        • 独立のススメ
          3本

        記事

          日米企業の仕事観がぜんぜん違うので思わず笑ってしまった話

          最近読んだ2冊の本について 最近、日米それぞれの超有名な経営コンサルタントの著書を読んだのだけど、書かれていることが違いすぎて思わず「お……お国柄……」という感想が泡を噴くみたいにこぼれ出した。 その二冊とは、アメリカを代表する経営コンサルティングのレジェンド、トム・ピーターズの名著「経営破壊」。そして日本の経営コンサルタント、小山昇氏の「会社を絶対潰さない組織の強化書」だ。 タイトルからして、真逆……!! 本稿は、備忘録がてらの試論である。両書を比較することで、日米の

          日米企業の仕事観がぜんぜん違うので思わず笑ってしまった話

          ChatGPTで転職市場はどう変わるか?

          社会で働くのはRPGでキャラクターを育成するのに似ている。直接攻撃にパラメータを振るか、後衛向きのスキルを身につけるか? ね、ゲームっぽい。 スキル開発に関しては、本noteでは一貫して企業をまたいで活用できる汎用性の高いスキル開発の必要性について熱っぽく語ってきた。だけど最近になって、別の考え方もあるな……とふと思ったので、筆を執る。 というのも、これまで経験則で語ってきた話は、労働経済学の用語ですでに企業特殊的熟練/一般的熟練と名づけられて、議論のテーマとしてはよくあ

          ChatGPTで転職市場はどう変わるか?

          形からプログラムを始める物語

          素人ながら、Web作るにあたって目下、PHPとかJavaScriptを急ピッチで勉強しています。同じような立場の人、たぶんたくさんいると思う。現在の作業環境を、共有しようと思います。参考まで。 プログラミングの挫折率は9割よくいわれるやつですが、プログラミングを始めた人のうち、9割が挫折するらしいです。 ぎゃくにいえば、続けるだけで1割のエリートになれるんですよ。 料理を始める人がまず2万円のゾーリンゲンの包丁を購入するように、楽器を始める人が20万円のレスポールを買う

          形からプログラムを始める物語

          【備忘録】PHPでフッターを設定する

          わからないなりに始める物語YellowHouseのWebサイトは2020年12月~翌1月にかけてメモ帳にHTMLとCSS、jQueryのコードベタ打ち突貫工事で作ったもので、その後、案件獲得と並行して少しずつ手を入れていたんですが……、 最新バージョンでようやくPHPを導入しましたので、そのやりかたを備忘録として記載しておきます。 ……しかしこの説明、読んでもなんのことかわかりませんね。ただ、SEやってる知人に聞いても、みんなそんな芯から理解してやってるわけではないみたい

          【備忘録】PHPでフッターを設定する

          みんな、コンサルよりも自分を信じたほうがいい、という話

          コンサルバブルは弾けないコンサル会社が就職人気ランキングを席巻し、日本で唯一の成長産業といわれて久しい。優秀な学生はこぞってコンサルをめざし、それを受けてコンサル会社も採用増の構えで規模拡大を競っている。 consultant、すなわち相談役とか顧問と訳されるこの職種、いまやあらゆる分野/業種にいる。いてほしくないが、実際にワンサカいるんだから仕方がない。 総合広告代理店がそうだったように、流行の職種というのはそのうちバブルが弾けるものだ。コンサル業は、どうだろうか。筆者

          みんな、コンサルよりも自分を信じたほうがいい、という話

          ブルックスの法則~クリエイターはひとりいればいい、という話

          なぜYellow Houseはほかの制作会社より10倍以上納品が早いのか?弊所Yellow Houseが3日で制作したモーショングラフィックスを、試しに映像制作会社に見積させたことがある。 費用は25万円、納期は1カ月半、という回答を得た。 営業日数に換算すると、週5日対応と仮定して30日以上かかる計算だ。 なぜぼくが3日で終わらせた仕事を、制作会社が作ると10倍以上の日数がかかるのだろう? 当然だが、ぼくが制作会社のスタッフより10倍有能だ、というわけではない。

          ブルックスの法則~クリエイターはひとりいればいい、という話

          なぜベンチャーはサクサク潰れるのか?

