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1on1の質を高めるオンライン研修プログラム「YeLL|聴くトレ」|聴き合う組織をつくる『YeLL』のnote

このたび、1on1力向上オンライン研修プログラム「YeLL|聴くトレ」を開発したエール株式会社。設立以来、さまざまな組織における経営課題を、「聴くこと」により解決へと導くサポートを続けています。中でも、クライアントからの問い合わせで最も多かったのが、「1on1に悩んでいる」「1on1について学びたい」という声でした。

社外人材による1on1のパイオニアだからこそ、新たに提供できる「聴く価値」があるのではないか———そう考え、オンラインで「1on1を行なう際のポイント」を学び、実際に体験した上で実践できる研修プログラムを立ち上げました。「聴くための基本」となる1on1の型を学ぶことで、当事者意識を持って事業戦略に取り組む人材育成を支援したいと願っています。

今回は、このプログラムの設計・開発を担当した内田修平さんに、完成に至るまでのプロセスや背景について伺いました。【編集部 林】

多くの企業が、形だけの「1on1」に悩んでいる

———1on1力向上オンライン研修プログラム「YeLL|聴くトレ」を開発された理由を、まずはお聞かせください。

社外人材による1on1サービス「YeLL」を導入していただいたクライアントの中には、「1on1を体験できて良かった。しかし自分が上司として部下と1on1をする時に、どう進めればいいのか分からない」「自己流のままでいいのだろうか」など戸惑いを訴える方も多くいました。

そこで、1on1について体系立てた学びを「動画」でインプットし、さらにエールの1on1サービスによるセッションを組み合わせたオンライン研修を考え、カタチにしてみようと考えたんです。過去に研修として「YeLL」を導入したクライアントとの経験を活かし、1on1で新たに得た学びを言語化して、定着させていくプログラムを開発しました。まずは管理職の皆さんに質の良い1on1を経験してもらい、部下との1on1に活かしていただきたいと思っています。

スキルを伸ばす仕組みがあれば、1on1力は必ず身につく

———まずは管理職にこそ、体験してほしいと思っているのですね。

そうです。「1on1がうまくいっていない気がする」と不安を感じる方——つまり管理職の多くが、「過去にじっくり1on1をしてもらったことがない」とおっしゃっていました。「部下は上司の背中を見て学べ!」との風潮が強かった時代背景もあったのでしょう。「話を聴くだけで仕事の成果が出るなら、苦労はしない」と言われることもありました。

つまり管理職自身、良質な1on1をした経験がないわけです。どうやってスキルを身につけていけば良いかもわからず、お手本もない。そんな中で「じっくり部下の話を聴いて」と言われても、戸惑ってしまうのは当然です。管理職に求められる”聴く力”を身につける機会が、圧倒的に不足していますよね。

1on1の質を高める聴く力は、スキルです。そのためスキルを習得する仕組みさえあれば、必ず良質な1on1ができるようになります。

サポーターの並走が、学びを支えていく

———研修プログラムは、どのような流れで、進んでいくのでしょうか。

スキルを習得するには、3つの要素が必要だと言われています。それが【関心】【理解】【実践】です。「YeLL|聴くトレ」も、この学びのサイクルを取り入れています。

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まずは、自分の話をじっくりと聴かれる体験を味わっていただきます。対話の相手となるのは、聴くスキルに長けた当社のサポーター。AIマッチングを行ない、「毎週1回・音声のみ」での1on1セッションを進めます。聴くことへの【関心】が高まったところで、次の【理解】のフェーズへ移ります。

「関心」が高まらなければ、いくら研修を通じて学ぼうと思っても、学習効果は半減してしまいます。学びのプロセスを”自分ごと”として捉えるためにも、まずは良質な1on1体験を味わっていただきたいと思います。

【理解】のフェーズではエールの「聴く」エッセンスを集約させた動画を視聴していただきます。年間8000件以上の1on1セッションを提供してきたエールの知見を活かし、「1on1に取り組むためには、何が必要なのか」がコンパクトにまとめられた内容となっています。

そして最後に【実践】です。研修動画をインプットしてからすぐに、社内での1on1や日々の業務で気づいたこと・感じたことをサポーターに聴いてもらいます。自分の言葉で語るのはもちろん、「振り返りシート」にも記入していただき、改めて言語化する時間を取りました。しっかりアウトプットすることで、学びと実践が結びつき、「今、自分は何をすべきなのか」がクリアになっていくはずです。課題が意識できるようになれば、自発的な行動も生まれてくるでしょう。

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聴く力を高めると、企業はどうなるのか

———エールの考える「聴く力」は、組織にどのような影響を与え得るのでしょうか。

まず大前提として、1on1の質を高めるためには「聴くこと」から始まります。相手に関心を持ち、相手と向き合う関係性を築けるようになって初めて、率直なフィードバックも受け止め合えるようになるからです。そうなれば、結果として聴く力を高めていくことで、組織が直面している事業戦略の推進も期待できるようになるでしょう。ただ指示に従うだけの一方的なコミュニケーションでは、組織はいつまでも変わりません。

とはいえ、「聴く=傾聴でしょ?ビジネスの現場において即効性があるものなの?」と感じられる方がいるかもしれません。しかし、「聴く」は誰にとっても欠かせないビジネススキルになっていくと思っています。聴き合う組織であればあるほど、生産性が高いチームであるということは、書籍『LISTEN―知性豊かで創造力がある人になれる』でも明らかでした。

互いに聴き合えるようになり、事業戦略の意図まで含めて理解するようになれば、自ら新たな提案もできるようになります。結果として仕事を「自分ごと」として捉えられるようになると思っています。

「YeLL|聴くトレ」は、その土台を整える研修プログラムとしても活用していただけると思います。

次回は社外人材によるオンライン1on1サービス「YeLL」を導入した企業の声を紹介しながら、「良質な聴かれた体験」が組織にどのような変化をもたらすのかを考えます。


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