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もんちゃんの黄色いコーディネート

いまからちょうど3年前、2017年6月

もんちゃんの黄色いスタイリングをひょんな事がきっかけでさせてもらうことになった。


もんちゃんは、ホームレス小谷さんの元お嫁さん。今月の5月頭に離婚したことをzoom会見で知り、画面越しではあったがとても衝撃を受けた。今まであまり言葉にしていなかったけれど、当時のスタイリングについてや 感じたことを忘れたくないと思い、感謝の気持ちも込めて 書きました。(今更ですが、、)


もんちゃんと小谷さんについてや、出会いなど知りたい方はこちらから読んでみてね。わかりやすく書いてある記事です。↓


【黄色いコーディネート誕生のきっかけ】

当時、小谷さんの赤いイメージが定着してきた頃で、もんちゃんにはまだ決まった衣装もスタイルもなかった。たまたま小谷家族のグループでもんちゃんが黄色いワンピースを着た写真に合うコーディネートを募集していた投稿を見て コメントしたのが始まりだったような。(?)

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ちょうど、小谷夫妻の世界観を確立させたいという頃だったのかな 確か。この約半年前に、小谷さんのスタイリングをさせてもらっていたこともあって、小谷さんがもんちゃんのコーディネートをお願いしたいと連絡をくださって。そうゆう色んなタイミングが重なって、黄色コーディネートをさせてもらうことになった。


小谷さんのコーディネートの詳細記事はこちらから↓


【テーマカラーは黄色】

当時、小谷さんともんちゃんからの希望はたった1つ「黄色!」だけだった。どんな風にコーディネートするのか、どんなアイテムを選ぶのか、全てを私に委ねていただいた。

とても嬉しかった半面、今思えばすごいプレッシャーもあった。「もんちゃん」というキャラクターがここから創られるのだとしたら、もんちゃん自身が生きるスタイリングを、世界観を創らなければ意味がない。それが生きながらも、小谷さんのハッピーな世界観に合わせていく必要があった。

とにかくめちゃくちゃたくさんのお店をリサーチし、候補の衣装を探した。もんちゃんとは、スタイリングをする当日が初対面。お互いに少し緊張ぎみでどこか遠慮がちだったのを覚えている。懐かしい。一緒にお店を見て回り、候補となる服をたくさん試着してもらった。


最終的に衣装はほとんど古着の一点物に決まった。

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「黄色」という鮮やかなカラーを最大限に生かしながら、もんちゃん自身を引き立たせる為に、ブラウスはスタンダードなスッキリとした形を選び、スカートも装飾のないシンプルなAラインのシルエットのものを。色で充分なほど主張があるので、あとはもんちゃんの雰囲気やフィットするラインのアイテムを選ぶことを最も大事にして選んだ。パンプス、ピアス、バッグそれぞれは、赤を取り入れてアクセントに。小谷さんの赤のバランスも踏まえて、2人が並んだ時に世界観がまとまるように考え、出来上がったのがこのスタイリングだった。


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【秋冬黄色コーディネート】

そして時は経ち、同じ年の10月。秋冬用の黄色コーディネートもさせてもらうことに。この頃には、もうすでに「黄色いもんちゃん」というイメージが出来上がっていたように思う。そして、わたし自身初のポルカにも挑戦し、皆様にご支援をいただいて秋冬の衣装代として使わせてもらい、スタイリングが完成した。


↓その時の報告投稿はこちらから。


もんちゃんにあう黄色のコートがなかなかなくてめちゃくちゃ苦戦したのを今でも覚えている。この時は皆さまにポルカで支援をいただいていたのもあり、前回の時よりもはるかに大きなプレッシャーがあった。絶対にぴったりくるものを見つけなければいけない。という気持ちで探して、2着の候補が見つかった。

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ちょっとゆったりシルエットのコートとジャストサイズのコート。ハマったのは2枚目の方。サイズ感も雰囲気も本当にぴったりだったんだよね。無事に決まって本当に良かった。