          ベンチャーとフリーランスの生存率日経ビジネスの記事によれば、ベンチャー企業の10年後生存率はわずか6.3%だという。なかなか衝撃的な数字だが、20年後生存率に至っては0.3%なのでさらに絶望的だ。ベンチャー企業の99%以上は、20年以内に跡形もなく消滅する。これは統計が示すまぎれもない事実である。 一方、フリーランスの10年後生存率も絶望的であるが、それでも11.6%。要は、フリーランスでやっていけるスキルがあるなら、ベンチャーに入るより個人でやるほうがまだしもマシ、という

          なぜベンチャーはサクサク潰れるのか?

          負けないデザイン――最速最短で形にする! デザイン定跡【デザイン四原則編】

          前回の色彩編に続き、今回はデザイン定跡第2弾【デザイン四原則編】をお送りする。デザインはなにも難しい話ではない。前回の色彩理論を踏まえつつ、あとは設計面で四つの原則に沿って作れば、それなりのものができてしまう。デザイナーなら全員、今回紹介する四原則を理解したうえで使いこなしている筈だ。 下に例として示したのは、弊所Yellow Houseの広告バナー。当然ながら、こんなシンプルな小物であっても、デザイン四原則が盛り込まれている。 バナーデザインはすべての基本。 パンフや

          負けないデザイン――最速最短で形にする! デザイン定跡【デザイン四原則編】

          負けないデザイン――最速最短で形にする! デザイン定跡【色彩編】

          元任天堂のインハウスデザイナー、前田高志さんが「勝てるデザイン」という書籍で華々しくベストセラーを獲得した。 ぼくは凡人なので、そんな大それたタイトルは、noteにだって掲げられない。 だからタイトルは「負けないデザイン」だ。 センスよりもデザイン理論グラフィックにせよWebにせよ、デザインには才能とセンスが必要――みなさんは、そんなふうに考えていないだろうか。 もちろん、才能とセンスが必要な局面もあるが、じつのところ、それほど多くの場面で必要なわけではない。 とい

          負けないデザイン――最速最短で形にする! デザイン定跡【色彩編】

          実力主義という幻想

          会社員の一元的な評価は容易ではない実力主義・成果主義が叫ばれて久しい。もちろん、個人の成果が給与に反映されるなら望ましいことだし、大手を中心に実際これらの人事考課を導入している企業も少なくない。ただ、そうした評価軸や評価方法は、果たしてほんとうに各人のスキルや適性を適切にキャッチできているだろうか?  たとえば、事務仕事については現代においてほぼIT化が徹底されているため、だれがやっても差がつかない。比較的、成果主義の恩恵を受けやすい営業職だって、売上は担当地域や担当商材に

          実力主義という幻想

          受注の通知が止まらないっ! モーショングラフィックス5大メリット

          モーショングラフィックスがいま、アツい。 モーショングラフィックスってなんだ? って方は、とりあえずYellow HouseのPVをどうぞ。弊所立ち上げの際に作ったものです。。 モーショングラフィックスとは、ロゴやイラスト、テキスト、図形にアニメーションを加えた動画のこと。駅のデジタルサイネージや山手線の電車内ディスプレイで見かけたことが、きっとみなさんもおありになるだろう。 このモーショングラフィックス、新型コロナ禍を境にして急速に需要を伸ばしている。実際、弊所Yel

          受注の通知が止まらないっ! モーショングラフィックス5大メリット

          クリエイターはいますぐクオリティの追求をやめたほうがいい

          広告の値段はなにで決まるか?多くのクリエイターは、ただ愚直に目の前の成果物のクオリティを高めることに腐心する。日々研鑽し、スキルを磨き、新しい知識を取り入れる。デザイナーであれば行間や字送りまで考え尽くし、ライターであれば言い回しひとつに類語辞典を睨めながら悩み、動画クリエイターならBGMとテロップを入れるタイミングの噛み合わせにまで心血を注ぐ。 ぼくはそうした同業者が好きだ。心から尊敬している。千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を錬とす。いまの時代、クリエイターだけが武士です

          クリエイターはいますぐクオリティの追求をやめたほうがいい