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キンパが食べたくなる韓国ドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』

韓国は日本とは比較的関係の深い国だ。最近ではアイドル、ドラマ、リアリティショーなどが世界的に人気を博し、エンターテインメント大国となっている。

 そんな韓国ドラマの中でも私が好きなドラマを #好きな番組 として紹介しようと思う。「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」だ。

 「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」は、今ではNetflixで配信されている韓国のテレビドラマだ。本国では2022年6月29日から8月18日までENAチャンネルで放送されていた。

 このドラマは、天才的な頭脳と自閉スペクトラム症を抱える大手法律事務所の新人弁護士ウ・ヨンウ(演:パク・ウンビン)が様々な事件を解決し、自身の症状や出生にまつわる問題などと向き合いながら成長していく、ヒューマン法廷ドラマである。

 このドラマの大きな見どころは主演のウ・ヨンウのかわいさだと思う。

「後ろから呼んでもウ・ヨンウ。キツツキ、トマト、スイス、子猫、南、ウ・ヨンウです!」

 と早口に名乗るのがかわいい。

 彼女は自閉スペクトラム症のため、いわゆる空気を読むようなことが一切できず、どんな深刻なシーンでもこのセリフを言って引かれているが、それもかわいい。

 様々な困難を抱えながら弁護士として天才的な活躍をする彼女の成長や、周囲の人間との心温まる人間ドラマが視聴者に多くの感動を与え、多くの人に評価されている。主演のパク・ウンビンは、その卓越した演技力で第59回百想芸術大賞(韓国の総合芸術賞)で大賞を受賞した。

 パク・ウンビンは自閉スペクトラム症の演技をしているのだが、素人目にも卓越している。身近に自閉スペクトラム症の人がいたわけではないが、街中や学校で遠目に見たことはあるわけで、彼らの特徴的な動きや振る舞いをよく表現していると思う。一歩間違えると侮辱的と取られると思うが、自閉スペクトラム症の人の実際を伝え、イメージを向上するきっかけになるドラマなんじゃないかとも感じた。

 他のキャラクターについても魅力的である。


イ・ジュノ

 ウ・ヨンウが所属する法律事務所ハンバダの訟務チーム職員。ウ・ヨンウの手助けをするうちに惹かれるが、多くの障害に見舞われて……。

 非の打ち所がないイケメン。いい人でさわやか。自閉症スペクトラム症を持つウ・ヨンウ弁護士とは、そもそもコミュニケーションを取るのも難しそうなのに、恋愛関係に至るとは聖人のような人だと思った。

ウ・ビョンホ

 ウ・ヨンウのお父さんで、キンパ屋さんを経営している。

 ウ・ヨンウがキンパ好きなので、食べているシーンがよく出るのだが、彼女がきちんと箸をそろえてキンパを食べる様子が美味しそうで、私は以来よくキンパを買ってきて食べている。おいしい。

チェ・スヨン

 ウ・ヨンウの同期女性。キツイ性格に見えるが、なんだかんだ言いながらウ・ヨンウを助けてくれる素敵な人。正義感も強くて好感が持てる。

クォン・ミヌ

 同じくウ・ヨンウの同期で、別名「腹黒策士」。「腹黒策士」という言葉が面白い。自閉スペクトラム症はさておき、ウ・ヨンウをライバル視していて、様々に妨害してくる。ヨンウに対する当たりはキツイが、物事の本質を見抜く力があり、一番彼女を評価しているのはミヌなんじゃないかと私は思っている。


 この他の登場人物もみんな魅力的だ。

 そんなわけで「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」は、ドラマとしての面白さ、人間的な成長や仲間との友愛といったテーマと共に、自閉スペクトラム症というテーマを通じて、多様性や差別、偏見への重要な示唆を与えているとも思う。

 ぜひ、「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」をご覧になってほしい。きっとあなたもウ・ヨンウの旅に共感し、彼女の成長と成功を応援したくなる。心に残る作品になるだろう。

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