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今週消費した10のこと 労働者を守れ/snsの終焉

・労働者を守れ

全米のスターバックス店舗では、従業員が賃上げや労働環境の改善を訴え、労働組合結成の動きが加速しているのですが、スターバックス側は今週「組合に入っていない従業員には昇給、労働環境改善のためのトレーニングを提供する」とアナウンスした、というニュースを目にしました。

コロナパンデミック以降、ある日突然解雇されたり、減給になったり、特にリテール業界では店舗のオペレーションが大幅に変わり業務過多になったり…という暗い話が増えてしまった昨今。
私には、スターバックスの労働組合結成は
「自分は労働者として大切にされているのだろうか?」と疑問を感じた人が大勢いることの象徴のように見えていました。

スターバックス側が従業員の組合化自体を否定するようなアナウンスは残念でなりませんが、年内に$1B(およそ1290億円)を費やす待遇改善を行うようです。

ところで、私にとってスターバックスは「コーヒーを飲みに行く店」ではなく「フリーwifiがあり、何時間でもいられるスタッフ全員の感じがよい店」です。
フラッと立ち寄った本屋で購入した本を片手にスタバへ入れば、集中して読み切れたりするので、この「何時間でもいられる」というのは、かなり高ポイント。

しかも全米ベストセラーの「How Starbucks Saved My Life」によると、スタバに来る客は誰ひとり(ホームレスでも)追い返してはいけない、というスタバカルチャーがあるそうで「何時間でもいてよい店」だそう。

ということもあり、スタバにはかなりの頻度で通ってしまうのですが、ここ数ヶ月お気に入りのスタバ店舗はいつも凄まじい行列。
そんな店舗でのんびり読書する行為に後ろめたさを感じながらも「少しぐらいならいいかな」と列の最後尾につき、ようやく注文カウンターが見えてきた時に「はっ」とさせられたことがありました。

いつも愛想のよかった女性スタッフがひとりで、店舗のオーダー、モバイルオーダー、Uber eatsのオーダーを懸命に対応していたのです。笑顔などなく真顔で黙々と作業する姿を見ていると、のんびり読書なんかしているのが申し訳なくなる。いくらベテランバリスタといえど、過酷すぎる…。

モバイルオーダーは確かに便利だけれども、その便利さが業務過多、低賃金というしわ寄せを作っていることを目の当たりにしながら飲んだコーヒーは、いつにも増して苦くて重い味がしました。

・働く国を選べる自由

「Work From Home」「在宅ワーク」ではなく「Work From Anywhere 」「どこからでも働ける」が未来だ、と語るAirbnbのCEOブライアン・チェスキー。

そんなこと可能なのかなぁ、などと半信半疑でいたのですがエアビーの従業員は年間90日間、指定された170カ国であればどこからでも働けるようになったそうです。
しかも、福利厚生は変わらないという、お試し移住のネクストレベル!!

・2年で20歳老けたら怖いものなし

Airbnbの「Work From Anywhere 」は、なんとも羨ましい話だなぁ、と思ったのですがCEOのブライアン・チェスキーはといいますと…

コロナパンデミック開始から約8週間で、ビジネスの80% を失なったそうで、チェスキーは「俺はまだ40代なのに、この2年で50代か60代になった気分だ」といっているので、よほど悲惨な2年間だった模様。

「在宅ワーク需要は世界中で高まりつづけているので、Airbnbの従業員がwork from anywhere できれば、それは他社も同じことが出来るロールモデルになる。そうなれば、Airbnb自体の需要増加に繋がるので、ビジネス全体が上手くいくんだ」

とも話していて、転んでもタダでは起きないところが流石であります。

・広まる富豪のWFH

マーク・ザッカーバーグなどMetaの重役が海外に散らばり始めている、という記事。理由はWFH(在宅ワーク)したいから。

日本でWork from Anywhere できる日は来るのかな?と夢を膨らませてみたものの、WFHすらままならない現状になんとも暗い気持ちに…。
特に営業職などの人がWFHをするのは、難しいように感じますが、それでもアメリカはルールを変えて不可能を可能にしようとしています。

そもそもルールは一体何のために存在するのかというと、人間がより良く生きるためです。なので、そのルールが古くなったら変えていくべきだ、と強く思います。

過酷だった自粛生活やロックダウンを通過したことで、多くの人が自分にとって本当に大切なものは何かを学ぶことができた結果が、WFHの選択だったのかもしれません。

・ブリティッシュ・ベイクオフ

イギリス・bbcの長寿番組The Great British Bake Off。
アマチュアベーカーの対決だけでなく、イギリスやヨーロッパ各地の伝統焼き菓子の歴史も学べるのが面白くて夜な夜な観ています。

・ポールのフォカッチャ

ブリティッシュ・ベイクオフの審査員ポール・ハリウッドのレシピで焼いたフォカッチャ。ポールのレシピは加水率が高くて、私には難しいなぁと感じるレベルの高いものが多いのですが、今回は上手く焼けた、と自画自賛。失敗した時でも自分で作ったものが食べられる嬉しさでワクワクします。

・ここにしかない味

パセリなどのハーブは、春に出た新芽が柔らかく、香り高くてスーパーで購入するものとは世界が違う。(ような気がする)

・伝説のパセリカレー 

パセリが沢山採れた日に必ず作るパセリカレー。
dancyu創刊30周年記念アンケートで、1位の座を仕留めた平松洋子さんのレシピで、作り方もとても簡単。
パセリとひき肉だけなのに想像以上の美味しさで、ちょっと驚きです。

・待望のたけのこ

アク抜きするのが面倒だけれど、春はやっぱりたけのこ。スーパーで山積みになっている筍を見ると、人間の世界は血生臭いニュースばかりだけれど、自然の営みは毎年変わらず繰り返されていることを確認できたような気持ちになり、なぜだかホッとします。

・snsの終焉

アメリカのカリスマ的人気YouTuberエマ・チェンバレンのポッドキャスト。
エマの身の回りで起きたトラブルや、最近の疑問を掘り下げていて、目の付け所がカリスマYouTuberらしい内容で思わず「クスッ」と笑えます。毎週木曜日更新。

snsはもはや誰も面白いと感じていないんじゃないか?というエピソード。

誰もの生活が予測可能になっているのは、本当につまらないし、snsで有名になって、更に有名になるためにsnsを続けて、それが誰の何の役に立つのか分からない、という内容でした。
誰も彼もが承認欲求を満たすのに忙しい世の中で、自分の意見や価値観を大事にしているエマが人気なのが納得できる良いエピソードでした。


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