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たなあれだ?

こんクソみたいなタイトルをつけておいて、実はちょっとだけ気に入っています。

タイトルについてはおいおい説明するとして、新年度が始まって環境が変わった方も多いのではないでしょうか。

いきなりどんな角度で話を変えているんだとのお叱りの言葉は軽く受け止めますが、何事も思い切った変化というのは大切です。 

話を戻します。新年度の話です。新しい環境で必ず行われるのが自己紹介ですよね。自分がどんな人間なのか簡潔明瞭に述べるという遥か昔から行われてきた伝統行事です。

名前、生年月日、学歴、趣味、血液型、星座、特技、抱負etc...

各々自分の特徴を一言でスピーチする。自分の順番が回ってくるあの時間に話す内容考えて、ドキドキして。前の人が場を沸かすような自己紹介をしようものなら、ハードル爆上がり。もう目の前は真っ暗。背水どころか一寸先も見えない最悪な状態で壇上に上がり、平々凡々なスピーチを披露して場を白けさせるあの空気。まばらな拍手。

嗚呼、何度あの空気を味わったことか。

そう、わたくしは人前で話すことが苦手です。とりわけ自己紹介というものが大嫌いです。

これまでの戦績(?)を振り返ると254戦248敗くらいでしょうか。

どうしてそんなに苦手なのか。何故なら自己紹介には『自分をよく知り理解する』という根幹があるからです。

私は27年という時間を生きてきて、今だに自分という人間がよく分からないのです。自分について理解できていない人間が、自分について紹介するなどという矛盾した行為。こんなもの上手く行くはずがない。

そんな私に少し時間をください。この場をお借りして自己分析しつつ、自己紹介をしてみたいと思います。

まず性格について。真面目で温厚、人当たりもよく誰とでもフレンドリーに接することができる思いやり溢れる性格であると自負しているのですが、そんな妄言は置いときます。

まず超の付くコミュ障。何を話せば会話がスムーズに進むのか、こんなこと言ったら不快に感じてしまうのでは?など考えていると言葉が出てこなくなる。特に二人きりの会話。何か言わなきゃ、え?何話せばいいんだ…。沈黙。これが王道パターン。過去の様々なシーンを思い返すとため息しか出ません。

そしてチキン。臆病者ですね。表面上は「いや、私全然ビビってないですよ。何言ってんすか。笑」みたいな態度とりますけど嘘です。大嘘です。かなりビビってます。特に苦手な上司と一緒に仕事しなきゃならない時なんか、もう1日中口から心臓吐き出しそうになってます。後輩に舐められないよう平気面してますけども。

あと究極のおひとりさま主義。ひとり最高。ひとり大好き。ぼっち舐めんなよ。こちとらぼっち歴何年だと思ってるんだ。どこに行くのもひとりやぞ。周りの目なんてちょっとしか気にならないぞ。ひとり旅最高だぞ。ひとり京都まで経験してるからな。ひとりでライブハウス行って何が悪い。おい、ライブにカップルで来るんじゃねぇ。音楽と真剣に向き合え。モッシュに巻き込まれて散り散りになりやがれ。

すみません、取り乱しました。息を整えます。

こんな感じで悲惨な自己分析結果が出ましたのでお伝えします。

『話し下手なチキンのおひとりさま紀行』

こんな旅エッセイ誰も買わない。読みたくもない。

うーん、自己分析難しいな。あれですよね、世の中の皆さんは就活の時に自己分析をしっかりして御社に全力で売り込むんですよね。

「わたくしは話が下手で臆病者であります。ひとりを愛し、リア充に対してひたすらに毒を吐き続けることが出来ます。」

無理。絶対無理。お祈り通知しか来ん。

これではいつまで経っても自己紹介が上達しないので視点を切り替えて行きます。自己分析は捨てて趣味とか特技とかで私という人間を知ってもらう作戦。

趣味はもう、これしかないですね。音楽が好きです。これは嘘偽りなく。

聴くのはもちろん、自分でギターを弾いたりもします。ただ絶望的に下手くそなんですけど。

ちなみにロックが好きで、学生時代にバンドを組んでましたみたいな人生を送りたかったのですが、例のコミュ障ぼっちが影響してバンドなんか組む友人がいるはずもなくここまでの人生を歩んでしまいました。神様お許しください。いや、逆だな。神様私に謝ってください。許しませんから。

あと特技ですね。特技。あれ?特技…

ねぇな特技。何もねぇ。なぜだ。何かしらあるやろと思って寝ないで考えたのに何も思いつかなかった。そもそも特技って考えなくてもすんなり出てくると思うのですが。

というわけでこの作戦も失敗です。ぼっちが音楽好きという絵に描いたような引きこもり像の出来上がりです。そんなものグチャグチャに丸めて泥団子にして床に叩きつけてしまえ。

ああ、ため息しか出ない。これが私における自己紹介の難しさです。

そもそも自己紹介ってめちゃくちゃ恥ずかしくないですか?だって自分がこういう人間ですよって声に出して言わなきゃならないんですよ。なんの苦行ですか。

そしてバランスが難しい。無難に行けばあの人つまんないってなるし、笑いを取りに行けば大怪我を負う可能性がある。特に後者はその後の生活にも関わりますから大問題です。大怪我を負ったまま過ごしている方をどれだけ見たことか。

どうして私は、自己紹介をするはずだったのに愚痴を書いているのでしょう。

本当はこのnoteを書く前にアイデアをメモしていたのですが、書き始めてみると全く違うものとなってしまいました。

私の自己紹介についてはもう少し自己分析をしてから書くことにします。この先に待っている自己紹介で躓かないように、しっかり対策をしたいという真面目な思いもあるのです。

あとは、ここ数年で自分の人生が少し動いていきそうな予感がするので、自分を知るなら今なのかなと感じています。あくまで予感なので、外れる可能性も大いにありますが。

そういえば、タイトルにつけた「たなあれだ?」について。分かる方いらっしゃいますか?

これ、実はドラえもんのセリフから引用しました。

映画ドラえもん『のび太とふしぎ風使い』の中で、ドラえもんが、嵐族に襲われた風の民のスンを助けた際に言われた一言です。

並び替えると「あなただれ?」になるのですが、なぜかこのセリフだけ覚えていて。あ、ドラえもんのセリフ覚えてるという特技があったか。

自分という人間がよくわかっていない人間が自己紹介を試みるという今回のnoteのタイトルにピッタリかなと思ってつけました。見事に失敗しましたが。

それにしても、タイトルの説明するの恥ずかしいですね。

 

  

 

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