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企業の生産性向上は、社員の健康に関与する。NO,2

「健康経営」と言う言葉を耳にしたことがない人はもはや少ないのではないでしょうか?
ですが、果たして、本当に健康経営が実践されている企業は、個人はどれくらいいらっしゃるのでしょうか?

ポーズになりがちな「健康経営」

さて、質問です。

あなたは直近1週間を振り返り、仕事で何%のパフォーマンスを発揮しましたか?

だいたいの人が70〜90%と答えたのではないかと思います。

ではなぜ100%に至らなかったのか?
100%の力を出すのが良いと言うことは、すでにわかっているはずなのに、10〜30%の力は、なぜ発揮することができなかったのでしょうか?

その理由を考えて欲しいのです。

仕事を手抜きしたから?
馴れ合いな仕事になったから?
たぶんそれもあると思います。

だが、こんな心当たりはないでしょうか?
・寝不足だ
・疲れが抜けない
・疲労が溜まっていると自覚している
・運動不足だ
・最近太った
・最近イライラする
・集中力がなくなった
・何をやるにも時間がかかる
・ミスをするようになった
・アイデアや思考が停止する
・企画が思いつかない
・腰痛や肩こりなどがある
・いびきをかく
など…

これらが10〜30%の大きな原因だとしたら、あなたはどうしますか?

プレゼンティズムとアブセンティズム

本来職場に出勤しているものの、心身の健康が万全ではなく、本来のパフォーマンスが発揮できていない状態を「プレゼンティズム」と言います。

体調が悪くて業務に集中できない、睡眠不足からミスが連発するなど、プレゼンティズムのある社員が通常の70%程度しか能力を発揮していなければ、30%の生産性を失っていると言うことです。

例えば、本来、年間売り上げが1億円の売り上げを出せるメンバーが、日々のプレゼンティズムにより、1年を通して70%のパフォーマンスだとすると、3千万円の損失と言うことです。

これを黙って見逃してよい数字ではないことは、経営者の皆様ならおわかり頂けると思います。

また、
心身の病などによって、短、長期間にわたって、会社を欠席する状態を「アブセンティズム」と言います。

社員が不在なので、生産性の低下や業績悪化の原因になることは、わかりやすく、これに対応するために、メンタル強化の取り組みも国を上げて行われるようになりました。

しかし、よく考えてみてください。

実際に、生産性を上げている社員や働き人のパフォーマンス低下の方に焦点をあわせなければなりません。
この問題は、気が付きにくく、放置されやすいのです。

ある調査では、アブセンティズムの損益より、プレゼンティズムの損失の方が大きいとわかっています。(※1

上記の例でもわかる通り、黙って見逃して良いレベルの損失ではないのです。

心身の健康状態に、不安や問題がなければ、あらゆる仕事の場面で、最高のパフォーマンスが発揮することができます。

例えば、質の良い睡眠が獲得されていれば、集中力が高い状態で仕事に臨むことができます。
ミスも減り、作業効率もUPします。

プログラマーがたった1文字ミスをすれば、多大な損失につながるのは、わかりやすいと思います。

また、
脳がクリアになっていれば、クリエイティブな発想やアイデアがより生まれやすくなります。
仕事は、あくまで、クリエイティブな作業の連続です。
発想が出てこないのは、仕事のスランプではなく、本来の力の出し方が間違っているからなのかもしれません。

プレゼンティズムの意外な原因

プレゼンティズムの原因は、睡眠不足、疲労の蓄積、二日酔い、偏頭痛、なんとなく不調、腰痛や肩こり、など日頃の些細な不調達です。
いずれも、私たちの身近に存在し、病院に行くほどの病気ではありません。仕事を休む程ではないですが、確実に仕事のパフォーマンスは低下しているのです。

実際に、多少の不調であれば出勤するのは当たり前と思ってはいませんか?
コロナ禍で、無理は禁物と言われるようになったのに、ちょっとの不調で「休み」を選択する人は少ないのではないでしょうか?

企業習慣としても、「ちょっとの不調で休む…」という選択肢はあまりないのではないでしょうか?

実際に、厚生労働省のが発行している調査でも、体調不良があると仕事のパフォーマンスが低下することが示されています。(※2〜3
プレゼンティズムの状態になると、仕事に対する気力はもちろん、集中力や、コニュニケーションにも悪影響を及ぼします。

プレゼンティズムの要因は、防ぎ様のないものもありますが、一方で、睡眠不足や二日酔い、自身の健康管理の不徹底が原因であることがほとんどです。

要因が何であれ、プレゼンティズムで生産性が著しく低下することに、かわりはありません。
健康の維持管理によって、パフォーマンスを100%に保つことは、現代の仕事人にとって、必須な取り組みなのです。


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参考資料:
※1


※2

※3

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