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本の棚 #152 『安売りしない会社はどこで努力しているのか?』

「SALE」「安売り」「感謝祭」

ショッピングモールを歩いてみると

これらの文字を目にしない日はない。

セールというものが特別なものではなく

日常にあふれている。

ネットショップでも何かしらのお得感に

ぼくらの親指は反応する。

一方では安売りしないことがスタンダードな

会社が、世の中を見渡せばあるのだ。

そのような会社は何をしているのか。

安くしなくてもお客様が満足して

かつ継続的にサービスを利用し続けてくれる。

そこに秘められている努力とは?

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顧客の不安を解消できる会社は、価格とは違う次元で選ばれる会社になる可能性が高いと思います。

スペックを詰め込み過ぎ!

家電量販店にいくとそんな家電が

山のようにあるのだけれど…

果たしてそれはぼくに必要なのか

わからない、わからないから止めておこう。

そんな思考に陥っているのはぼくだけじゃないはずで

購入前の不安はいつだってある。
(もしくは購入後の憂鬱ね)

ほんとにこれでいいのか、をちゃんと

解消してくれる人がいたら

是非案内してほしい。

客と販売スタッフのマッチングアプリ

そんなのないかな。


「ラスト10%のツメ」
十人に一人しかきづかないようなことにも、いつも一生懸命

会社としての「美意識」

それが商品のパッケージ、店内ディスプレイなどの

プレゼンテーションとして表れる。

気づかない人のほうが多いかもしれない、

けれども気づいた人はファンになってくれる。

それとは逆に目立つところにこだわりがない

例えば英語表記の広告やPOPのスペルミス。

たかがスペルミスでしょ、とはならない。

「あっ、そういうところはちゃんとしてないんだ」

そうやってファンが離れていくこともある。

細部まで突き詰めていくということが

中期的、長期的な企業の成長には

欠かせない要素なのだろう。

「値下げをしない会社」と決めきる

そもそも論…笑

そうだ、最初から決めてしまえばいい。

小売業界の常識となってしまった

この文化をそのまま受け入れるのではなく

やらないと決めてしまえばいい。

決めたらあとはどうやって価値を感じてもらえるか

その一点に集中するだけだ。

一度安売りすると、それは麻薬のごとく

身体を蝕んでいき、セールがないと売れない

そんな販売員を量産してしまうこともある。

必要なのは「つかみ」ではなく「深み」

会社のことを知ってもらう。

以前読んだスノーピークの本では

商品だけでなく、会社のことを好きになってもらう、

さらにはファン同士で一緒にキャンプして

つながる。会社を起点として、つながる。

そこに必要なのはキャッチーなネーミングでも

大々的な広告でもなく、

深みのあるコンセプト、

共感や熱狂できる仲間たち。

会社やお店のファンは、売った後にできるものなのかもしれません。

販売したら、もうそれで終わり。

販売した側はそんなつもりではなくても

「なにもしない」ということは

それと同義ではないか。

購入してもらったあとにお客様は

商品を使ってくれているだろうか、

使ってみてどんな感じだろうか、

そうやって想像してみると

何かできることが見つかるかもしれない。

価値とは販売したあとにでもあげることがてきるのだ。

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#読書 #セール #価値 #小売

#ファン #ストーリー #ブランド

#村尾隆介

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