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コンサルテーションの実際と役割

この記事は、1,968文字です。個人差はありますが、3分〜5分ほどでお読み頂けます。

こんにちは。よこはま発達相談室の佐々木です。先週は、世界自閉症啓発デーおよび発達障害啓発週間に関する投稿をさせていただきました。少し間が空きましたが、今回は「現場での支援の質の向上を目指すために」というテーマで書いていきたいと思います。関連する記事は最下部にリンクを載せておきますので、ご興味あればご覧ください。

支援の質の向上のためにー外部評価の重要性

3月28日に厚生労働省で開催された「第12回 障害児通所支援に関する検討会」では、「障害児通所支援の質の向上について」という報告がなされています。

報告書の中では、地域の関係機関がより連携をとっていくこと、そして児童発達支援センターの役割として、「地域の事業所へのスーパーバイズ・コンサルテーションを積極的に進めていくことが必要」とされています。同時に、次のようなことも指摘されています。

児童発達支援センター自身が、積極的に専門機関や専門家等からの助言等を受けることや、職員を外部研修に参加させることで 専門性の向上を図ること、積極的に外部からの評価を受けて質の向上を図っていくことも重要である。

令和5年3月28日 障害児通所支援に関する検討会報告書より

つまり、地域の中核を担う事業所さん自身の専門性の向上が必要であるとされています。外部評価の重要性についても指摘されています。

児童発達支援及び放課後等デイサービスの各ガイドラインで定めた自己評価票・保護者評価票については、第三者による外部評価に関する研究の報告等も参考にしつつ、各ガイドラインの見直しとあわせて改善を図るとともに、運営基準等において実施方法を明確化し、運用の標準化と徹底を図ることが必要である。
(中略)
第三者による外部評価については、評価とあわせて改善のためのコンサルテーションが行われることが、質の確保・向上につなげていく上で有効とも考えられる。

令和5年3月28日 障害児通所支援に関する検討会報告書より

この中にある、「外部評価に関する研究の報告」というのは、「令和元年度障害者政策総合研究事業 障害児支援のサービスの質の向上のための外部評価の実施とその検証のための研究」のことを指しており、この研究は当相談室代表である内山が研究代表者として取り組んだ調査です。ぼく自身も研究協力をさせて頂いており、実際にコンサルテーションに入らせて頂いている事業所さんには、これをもとにした外部評価を実施しています。

実際に外部評価を実施するのは容易なことではないのですが(1日かけて現場の支援、個別支援計画を含めた書類、組織体制、親御さんやご本人との面談等を行い、最終的には今後のプランを含めた報告書を作成しますので、かなり時間がかかります)、それでも我々としてはその意義はあると感じており、実施しています。

どんな事業所さんにコンサルテーションに入っているの?

児童発達支援、放課後等デイサービス、生活介護、就労継続支援B型、入所施設、相談支援事業所、行動援護事業所など、多岐にわたります。それぞれの事業所さんのニーズもありますので、100%外部評価を実施しているわけではありませんが、県内外の事業所さんとご一緒しています。なお、コンサルテーションはオンライン/対面いずれも対応しています。

コンサルテーションの実際

以前、コンサルテーションに入らせて頂いている事業所さんと一緒にセミナーを開催しました。そこでは、具体的に何をしているのかを説明させていただき、また事業所さんからも「コンサルの目的」についてお話しいただきました。

そこでの様子を共有しますので、ご興味ある方はご視聴ください(5分ほどの動画です)。

仲間や繋がりを増やしていくために

こうしたコンサルテーションにご関心があれば、具体的にどのような内容になるのかご相談させていただくことも可能ですので、「まずは話を聞いてみたい」という方がおられれば、遠慮なくご連絡ください。

なお、費用は対面/オンラインいずれも1時間11,500円(税込)としていますが、詳細についてはホームページにてご確認ください。

いきなりコンサルではなくて、まずはお試しでやってみてから考えたいというお問合せも頂いております。そうした対応もしておりますので、お気軽にお問合せください。

それでは、最後までお読み頂きありがとうございました。

よこはま発達相談室
佐々木康栄

過去の記事はこちらです。

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