完成した秋冬コーディネートはこちら↓

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インナーは、黄色のタートルネックのニットにノーカラーのカーディガンでスッキリと前回のスカートに合わせて。コートはステンカラーコートでシンプルだけど丸みのあるボタンやポケットが可愛らしいデザイン。ピアスとマフラーは、フワフワの素材感で統一し、ショートブーツと靴下は綺麗な赤で。

全体的に、華やかだけど品のある雰囲気に。


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【スタイリングを通して感じたこと】

もんちゃんは、わたしがスタイリングした衣装をとても大切に、忠実に、扱ってくれて自ら自分のものにしてくれた。小谷さん同様に、日を重ねるごとに黄色の服がどんどん増えていって(色んな人にもらったり作ってもらったり)黄色と言ったらもんちゃんってゆうみんなの共通言語になっていたんじゃないだろうか。

もしかしたら本来は、普段のもんちゃんが好きな雰囲気ではなかったかもしれないし好みも違ったんじゃないかなぁと思う。だけど、好みとかは関係なく自分を「黄色」というアイコンにすることへ一切の迷いも感じなかったし潔かった。その姿勢からもんちゃんの真面目な人柄や覚悟を感じていた。だからこそ、「黄色いもんちゃん」は本当に自然にナチュラルに、いつのまにか「当たり前」となっていった。

初対面の時は、まだもんちゃんのことをよく知らなかったけれど、小谷さんに合わせにいく強さと優しさには、シンプルにすごいなと思っていた。きっと、もんちゃんだからこそ実現出来たことでもんちゃんだからこそここまでこれたんだなと思った。

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けれど、一方でたくさんの葛藤もあったんだと思う。「自分」を出せなくてしんどい思いもしたんじゃないかなと思う。どんな場面でも自分は自分だし、いろんな顔があって当たり前なんだけど、ここでいう「自分」を出せないというのは、他人から見たイメージに答えなければいけない、みたいな期待やプレッシャーも少なからずあったんじゃないかなあ。(これは、私の個人的に感じたことなので違うかもしれない)


【自分の世界観を創ること】

コーディネートが全てではないけれど、ビジュアルや世界観が残すイメージの影響力はすごい力があると思っている。
ビジュアルが先行して、存在を知ってもらったり覚えてもらったり勝手なイメージを持たれるのは、もちろん良いこともたくさんあるけれど、他人が思うイメージと自分の中にある意思との差を感じてしまうこともある。
その差が大きければ大きいほど、しんどくなる。実際、わたしは過去にそうゆうことを感じたことがあるから、その不一致を一度感じてしまったら見逃せないしそのままにはできないなって思う。上手にバランスをとってうまくコントロール出来たらいいとは思うけど。だからこそ、着るものはとても大事に選びたいと思っている。

スタイリングをするときは、その人の世界観を一緒に創るつもりで考えるし、元々持っている潜在的な意識をとっても大事にする。 わたしのスタイリングが古着ベースなのは、他にはない柄や素材・デザイン・風合いと、人間の持っている人柄や性質・好みとがうまく組み合わさると、独自性やオリジナリティを生み出しやすく、それがその人にしか出せない世界観となるからだ。(もちろん古着以外も見るけどね)


【第2章のもんちゃん】

もんちゃんのスタイリングをさせてもらって(ビジュアルを創らせてもらって)とても嬉しかったし、重要な役割を担えたこと すごく感謝している。その当時は、ノリや勢いもあったと思う。けれど、わたしにとっては 確実に大切で忘れられない経験となった。もんちゃんのスタイリングを通して、私のことを知ってくださった方もたくさんいた。わたしが2018年に主催したファッションショーにも、黄色の衣装で参加してもらったり とにかくたくさんの言葉にならない価値や体験をもらった。


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もんちゃんは、もんちゃんでもあり しおりちゃんでもある。

これから先も変わらない。いろんな顔があって当然だからこれからのしおりちゃんも応援しているし、どんなことをしていくのかなって楽しみでもある。小谷家族ではなくなっても、どこかでまた 一緒になにかができるときがあったらいいな、なんて思ったりする。第3章のしおりちゃんも変わらず応援しています。ありがとう。


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