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心が柔らかくなる瞬間を。

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写真と言の葉。フォトエッセイ。
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2023年10月の記事一覧

“世界が美しく思えるのはあなたが美しいからだ”

“世界が美しく思えるのはあなたが美しいからだ”

真夜中の光に魅了されて。
誘われるように
散歩に出かける今日この頃。

月の灯りが本当に綺麗で、明るい。

カメラを持って歩くと
光を実体として、手に持つ感覚で不思議。

暗闇に居るのに光についてばかり思いを馳せるのが可笑しい。

毎日の違いを愉しめる心でいたい。
まるで宇宙旅行に出かける感覚。

この星だって他の惑星からみたら宇宙なのだ。
そんな事を大袈裟に考える。

イヤホンから流れてくる音楽

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光が隠してしまうものがあるなら、意味もなく生まれた命などないと話すみたい。

光が隠してしまうものがあるなら、意味もなく生まれた命などないと話すみたい。

“あれからぼくたちは 
何かを信じてこれたかな
夜空のむこうには 
明日がもう待っている”

廃れた商店街を歩いていると
聞こえてくるカラオケ。

“ぼく”ではなく”ぼくたちは”って言葉に
信じているものがあるよなぁ。と
そんな事を考えながら歩いた。

信じる。って
きっとそういう事を云う気がした。

疑うより先に信じているものを確かめていたい。
きっとそれは言葉じゃなく感覚の中にある。
そういう

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「無駄だったなぁ。」と、あなたと苦笑いしながら見上げる空を最期の瞬間に思い出すかもしれない。

「無駄だったなぁ。」と、あなたと苦笑いしながら見上げる空を最期の瞬間に思い出すかもしれない。

効率的に生きよう。と、頭を使う。

けれど
そうすると悩みや迷いが増える気がする。

無駄な事は、ない。という言葉が過ぎる。

けれど
そういう時に決まってその言葉は、嘘みたいに思える。

きっと
無駄になってもいい。と、思えるには
まずそこに向かう体力が必要。

どうしてだろう
生きていく度にそういうものがどんどんなくなっていく気がする。
心の傷を覚えるたびに、どんどん臆病になっていく気がする。

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日々を刻む軌跡のような奇跡を目の当たりにしていたい。

日々を刻む軌跡のような奇跡を目の当たりにしていたい。

いつもの町に居て
世界って美しいなぁ。と、溜息をつくように思う。

似ているようでいて全然違う。
日暮れの色合い、雲の形、風の歩み、水の旅路、月の満ち欠けや、その灯り。

日々を刻む軌跡のような奇跡を目の当たりにしていたい。

ファインダーを覗き込む時
この美しい世界の何を見ているのか問われる瞬間が好き。

正しさや正解じゃなく
何に心が動いているのか
確かめるようにシャッターを押す。

人の瞳っ

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一緒に居られるのは、変わらずに代わり続けていけるから。想いってものを色んな角度から描いていく事なのかもしれんね

一緒に居られるのは、変わらずに代わり続けていけるから。想いってものを色んな角度から描いていく事なのかもしれんね

今日は、映画「ジョゼと虎と魚たち」を観た。
妻夫木聡と池脇千鶴の。
心って見えないから厄介だね。四角に収まらないから大変だね。数字で表せないから戸惑うね。言葉で確かめようとして切ないね。未来を想像して儚いね。その分今が煌めく矛盾。宝物には、鍵をかけるもの。

試そうとするのは、それ以上預けると引き戻せなくなるから。人って変わらずに居られない。一緒に居られるのは、変わらずに代わり続けていけるから。想

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生きているって事の浮力を信じた方が浮かびやすいんだよ。

生きているって事の浮力を信じた方が浮かびやすいんだよ。

「藁を掴まないほうが溺れない」

今日のほぼ日刊イトイ新聞を読んでいてすんなりと馴染んだ言葉。
力が入ってる時ってどうしても流れに乗れなかったりするよなぁ。
乗っかれたと思ったらいつの間にか息切れして壊れちゃったり。
ちょっとした事に躓いてしまったり。

生きているって事の浮力を信じた方が浮かびやすいんだよなぁと。
その浮力の感じ方を己で知っていたいなぁそんな事を思いながらコーヒーを飲んでいた朝。

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それぞれに違う人が存在するこの星であなたの面白さに気付いていきたい。

それぞれに違う人が存在するこの星であなたの面白さに気付いていきたい。

アマゾンプライムでグータンヌーボを
流していた午後。

人の声があると
なんだか孤独のようなものが紛れる気もする。
出てくるキャストは、それぞれ全然違って面白い。

みんな地球人って括りで同じ類にまとめられてると思ってるけど
本当はそれぞれ違う星の住民で
それぞれ違う星の住民と触れ合う為に地球人になったのでは、ないかと、ふとそんな事を考える。

同じ事が当たり前なのではなく
十人十色、みんなそれぞ

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人の瞳が映す光と影は、存在するよりも儚くて尊い。

人の瞳が映す光と影は、存在するよりも儚くて尊い。

日常の中の光と影。
光だけでも惹かれないし
影は、光がないと存在しない暗闇。

目に映るものを切り取りたい。

でもそれが出来なくて嬉しい。

人の瞳が映す光と影は、存在するよりも儚くて尊い。
匂いや空気や温度や音がある。

ただそれを確認する為のように
ファインダーを覗く。

上手に撮る事をレンズは、写さない。

そこに在るものに触れる為に
ファインダーを覗く。

自分がどう感じるのか
世界の感

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金木犀の香りが連れてくる高揚を君なら何と言うだろう。

金木犀の香りが連れてくる高揚を君なら何と言うだろう。

パーカーを羽織って歩くには
ちょうどいい季節。

金木犀の香りが連れてくる高揚を
君なら何と言うだろう。

何か素敵な事が起こりそうな気がする。
梅雨から夏へ変わる時とは、違う素敵な予感に、それぞれの季節へ変わっていく事への喜びを知る。

そう言えば
季節は、廻るとも言う。

「初めまして」ではない想い出が廻る。

時を経て味わいが変わっていく事を知る。

元気で居てね。と、呟くように
少しずつ秋

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