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休職しがちな私の金銭管理術

 ふとした時にメンタルのバランスを崩し、休職に至ってしまう場合、お給料がいただけず、傷病手当金などで生活せざるを得ない。

 そうすると収入が2/3になるため、復調するまで耐えていけるだけの金銭的な体力が必要になってくる。
 しのげるだけのマネープランがあることで、「いつでも休めるしな」という心の余裕につながることもある。

 この点について、双極性障害の私がどうしているかについて書いてみようと思う。

 誰かの役に立てば幸いである。

【健康で働けている時にするべきこと】

 大前提としては、どれだけ調子が良くとも、そのうち休職せざるを得ないことを念頭にマネープランを考えることである。うつは落とし穴のように、いつ襲ってくるか分からない。慣れてくればそれらしい切っ掛けに気づくこともあるが、そうでないパターンもある。

・労働

 うつ病で傷病手当金を受領した後、復帰して短期間のうちにまたうつ病になると、同じ病気の再発とみなされ、傷病手当金がもらえない。およそ2~3年ぐらいはなんとかつぶれず働き、社会的治癒がなされたとみなされる期間、健康保険料を支払っておくと良い。

・貯金

 目標額は、およそ1年間、無収入でもなんとか生活できるぐらいの金額である。まずは貯金することから始める。この貯金は何かあった時の命綱となるので、貯め終わったらなるべく年利の高い定期預金にでも突っ込んでおくとよい。

・投資

 貯金が溜まったら、残りは毎月一定額、NISA口座を開いてインデックス投資に回したり、その他の低リスクな金融商品に適当に分散して持っておくのが良いと思う。

【健康で働けている時にするべきではないこと】

 とにかく、どうせそのうち働けなくなるのだから、『減らせない固定費』は増やさない方針だ。固定費を増やすことで、働けなくなったら首が回らなくなるという恐怖により、メンタルがさらに悪化する可能性もある。

 また、うつ状態の自分に手が負えない負担はなるべくない方が良いと考えている。

・家賃を上げる

 収入が増えたからと言って、それに伴っていい家に住もうと引っ越す。一度引っ越すと、容易に引っ越せない。うつ状態ならなおさらである。だから、どれだけ調子が良くても、家賃を上げることには慎重になった方が良い。

・家を買う

 ある程度キャッシュで買えるならともかく、ローンで家を買うのは本当にお勧めできない。何かあったときの設備修理費も、賃貸と違い自分で払わないといけないので、手配の手間も含め、結局うつ状態の自分の手に負えない可能性が高い。

・車を持つ

 買って終わりなら良いのだが、駐車場代や、車検代、免許更新、手間暇とお金が無限に出ていく。そしてうつ状態の時に車を処分するのは難しそうである。

・子どもを持つ

 病気でも子どもを持ちたい人が一定数いると思うし、そういった方たちに反対するわけではないのだが、私個人の考えとしてはあまり持ちたいとは思えない。

 まず不定の莫大な固定費が増える。健康に生まれてきても、育て上げるまで、1000~1500万円前後は覚悟した方が良い。補助金などがあったとして、その申請をうつ状態の時にうまく行えるか分からない。

 また、金銭面の他、パートナーが頼れない場合にはさらに困難となる。病気に理解があり、うつ状態になっても、子どもの世話を焼いてくれるパートナーなら良いが、そういうパートナーは稀有である。

 しかも双極性障害だと、子どもとうまく愛着関係を築けない可能性がある。それは個人の判断なのだが、私としては子どもをかわいそうに思い、躊躇してしまう。

まとめ

 以上、自分なりのマネープランについて書いてみた。

 制限が多いように感じたかもしれないが、個人的には特に不便は感じていない。もし家が欲しいとか車が欲しいとかいうことを、人生設計にすでに加えている方は、なんというか、大変だなと思う。うまくいくことを祈る。

 いずれも個人の判断にはなるのだが、なるべく、何が起きても、一人で生きていけるように備えておくのが大事なことだと思う

 国の補助は受けていいと思うが、誰か一個人の助けを借りると、その人格に自分のすべてを賭けることになってしまい、人生のコントロールを失うからだ。

 もちろん、最終的には生活保護という道もあるのだが、なるべくお金はあるに越したことはないと思う。

 なお、休職するべきかどうかについては、以下にも記載した。

 また、双極性障害については以下に書いたので、興味があれば、参照いただけると嬉しい。


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