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徳久 望/Nozomi Tokuhisa
2024年8月13日 18:56
「色に例えると透明じゃない?」遠くに引っ越した知り合いが手土産で持ってきたバーボンウイスキーを飲みながら、そんな矛盾した事を呟いていた。それなのにも関わらず。「でしょ。ほんとに。そうだね。」と、その人は、頷くのだった。「まるくて、透明。」琥珀色の液体を飲みながら、味をそう表現する。お酒を飲む事が好きなのは、例えばそんな言葉を分け合えるからなのかもしれない。味に硬さやまるさ
2024年3月11日 18:33
深夜二時の帰り道。その日は落ち込んでいる人と会っていた。心のチャンネルを合わせて言葉をポツポツ。相槌をうんうん。人が人に出来る事って少ない。だからちゃんと出来る事は、したいよなぁ。なんて思い返しながらとぼとぼと歩く。そんな帰り道。その”気”から抜けられない気がしてハイボールを一杯。いつもの店へふらり。ディワーズのソーダ割りをチビチビと飲んでいると隣の席の定連さんが不意