【二次創作】自分の「今」に合わせてジャンル移動【副業で同人活動】

今年はコロナ禍の影響でイベントも少なく、いまいち「今このジャンルがとにかくアツい!」という旬がわかりにくい年になっていると感じます。

イベントがあれば
「今日あのジャンルのスペース人だかりすごかったよ!」
だの
「○館の○ゾーンに行くのに時間かかった」
という、体感的な同人ジャンルの旬を感じられるからです。

通販書店の人気ランキングを見れば、今人気のあるジャンルを調べることはできます。

呪術廻戦や鬼滅の刃などは人気が落ちていませんので「旬ジャンル」と言っても過言ではないですね。

ただ、これは私YAYAの個人的な推測ですが、「爆発的な流行りがないから、まだこの2ジャンルが王道ジャンルの座にいるのではないか?」と感じています。
(この2ジャンルをディスっているわけではありません。両方の作品とも原作単行本を購入しているくらいには好きな作品です。)

かつては「オタク女子人気から世間的にも認知が広まる程の巨大ジャンル」もあったと思います。
(進撃の巨人や鬼滅の刃はこれとは少し違い世間人気とほぼ同時にオタク世界でも人気となった『人気同時進行ジャンル』だったのではないかと考えられます。)

今年2021年、上記で挙げた作品たち程の大きな流行りは新しく起きていません。

「今自分の好きな作品があればそれでいいんじゃないの?」という意見はごもっともです。

けれども大きな声では言えないけれど「なんだかちょっと今のジャンルにマンネリしちゃった…なにか新しい刺激ないかな」と思っている創作意欲旺盛な同人サークルも多いのではないでしょうか。

もしくは「もっと切磋琢磨したい!文章/絵が上手くなりたい!人の多いジャンルで自分を試したい…!」こういう考えの人もいると思います。

前置きがいつもに増して長くなってしまいましたね。

今回は「今の自分に合ったジャンルの見つけ方」について記事にしていきます。

萌えありきでの創作活動はもちろん正義ですが、大きな声では言えないけど自分自身を主軸として考えての創作活動もしてみたい、そのような人に読んでいただきたいと思います。

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①巨大旬ジャンルのメリット/デメリット

とにかく人が多いです。
文章を書く人、絵を描く人、そしてその本を求める人、全体の母数が大きいです。

こういった旬と言われるジャンルのメリットは「本を作れば多くの部数が出る」これです。

小説や漫画がいまいちでも実力以上に本が出て、もともと上手いサークルなら普段の何倍も部数が捌けます。

女性向け同人は、個人個人の実力よりも二次の元となるジャンル人気に引っ張られます。
それが部数という目に見える数字となって返ってきます。

メリットは部数だけではありません。
旬ジャンルには上手いサークルが集まりがちです。
なので「他者の作品をたくさん目にして刺激を受け、自分自身も上達できる」これができるタイプの人にはうってつけと言えます。

なんだよ!
それならもう最初から答え全部出たね!
みんなで旬ジャンルに行けば本も売れるし良いじゃん!

と、そう思うのは少し待ってください。

これから旬ジャンルでのデメリットについても挙げていきます。

「毎日流れてくる情報量が多い」
「揉め事や学級会がおこりやすい」
大きくは、この2点
です。

旬ジャンルを通ったことがある人なら、あぁ~と思ってくれたのではないでしょうか。

公式からの情報はもちろん、毎日いろんな人が作品を投稿し、いろんな人が萌えをつぶやき、いろんな解釈が生まれ続けます。
そして、人が多いということに起因して揉め事/学級会も多いのが特徴です。

実生活が多忙な時期に旬ジャンルにハマると、もう身体がいくつあっても足りません。
心が揺れ動かされることがとにかく多く、疲弊してしまう可能性が高い…それが最大のデメリットです。

どんなに周りが騒がしくても、マイペースで旬ジャンルにいればいいんじゃない?というメンタルの方は、それはそれで正解です。

けれども、ツイッターを開いたらついつい今日のトレンドワードをチェックしてしまうのと同じように、どんなにマイペースに…と思っていてもジャンルの動向をなんとなく知ろうというアクションが生まれます。
それは知的好奇心のある人間ですから、ある程度しょうがないことなのです。

また、過去記事「「副業」で女性向け二次創作同人誌を出す方法の心得【月額平均3~80万稼ぐ】」にも書きましたが、旬ジャンルから旬ジャンルにあざとく移動してばかりいると同人ゴロ/同人175というレッテルも貼られがちです。

