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お酒と徒然。

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ひとりで呑みに行くのが好きだ。いや無論、いつの間にかひとりでは、なくなっている。独りの時間に考えていた事が隣りでグラスを傾ける人と共感しあう話になる。独りが1人になり2人になり、…
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#お酒

お酒を”詩”だと言うと、酔っ払ってると君は思うかしら。

お酒を”詩”だと言うと、酔っ払ってると君は思うかしら。

「色に例えると透明じゃない?」

遠くに引っ越した知り合いが手土産で持ってきたバーボンウイスキーを飲みながら、そんな矛盾した事を呟いていた。

それなのにも関わらず。

「でしょ。ほんとに。そうだね。」と、その人は、頷くのだった。

「まるくて、透明。」
琥珀色の液体を飲みながら、味をそう表現する。

お酒を飲む事が好きなのは、例えばそんな言葉を分け合えるからなのかもしれない。

味に硬さやまるさ

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ねぇ夢って何?

ねぇ夢って何?

深夜二時の帰り道。

その日は
落ち込んでいる人と会っていた。

心のチャンネルを合わせて言葉をポツポツ。相槌をうんうん。
人が人に出来る事って少ない。
だから
ちゃんと出来る事は、したいよなぁ。
なんて思い返しながらとぼとぼと歩く。

そんな帰り道。

その”気”から抜けられない気がしてハイボールを一杯。いつもの店へふらり。

ディワーズのソーダ割りをチビチビと飲んでいると隣の席の定連さんが不意

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