本の棚 #143 『世界一の子ども教育モンテッソーリ』

20世紀初頭に提唱された教育方法

「モンテッソーリ教育」

意識高い系の人であれば聞いたことがあるだろうか。

幼少期にそのような教育を受けていた

という人もいるかもしれない。

子どもの将来はどうなるかわからないけど

小さい頃の教育は、人生にとって

決して小さくはない影響を与える。

どうせならいい影響を与えてやりたい、

そう願うのは親のわがままだろうか。

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自立していて有能で、他者への思いやりと責任感があり、生涯学び続ける姿勢をもった人間ーこれがモンテッソーリの幼児教育が求める人間像なのです。

なんという理想像。

そのためのフローとしては下記の通り。

環境整備

自己選択

注意集中現象

正常化

うん、わかりやすい。

真面目に書かれた文章でいうとこうだ。

モンテッソーリの幼児教育にかかわる大人は、子どもがもっとも効率よく学習できる時期(敏感期)に応じた環境(教具)を準備・提供し、その子本来の発達の道筋に見合った成長(正常化)を促していくという役割をもっています。

敏感期に合わせた教具を整えることで

子どもは「やりたい」と自主的に選択し

集中力を発揮して取組み発達していく。

環境整備と、やりたいと思わせる働きかけ

それが教育者に求められるということか。


生涯一度のチャンス「敏感期」

モンテッソーリの敏感期は次のとおり。

「発達の初期の頃に、ある能力を獲得するために、身の周りの特定の要素を捉える感受性が特に敏感になってくる一定期間」

秩序、細部、手の使用、歩くこと、感覚、言語

などがあり、たしかに子どもを見ていると

それが感じられる。

最近3歳になったばかりの息子は

言語に対して敏感になっていて

暇さえあれば絵本を持ってきたり

「これはなに?」とモノの名前を聞いてきたり

こちらに休む暇を与えてくれない。

そしてなぜか時々関西弁になり

「それは〇〇やろ〜」

とか言い出している。

敏感であり、吸収、成長も早い。

ただし、「さ行」はうまく発音できない。笑

この敏感期において、適切な環境を

整えてあげることが重要であり

モンテッソーリでいう教具があれば

子どもはそれを選択し集中するわけだ。

大人がやるスピードのおよそ8倍の遅さで提示して見せるのがよい

各敏感期に対応した環境があったとしても

適切に使われなければ意味がない。

そこで指示ではなく、提示してみる。

子どもが自らやりたいという意欲を引き出すために

やり方を示して見せるということだ。

その際の注意点として

順序立てていること

簡単、明瞭、正確であること、

そして、ゆっくりであること。

モンテッソーリでは

大人がやる約8倍の遅さで

提示して見せるのがよい、とされている。

ここでも山本五十六さんの

やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、

誉めてやらねば、人は動かじ。

的な感覚に通ずるものがある。

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