ゆり根入り茶碗蒸し

一般的な茶碗蒸しのお椀に4人分です。ゆり根の時期に是非。
蒸し器がなければ、大きなお鍋に足になる小さな器を入れてその上に網を置いて代用します。

①蒸し器の準備をしておきます。

②干し椎茸4つを450mlの水で戻しておきます。戻ったら取り出して絞ってスライスします。戻し汁が450mlになるように水を足します。ゆり根も乾燥品を使う場合、一緒に戻しても良いです。

③卵3個を解いて、②の戻し汁と合わせます。お好みで鶏ガラスープやかつおだしを混ぜても良いです。そこに醤油小さじ1を入れます

④鶏ミンチ100gとおろし生姜少々と醤油少々を練ります。ゆり根1/4個を鱗片一枚ずつに剥がしておがくずを払い、洗っておきます。

⑤器に鶏ミンチ、椎茸、ゆり根を入れ、卵の液を注ぎます。上に三つ葉を乗せます。

⑥蒸し器で、強火2分弱火10分ほど蒸します。時間が経ったら、器を揺らしてみて、ぷるんと揺れたらOKです。

　お家で食べる分には、すが入ってしまっても気にしないのがコツですね。コンロ、鍋、器の条件によって火力や時間がかなり変わってしまいます。何度か作ってみるのがよいです。
　ゆり根は清心安神、潤肺止咳。こころを落ち着ける作用、胸のあたりの落ち着かなさを解消するチカラを持ちます。中国だとスーパーでも乾燥品を売っていて年中使えますが、日本では通販で探す必要がありますね。ゆり根は冬に出回ります。冬は気分が落ち込みやすい時期でもあるので、積極的に使いたいです。
　鶏卵は滋陰、養血のチカラを持ちます。潤いと活力を得られる全体食の一つ。椎茸は補気。中でも胃の気を増します。鶏肉は気と精を補います。この3つで気陰双補します。
　身もこころも満たされるメニューです。他にもこころを落ち着ける食材は色々あります。有料マガジンですが、もしよろしければ「こころの薬膳」
　三つ葉は季節によっては柚子の皮に変更しても良いです。ほのかな理気のチカラで、補った気をの渋滞を防ぎます。
　最後に懐かしい写真を。コロナが落ち着いたらまたお料理教室もいいですね。