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心が柔らかくなる瞬間を。

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写真と言の葉。フォトエッセイ。
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2023年11月の記事一覧

孤独を愛した時に愛されるものがあるとするならば

孤独を愛した時に愛されるものがあるとするならば

”孤独”を、寂しさとして扱えば
使い勝手の良いように使われてズタボロになるよなぁ。

人の寂しさを商売に結びつけれらる賢い世渡り上手は、世の中に居る。

人それぞれにあるその孤独は
雑に扱うと
身も心もダメにしてしまう。
だけど
いつだって強くいられるわけじゃないよなぁ。

きっと
その気持ちをどう名付けるかで
それはいかようにも形を変える。

そんな風に
頭で知っているはずの事を
心で識っていく

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だって本当は、何処かに向かってるんじゃないんだもの。

だって本当は、何処かに向かってるんじゃないんだもの。

何かを続けていくって
きっと代わりながら変わらない事なんだよなぁ。

気付けば社会が決めた成功や周りへの意地なんかに自分の”好き”って気持ちが霧が立つように見えなくなったり。

初心忘るべからずっていうは、きっと、それに縋り付く事じゃなく
何度でもそこに還っていける事なんじゃないのかなぁ。

続けて続けて
役割を代わりながらも自分の中で本当に変わらないモノに気付いていく。
好きになったモノを、何度

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神様じゃなくて、人間でいいんだよ。

神様じゃなくて、人間でいいんだよ。

不完全な自分が許せなくなる時ってあるよなぁ。

失敗をしたり、愛されなかったり、愛したいのに、何も出来なかったり。

きっとその度に
自分という”人間”を識っていくんだと思う。

神様じゃなくて、人間でいいんだよ。

人間になる為に人間に生まれてきたのなら
あなたは、そうやって”あなた”になっていくの。

あなたはどんな人間になりたいですか?

その問いに応えられるのは
いつも自分自身だけなんだよ

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正解は、いつも「今」だけのものならきっと何を選んだとしても

正解は、いつも「今」だけのものならきっと何を選んだとしても

「逃げて後悔するくらいなら向き合った方が良い。」
そんな言葉をよく耳にする。

けれど
向き合って壊れてしまうものだってあるよなぁ。

一か八かを繰り返していられる程
人って強くないもの。

むしろその言葉で向き合う時
まだそれが実るタイミングは、来ていないような気もする。

季節を待つってゆとりがいるよなぁ。
波の流れを見るって経験がいるよなぁ。

「逃げて後悔するくらいなら向き合った方が良い。

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心を”砕く”事よりも、水のように溶け合うものにしていたい。

心を”砕く”事よりも、水のように溶け合うものにしていたい。

正当性みたいなものから自分の話を始めたら
それって寂しいって事によく似てる気がする。

理解してほしい。と、思う時
強い立場や言葉を選ぶなら
何か”本当”の事から逸れていくような気もする。
けれど、伝え合うって難しいよなぁ。
寄り合うって心が要るよなぁ。

心を”砕く”事よりも、水のように溶け合うものにしていたい。

分かり合えないと思ったその心に
夕暮れの色が溶け合うように。

日々は空の色を変

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だから夢中になって。無理をしないで。

だから夢中になって。無理をしないで。

何事に対してもまじめに頑張れるって素敵だけどきっとそれを出来る人ばっかりじゃないよなぁ。

出来ていた人が躓いてそれが出来なくなったりもする。

一筋縄じゃいかないよなぁ。

人って出逢うタイミングで全然違う人にでもなってしまうもの。
そういう事をちゃんと知っていたい。
あなたは、どんな風に”今”ここに居てくれるのだろう。

お互いの人間性が持つ歪性を、確かめ合うような歯車に成り合いたい。

自分

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ここまで辿り着いた旅路なんかに思いを馳せる。その言葉を聴いていたい。

ここまで辿り着いた旅路なんかに思いを馳せる。その言葉を聴いていたい。

ぼんやりと眺めたSNSから流れてきた。

シーグラスに心が揺れた。

探しに行きたいなぁ。

それだけの事をやりたいって言ったら笑われるかなぁ。

やりたい事とか希望とか何にもないや。
例えばそれを問われた時に
他人に答えるのって
なんだか簡単じゃないよなぁ。

でも君が笑うならいいかなぁ。
その笑顔を見たい。
なんてありふれた感情。

指先が見つけたそのシーグラスが
てのひらで咲く。
ここまで辿

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「終わっていくのではなく役割を変わっていくだけさ。」

「終わっていくのではなく役割を変わっていくだけさ。」

「何事も変わる瞬間が美しいものさ。
慌てる事はない。その光に目が眩まない事。」

どこからともなくそんな声が聴こえる。
風が水面を走るのを眺めていた朝焼けの川辺。

枯れ葉が舟のように漂う。

川面に映る空の色の移り変わり。
青から赤へ。
その色彩の移り変わりを言葉で表せない。

枯れ葉の舟が
簡単に空の上を踊り、走る。

「終わっていくのではなく役割を変わっていくだけさ。」

そう言うように。

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そう言えばこの季節って味があったんだなって思い出す。

そう言えばこの季節って味があったんだなって思い出す。

生きていてよかったなって思う瞬間と
今死んでいいなって思う瞬間は、似てる。

夕暮れの空を眺めて
そう言えばこの季節って味があったんだなって思い出す。

その味は心臓が知ってる。
そんな気がする。
鼓動が語りたがる。
そんな体感。

覚えているもの。
忘れていくもの。

思い出は、いつも”今”から等距離にある。
それの引き寄せ方や離し方がその人それぞれの物語なんでしょうね。

ソファで微睡みながら

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それをきっと言葉に出来ない。って云うんだと思う。

それをきっと言葉に出来ない。って云うんだと思う。

「そんなに自分を責めたりしないで。」

そういう繊細な言葉を、届けたい時
それは言葉にしない方が届きそうな気がする。

その距離に居れない事に
不甲斐無くなったり情けなくなったりする
そういうものをたしか人は。

簡単に答えを共有出来ない言葉は、人それぞれの体温をもつような気がする。

その温度を分かち合いたいと思う事を
きっと傍にいたいと言うのだろう。

気付けばあなたの温度とわたしの温度が

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