あなたのサークルイメージに傷が付く危険性もありますので「確実に数が裁ける旬ジャンル間の移動」は慎重に行ってください。


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②あくまでも「好き」であることが最低条件

一度ジャンル移動をしてしまえば、よっぽどのことがない限りある程度の期間は滞在することになります。
(ジャンル移動は自由だ!と巷では言われますが、現実問題として最低2~3年は同ジャンルに居た方が無難だと考えます。これは、上記でも書いた通り悪評を避けるためです。)

その期間中、本当に心から楽しめて有意義だと思える場所=ジャンルに行きましょう。

本が売れそうだから、友達もあのジャンルに行ったから自分も…と、萌えのない状態でジャンル移動しても早い時期に辛くなります。

もちろんこれは「公式を読むだけ」「二次創作を読むだけ」にはあてはまりません。あくまでも自分が創作をする場合の移動を指します。

やる気が出ず、本を出すことが難しくなってしまっては本末転倒です。

三度の飯よりもこのキャラが好き!というまでのテンションは求めません。

けれども、そのキャラや作品のことを考えると日常生活での嫌なことをしばしの間忘れられる…レベルの「好き」は持った状態が望ましいです。

このnoteは同人誌を出し副業しようが趣旨ではありますが、気持ちが乗らないままの副業活動はお勧めしていません。

限りある自分の時間です。
少しでも自身が「楽しい!」と思えることに集中し、有意義に創作活動をしていくべきだと考えています。

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③中堅ジャンルや新興ジャンルの魅力

中堅ジャンル、とは言っても人それぞれ「中堅」の定義は多少異なると思います。

かつては旬だったけど今現在は落ちついているジャンルや、サークル数が100いるかいないかくらいのジャンル、赤ブーでオンリーは開いてはもらえるけど大規模ジャンルとは言いがたいな…くらいのジャンルをここでは「中堅」と定義させてください。

中堅ジャンルの本の売れ方の特徴として「その作品を長年好きでいてくれて、絶えず本を買ってくれる一般参加者が多い」という体感があります。

爆発的に本が捌けることはありませんが、まるで実家のような安心感…そんな気持ちにさせてくれるのが中堅ジャンルの魅力のひとつ。

また、売れる数は大規模ジャンルには及ばないものの、感想がもらえることが中堅ジャンルで活動していると多いです。
人との交流を頻繁にしたいわけじゃないけど、それでも感想は欲しいな…という人にはとても良い環境だと考えられます。

人流が大規模ジャンルよりも緩やかで、書き手に飢えてる中堅ジャンルは数多くあります。そのため、新しく参入すると「ようこそ!」と歓迎されることも。

「サークル数が少ないジャンルは陰湿な村社会になってて怖い」と聞くこともしばしばありますが、中堅ジャンル程度ですと地方都市レベルの規模なので、心配には及びません。

オンリーイベントが数少ないぶん、基本に立ち返り文章や絵の勉強をマイペースにやりたい!という人には中堅ジャンルは最適なのです。


そして、新興ジャンルです。

新興ジャンルは中堅ジャンルの特徴とほぼ真逆です。

巨大ジャンルになることを予測し参入する博打うちのようなサークルもいれば、そんなこと関係ねぇ!ここは私が開拓していく!という思想の持ち主もいたり、この作品すごい萌えるよ!かっこいいよ!布教しなきゃ!という人もいたり、作物がない…ならばここで私が栽培を始めてみようか…という100%萌えパワーで参入する強者もいます。

海底火山噴火により海上から生まれた島。
そこに我先と上陸を試みる、そんな印象があります。

もちろん、時としてそんな新興の島がどんどんと面積や人口を広げ巨大ジャンルになることも。

この先何がおこるの?
オンリーは開かれるの?
カップリングはどうなるの?
そもそもカップリングの名称は決まってるの?
何もかもが未知!
それこそがドキドキワクワクする!
それが新興ジャンルです。

退屈な日常に刺激を。

そんなあなたには、新興ジャンルでドキドキしてみるのも楽しい人生経験になるのではないでしょうか。

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いかがだったでしょうか。

繰り返しとなりますが、萌えがあってのジャンル選択をするのが二次創作活動をする上での常識でありマナーです。

本当は「ジャンル移動をしてから芽生えた萌え心」だったとしても、それは口外にせず、心のうちに留めておくことが重要。

それをふまえた上で、以下今年2021年の秋からのジャンル動向に関してを記事にしていきます。
興味のある方は読んでみてください。

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(以下有料)④2021年秋からのジャンル動向を推測


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