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うつ期の過ごし方

今までうつ状態がどういうものかについて色々書いてきたが、今日はうつ期のすごし方について書こうと思う。とはいえ私は医療従事者ではないので、当事者目線の話になる点にご留意いただきたい。

まず、前提としてうつ状態にも波があるものだ。例えばひどい時には本当に何もできないものの、比較的軽ければ何かできてしまい、逆にそれによって悪化するということもある。

うつ状態の時にまずすることは1に休養、2に休養、3、4が無くて5に休養だ。うつ状態では頭も回らくなるので難しいかも知れないが、いかに「休むか」ということに集中することをお勧めする。

「そんなの簡単じゃないか」と思うかもしれないが、そもそも、うつ病になる方は真面目で責任感が強いタイプが多いのでこれが難しい。自分の病状が悪化しても、ギリギリまで仕事すら休めなかったりする。

医師と相談にはなると思うが、仕事は休むか、何がしかの方法で負担を減らすことが第一だ。そして休めてもそうでなくても、家事や家族の世話など、仕事以外の負担を減らすことが第二だ。

責任感が強いがゆえに、それでも家族の食事の支度をしようとする方もいるとは思うが、料理は複雑な工程が必要な行為で、本来、うつ状態だとかなりの困難を伴う。「回復の判断に料理ができるかを判断の指標とする」という精神科医もいるぐらいだ。素直に出来あいのもので済ませるか、自分の食事は自分で準備してもらうのが良いと思う。

自分の食事についても、お菓子でもなんでもいいから、とりあえず簡単に用意できて、かつ食べられるものを摂ろう。

買い物に行けないなら、ネットスーパーで頼めば時間帯や地域によっては当日届けてくれる。掃除なんてロボット掃除機でも転がしておけばいいし、洗濯なんて洗い終わったらその辺の高いところに投げておくだけでもいい。それすらしんどいなら、いっそやらなくてもいい。

唯一、どんな時でもやった方が良いのは、水分をよく摂ることと、朝起きたらカーテンを開けて朝日を浴びるということだ。よく言うことではあるが、これによって体内時計が整い、睡眠がうまく取れるようになる。しっかり睡眠が取れると脳の休息につながり、回復につながる。

「閉じこもっているのは良くない」と散歩などを勧める人もいるが、散歩は、着替えて、靴を履き、外に出て外の刺激に触れるという結構なストレスのかかる作業なので、うつがひどい時にはオススメできない。具体的に言うと、ちょっとでも「面倒だな」「しんどいな」と思うならやるべきではない。適度なストレスや刺激が人間に良い影響を与えることは確かだが、うつの時は徹底的に避けるべきだ。

少し良くなって来たら、医師と相談しながら掃除などの家事をやってみても良いが、自然にやろう、やりたいと思えるのでない限りやらなくていい。「やらなくちゃ」と思うことは全部やらなくていい。

また、好きなことを少しずつやってみることもオススメできる。やりたいと思うこと、心が喜ぶことをやろう。それは自然と夢中になれたり、「好きだな」と思うことであって、「これをやった方がよさそう」「やらなきゃ」という義務的なことではない。

このように、基本的にうつ病になったら、可能な限り休養を取りつつ回復を待つ感じになると思う。それは数カ月から数年に渡ることもあるが、一つ言えるのは、しっかりした休みを取れば取るだけ回復は早くなる(傾向がある)。

うつ病に陥ることは誰にでもあるが、そのとき、最も大切なのは自分を守ることだ。うつ状態のときには、まず休むこと、負担を減らすことを第一に考えてほしい。

そして同じくらい、うつ病になった自分を責めないことも大切だ。病気の原因はさまざまであり、絶対に自分のせいではない。ついつい自分を責めてしまうかもしれないが、可能なら、自分を優しく受け入れ、自分を大切にすることを意識してほしい。

また、必要な支援を求めることもできる。信頼できる友人や家族、専門家にサポートを求めることで、心身の負担を軽減できる場合がある。一人で抱え込まず、周りの人々の支えを受け入れることで、立ち直る力を得ることができるだろう。

うつ病になるのは、もともと責任感が強く真面目な方だと思うので難しいかもしれないが、それでも、自分の健康と幸福を守ることを最優先にしてほしい。休み、負担を減らし、自分を癒やすことで、必ず治る。

これを読んでくださった方が自分を大切にし、少しずつ回復への道を歩めることを祈る。


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