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#2鎌倉ぐらし-大仏さんに挨拶した、満月の前の夜のこと-

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ウェブマガジン「鎌倉めぐり荘の暮らし」
リーダーきむにぃ、ヒーラーさゆりさん、料理人ほっしゃん、私やつぽんの4人のシェアハウスメンバーの鎌倉ぐらしを、ゆるゆる綴ります。
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夏の終わりの鎌倉は、日中まだまだ暑いものの、夜には涼しい風が通り秋の虫が鳴く。

ノースリーブの肩にあたる風がさらりと気持ちよく、ビーサンでぺたぺたとどこまでも歩けるような気分になる、夜。空にぽっかりと浮かぶまあるい月の下、私たちは高徳院に向かっていた。(きむにぃは不在にて、3人)

この日はちょうど長谷の明かり祭りといって長谷周辺のお寺をライトアップするイベントが行われており、特別に夜の拝観ができたのだった。

高徳院から徒歩2分のところに住んでいるにも関わらず、私たちはまだ、高徳院の大仏さんにご挨拶ができていなかった。遅くなってしまったなあと思いながら、暗い境内に足を踏み入れる。

ぽん:うわあ。すごく尊いね…。

さゆり:道理でこのあたりは磁場が良いわけだ。私たち、大仏さんの背中のあたりに住んでるんだね。守られてるなあ。

ぽん:津波で大仏殿が流されたりとかしているし、きっとここでいろんなものを見てきたんだろうね。

ほしゃ:大仏さん、角度によって表情が全然違うんよね。ほら、ここから見ると厳かやけど、

下から見ると優しそうで、

後ろから見るとテレビ見ているおじいちゃんって感じ。

ぽん:ここから見ると、まるで月と対話しているみたいに見えるね。とても神秘的。

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3人で手を合わせてご挨拶したあとは、そのまま長谷の海へ。月明かりを頼りに浜を歩き、打ち寄せる波の音を聞きながら、とりとめのないおしゃべりを。

ぽん:ふーーー!!!気持いいー!! のびのびするー!!

さゆり:やつぽんは本当に海が好きだよね。

ぽん:大好き!海の近くに住めてしあわせ。鎌倉に住むって言ったらいろんな人に頭おかしいって言われたけど(笑)そんな職場から遠いところにわざわざ住まなくても、休みの日に行ったらいいじゃん、って。

ほしゃ:良かったねえ、自分で決めて。笑

ぽん:なんかさ、友達と話していると、誰が決めたの?っていう正解を前提に話が進んでいくときがあるんだよね。例えばよくあるのだと、28歳までに結婚しないとだめだ、とか。

さゆり:まあ、子どもを産み育てることを考えたときのひとつの基準だよね。それに、何歳までに結婚したら幸せになれるって誰かに正解を決めてもらうと、ラクだし。

ほしゃ:穂高養生園(※ほっしゃんが料理の修行をしていた養生施設)には、30代、40代でいろんな生き方をしている素敵な女性がたくさんいたよ。基準としては良くても、「28歳までに結婚すること」を目的にしてパートナーを選ぶのは違和感があるかも。

ぽん:自分のやりたいことをまっすぐにやっているうちにめぐりあったパートナーと結婚した人たちを何人か知っていて。結婚が遅めになっても、なんだかすごい幸せそうなんだよね。

さゆり:スピリチュアル界隈でも、自由になれる人となれない人が2極化していく世界になるといわれてるよ。これからの時代、自分に還ることのできた人にはエネルギーがめぐってどんどん生きやすくなる。逆に、自分に還ることのできない人はどんどん生きづらくなる。その間にある扉は、もう半分閉じかかっていて、2020年には完全に閉じてしまうんだって。

ぽん:そうなんだ。不思議だけど、そのことっていろんな界隈の人がいろんな言い方で言っているよね。使われる言語は違うけれど、本質は同じな気がする。

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「自分に還る」ということばは、めぐり荘の暮らしのキーワードにもなっていくような気がしてる。けれど、それについてはまた改めて◎

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