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「うつ病って逃げでしょ?」と言われたら

こんにちは。

私は過去に不登校と引きこもりを経験し、双極性障害と診断されています。今日は、うつ病に対する誤解について、私の経験を交えながらお話ししたいと思います。

「うつ病って逃げでしょ?」こんな言葉を耳にしたことはありませんか?

最近は無いかもしれませんが、こうした心無い認識を持っている人はまだまだ多いです。私も以前、そう言われたことがあります。

しかし、私たちが本当に「逃げ」たいのは、社会ではなく、自分自身の内面に蔓延る絶望や痛みからです。

うつ病はただ気持ちが暗くなるぐらいなのかな、と思いきや単なる気分の問題ではありません

心の病というイメージからぼかされていますが、実際は脳の病気であり、誰でもが環境次第で罹患する可能性があるのです。私たちの脳は、時には過剰反応し、時には鈍化する非常に複雑な器官です。ストレス、遺伝、生活環境など、様々な要因が絡み合い、うつ病を引き起こすことがあります。

私の場合、不登校や引きこもり、問題のある家庭環境といった過去が引き起こすトラウマや、精神的な未熟さ、対人関係に対する不安に苦しみ、うつ病を経て双極性障害という診断に至りました。

しかし、この経験は私にとって、自分自身と向き合うきっかけとなりました。コンピュータに対する愛着からIT関連の道に進み、インフラエンジニアを経て、プログラミングが趣味から仕事へと変わり、社会の輪に戻りました。

もちろん、「逃げ」たい気持ちは消えません。仕事で自分の力を十分発揮し、周囲から認められ、成長すること。その喜びはあれども、仕事に飽きていたり、人間関係に苦しむと、全てをシャットアウトして「逃げ」たくなるのです。

そして双極性障害の特性上、どんなに頑張っても暗い時期は避けられません。病気でそうなることは、単に甘えや逃げとは一線を画します。

私が持つシニカルな側面も、社会の誤解や無理解に対する自己防衛の一形態かもしれません。しかし、本質的には、私たちが直面する問題に対して、より深く考え、理解を深めようとする試みだと思います。

私は「うつ病って逃げでしょ?」と言われたら、はぐらかすのではなく、「いいえ、それは誰にでも起こりうる脳の病気です」と答えたいと思います。

そして、うつ病を含む精神疾患に対する理解と支援が、社会全体で広がることを願っています。

最後に、うつ病や他の精神疾患で苦しんでいるすべての人に伝えたいことがあります。

誰が何と言おうと、私たちが病気と向き合うことは、ただの逃避ではなく、闘いです。その勇気を理解している人は、私を含め、世の中にたくさんいます。一部の人の心無い言葉に負けず、私たち自身の道を一歩一歩、歩んでいきましょう。

この記事が、少しでも誰かの心に届き、社会の理解が深まることを願っています。そして、猫好きとして是非付け加えたいのは、猫を思う静かな時間が最高の癒しであることを忘れないでください。


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