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#16 Gossip「Crazy Again」

こんにちは
 今回はアメリカ出身のバンド、Gossipの11年振り!となる新曲について書いていきたいと思います。彼らは2016年に一度解散をしていたのですが、2019年に4thの10周年記念で再結成、ツアーを行い、その流れで、リック・ルービンの助言もあり、新作を制作、そして、2024年3月24日に『Real Power』をリリースすることが発表されています。そして、このアルバムのプロデューサーもリック・ルービンが努めているそうです。彼らのリック・ルービンとの繋がりとして、メジャーレーベルでの最初のアルバムになる4th『Music For Men』でプロデューサーを務めた頃から始まっていたそうです。



 私も久々に名前を聞き新曲を聞いて、とても良かったので、それをきっかけに、新曲のこと、これまでの簡単な彼らの経緯を振り返っていきたいと思います。私も今回の記事をきっかけに、初めてアルバムを聞いたり、調べた内容になるので、単なるまとめのような記事の内容ですので読みごたえは薄いかと思いますが、楽曲だけでも聞いて頂けると幸いです…。(勝手な話ですが)

≪新曲「Crazy Again」について≫
 この曲の内容について、Geniusにも掲載されているベスの言葉によると「実際に恋に落ちること、そして安心した気持ちになること」を歌っている内容になるとのこと。歌詞は恋愛をすることで陥る状態を良くも悪くも描いているような内容だと感じました。
 最初聞いて思いついた感想は、語彙力が足りていない証拠とも言えますが、とても可愛らしい楽曲だと思いました。直接的な理由にはなりませんが、音楽面では楽曲のビート、構成もシンプルでコンパクトですが、踊ることもでき、恋愛状態と同じともいえる?、楽しいと同時に悲しくもなるような、彼らの音楽性の魅力が感じられると思います。ギターの演奏も最高ですし、珍しくベスも普段の声を張り上げて歌い上げるような感じではなく、声量も抑えめで声で歌っているのが、新鮮でとても印象的でした。「Don't Invite Me…」で始まるブリッジの部分が特に最高です。
 上記のNMEの記事にも書いていましたが、彼らは活動を始めた頃から「逃げること(runnnin away)」が音楽のテーマ的なものとしてあったこと、彼らは生き延びて(業界、厳しい現状?)、何もないところから始まって、その状況から抜け出し、20年を経ていま皆で一緒に音楽を制作することについてのことといった、彼らのこれまでの経緯から至った現状についてのコメントも読み、なおさら感慨深い気持ちになり、アルバムも非常に楽しみになりました。




≪ これまでの活動 ≫
そもそも11年振りということで、名前を初めて聞く方はもちろん、久しぶりに聞いたという方もいらっしゃると思います。彼らといえば、まずこの曲を思い出す方も多いと思います。


 彼らの3作目となるアルバム『Standing In The Way Of Control』に収録されたシングル「Standing In The Way Of Control」ですが、この曲はイギリスのシングルチャートでも最高位6位、アルバムチャートでも22位を記録しています。私も当時読んでいた音楽雑誌やメディアを通して、彼らの存在を知知ったのもこの頃です。その後、2009年に4th『Music For Men』をリリースし、それ以降もイギリスのみならずヨーロッパやオーストラリア周辺、アメリカでもセールス的にも成績を残しはじめ、2012年5th『A Joyful Noise』では、アルバムチャートにてスイスで1位、ドイツで2位を記録するまでになりました。その後、2016年にベスがファッション関係の仕事に集中すること、ソロ活動を行うことを理由に解散を発表しています。
 もちろんGossipは直接関係はないと思いますが、私が知った頃は、イギリスのKlaxons等、ちょうど「ニュー・レイヴ」といったシーンも盛り上がっていた時期で、うろ覚えで正確な記憶ではありませんが、その特集というか、踊れるインディーロックのバンドとして紹介されていたような記憶もあります。
 彼らを音楽のジャンルでいうならば、wikipedia等でもいわゆるダンス・パンク、ダンス・ロックと形容されていますが、パンキッシュなギターサウンド、踊れるビートが中心となったダンサブルな音楽性が特徴の一つとも言えます。ギター、ボーカル、ドラムの編成ということで、世代も近い米ニューヨークのYeah Yeah Yeahsを思い出す方もいると思います。そもそも比較対象にするのも違いますし、Yeah Yeah Yeahs異なる魅力で素晴らしいですが。
 特に3rdの頃までは、Gossipはいわゆる一般的なガレージバンドのような粗削りさはサウンドの面からも感じられますが、唯一無二なVoベスの歌声、耳に残る特徴的なリフを弾くネイサンのギターの演奏、派手さはないものの、二人の存在の土台を支え、楽曲の雰囲気、ビートを索引するハンナのドラムと、彼らはただのギターバンドではないということを証明できる点は挙げられると思います。さらに細かく書いてみると、Vo.ベス・ディットーの聴衆の気持ちに訴えかけるような力強くも艶やかで、憂いも帯びたソウルフルな歌唱、鋭さはないものの丸みを帯びてざらついた音色で縦横無尽に動き、ときに影を潜めつつも、特徴的なリフ、フレーズで存在感を表すギター、そして、バンドの特徴であるダンサブルな楽曲の土台を作り上げるハンナのドラム特徴的な点は色々とあると思います。今回、歌詞の内容まではまだ調べられていませんが、音楽性だけでも、作品毎で異なる音楽性にも挑戦し、バンドとしても成長している様子が感じられ、各作品の聴き応えもあると思います。

ざっと簡単な紹介で、読みづらい箇所や気になる点も多くあったと思いますが、最後まで読んで頂きたありがとうございました。私も来年のニューアルバム迄、彼らの作品をこれから繰り返し聞き、歌詞も読んで、ちゃんと聞いていきたいと思います…。


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