得意と苦手は表裏
*この記事は、すでにYouTubeやstand.fmで配信している音声を記事にしたものです。
よこはま発達クリニック・よこはま発達相談室の佐々木です。
僕らは医師、心理士、言語聴覚士、ソーシャルワーカーなど様々な専門職が連携を取りながら、発達障害の方々のご相談や療育的な活動、現場の方々のコンサルテーションなどをさせて頂いております。
それ以外にも色々な研修会を開催させていただいたり、こうした媒体を活用しながら自分たちができる範囲での情報発信というのもしております。そうした直接的な支援やご相談以外にもこうした媒体を活用しながら情報発信をしたり、Facebook を活用した有料のコミュニティを運営していたりします。
コミュニティ内での内容は、普段発信している内容とは異なりますので、ご関心ある方はそちらも見ていただけると有り難いなと思っています。
見方によって良さにも不得手さにもなり得る
さて、今日は、「長所と苦手は表裏一体である」、そんなお話をしていきたいなと思っています。自閉症スペクトラムスや発達障害の方々では、苦手の部分が強調されることも決して少なくありません。「これができない」「これが苦手」という具合ですね。
だけども、見方を変えるとそうした苦手っていうのは良さにもなったりもします。例えば、こだわりが強いというと苦手なように感じるかもしれませんが、状況によってはご自分の興味関心があることやモチベーションのあることについては、非常に高い集中力を持って取り組めたり、没頭できたりします。そしてその時間はその方々にとってとても意味のある時間だったりします。
あるいは、「見通しが持てないと不安」という風に言われることがよくありますが、裏を返すと「見通しが立っていると安心して力を発揮できる」、そんな意味合いになってくると思います。
環境によって特徴の現れ方は異なる
ご本人たちの特徴が良さとして発揮されるか、苦手さとして発揮されるかは環境によるところが大きいということです。
ですので、周囲の支援者の方々やご家庭でサポート考えて行く時には、お子さんあるいはご本人たちの特徴が良さとして現れるような環境設定をどう考えていくのかが重要です。
本日も最後までお付き合いくださりありがとうございました。
よこはま発達相談室
佐々木康栄
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