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アメリカの入国拒否問題

パレスチナの17歳の学生が、ハーバード大学でのフレッシュマンイヤー(1年目の新学期)を迎える為、アメリカに入国しようとしました。ところが彼は入国審査官に、宗教的実践(この場合はISISへの賛同を意図しています)があったかを質問され、ノーと答えたにも関わらず、その場で携帯とパソコンを押収されます。そして5時間後、入国審査官はその学生の”友人”がソーシャルメディアに政治的な投稿しているのを見つけ、彼のビザを無効にしレバノンに送り返した、という記事を読みました。

この記事を読んだ時の、暗澹たる気持ちはどう説明したら良いのだろう。

まず、2017年にトランプ大統領が行なった大々的な入国拒否問題は未だに未解決のままだということ。当時トランプ大統領は、入国審査の際にソーシャルメディアの提示を求め入国者の政治思想を審査したい、とも発言していました。とは言え、アメリカはプログレッシブな国だから、ビザを持っている入国希望者を強制送還したりはしないであろう、というウブな仮説のもとに自分が生きていた事に気がつきました。そして、アメリカはもはやプログレッシブな自由の国ではないという、悲しい事実。さようなら、ウブな自分。

だが、これで黙っていないのがハーバード。ハーバード大学は2017年の大々的な入国拒否命令の際も、多くの学生や教員達が巻き込まれていました。今回の入国拒否を受け、大学のホームページやツイッターを使い、直ぐさま抗議しました。そして昨日、大学と学生の家族が問題解決へ向け一丸となり抗議しているので、学生は予定通り新学期にはクラスに参加できるとツイッターで表明しました。

Bibliography:友達のソーシャルメディアに投稿された政治的意見によって、ハーバードの学生が入国拒否されている

たまたま、その地域に生まれてしまったが為に、教育のチャンスを諦めなければならないという人達が沢山いる中、ビザを取得しても、生まれた国のせいで入国できない理不尽さ。自分達のアイデンティティを強化して何が悪いんだ、というトランプ政権が生み出した”Me first “という化け物。

“おまえらは自分達とは違う”という発想が、だから自分と同じ人間としての尊厳をもって扱わなくていい、に変換されている大衆心理が働く影響を常に心に留めておかないと、孤独な現代人は何かの隙間を埋めるように”Me first “に食べられてしまうんだろう。





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