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11月に読まれた本


11月に読まれた本

  1. 西加奈子「わたしに会いたい」

  2. 辻山良雄「本屋、はじめました 増補版」

  3. 石井ゆかり「2024年の星占い 牡牛座」

  4. 石井ゆかり「3年の星占い 牡牛座 2024年-2026年」

  5. 古賀史健「さみしい夜にはペンを持て」

  6. 米田まりな「片付けてるのに片付かないので、東大卒の整理収納アドバイザーに頼んだら部屋が激変した」

  7. 横光利一「機械・春は馬車に乗って」

  8. よしながふみ「大奥」(電子書籍)

6冊と、7-8の2冊が読書途中だったり、好きなエピソードだけをつまみ食いして読んだりした。体調不良による安静、休職手続きや、それでもできる範囲で実家の片付けに時間と体力を取られたと考えると、実用書を求めた理由もわかる。体や生活がままならないと、安定した読書をしづらい。

とりわけ西加奈子「わたしに会いたい」がよかった。前作「くもをさがす」に描かれる闘病前後に文芸誌で発表された作品をまとめた、わたしの体を慈しむための短編集。表題作「わたしに会いたい」の、ちょっとへんてこな世界を覗かせてくれる、これぞ西加奈子の小説!という興奮。「あなたの中から」に表れる、他人に雁字搦めにされてきたわたしとわたしの邂逅。西加奈子を読む意味が、この2作品だけでも十分にあるよ。女の体を持つみんな、女の体に興味を持つみんな、そうでなくても、読んでくれよな。

「本屋、はじめました」の感想はこの日の記事に、「さみしい夜にはペンを持て」「片付け〜激変した」の2冊はThreadsにも感想を残した。石井ゆかりは筋トレ時代からの読者なので、なんだかんだお守りがわりに読んでしまう。流れを知るという意味での占いの読み方をするようにしているけど、前回の「3年の星占い 2021〜2023年」は正直当たっていた。
「機械〜」は時系列順の所収ということで、中期になってきておもしろくなってきた!12月には読了できるといいな。「大奥」は電子書籍でしか持っていないけど、いつか単行本で所持したい…!(NHKドラマの家定編、みましたか?我が家は号泣です)

読了本の管理方法(ブクログ)

突拍子もない話だけど、月末になると、同じ月の初旬の記憶なんてない。今月読んだ本ってなんだっけなと思うときは、私はブクログを開く。感想がまとまってなくても、ブクログには読了後すぐに記録するというルーティンをかれこれ10数年続けている。
いや、できれば初手からまともな文章が書きたい。だけど言葉にあてられた状態で私の身体から出てくる言葉は、そりゃあ内在化してしまい、他者には読みづらいものだ。それでも自分のために記録してるから、初期衝動的な感想がわかればそれでいいの。もちろんレビューが思いつかなければそれでもいいと思う。本を登録して本棚を作るのが目的のサービスだから、それ以外は自由でいいところがブクログを最愛する点。

12月に向けて

ところで夏くらいから、読める本の傾向が変わってきた。そこに書かれているすべてがわからなくても、いろんな分野の専門書や、ZINEやエッセイを読むのが大好きだった。が、いまとなっては、どちらの類もいまの私に関係があることなんだろうかと読み止まってしまい、代わりに小説がじゅわっと入ってきやすいモードにある。現代小説(好きな作者の新刊とか)は通常時でも普通に楽しく読んでいるが、せっかくなのでまだ読んでいない近代日本文学や海外小説をメインに読んでいきたいと思う12月。

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