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本の棚 #11 『あやうく一生懸命生きるところだった』

『あやうく一生懸命生きるところだった』

ハ・ワン

ゴリゴリのビジネス書を読んだ後の

この落差が楽しい。

どっちが上とか下とか

善いとか悪いとかはない。

自分がどんなスタンスを選択するか。

ミックスしてもいい。(できるかは不明...)

お隣韓国での話題作である本書。

40代で自由を手に入れた著者。

山頂があると信じて登り続けたが

HP(ヒットポイント)が尽きて

ひん死状態のまま辞表を提出。

競争社会であるがゆえに

勝ちがあれば負けもある。

WIN-WINが成立すればいいが

全てがそうもいかない世の中。

しかし悲観的になることはない。

生き方は、スタンスは自分で選択できる。

その一つをこの本を通して学べた、

ような気がする。

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努力したって、必ず報われるわけではない。

必死にやらなかったとしても

見返りがないわけでもない。

こんなこと言ったら、鴨川会長に

殴られそうだが。

(『はじめの一歩』好きにしかわからない)

そして努力は強要するものでもない。

「努力しろよ」なんて言われて

悔しくて努力する?

それは長続きしないと思うのだ。

やる気がなくても働ける

やる気は、だれかによって

引き出されるものではない

自分でつくりだすものだ。

ただやる気がぐんとあがったら

やがて下がるのも事実だ。

燃え尽き症候群はよく聞く話。

やる気の波に酔ってしまうよりも

淡々と働くことを推奨する。

人生にもストップロスが必要だ

ストップロスとは

損失をある程度にとどめるための

いわゆる損切りだ。

投下した時間やお金が多いほど

あきらめられなくなった経験はないだろうか?

人生という尺度で考えても

「長い時間続けてきたから...」

という理由で続けていて成果が出ない場合

この「あきらめる技術」はもっておいたほうがいい。

それは逃げることとは全くもって異なる。

人生に「ムダ足」というエッセンスを
偶然の楽しみでいっぱいの目的のない一歩。これこそが人生を豊かにしてくれる醍醐味なのかもしれない。

大学時代に先輩である「たいしくん」と

目的のない旅をしたことがある。

この旅についてはいつかこの記事でも

残そうと考えている。

今思うとあれは豊かな時間で

人生の醍醐味だったと感じる。

偶然が生み出す体験は

どんなものでもおもしろい。

たぶんあの旅の話を肴に3日間くらい飲める。笑

それくらいムダ足だった。

「YOLO」= you only live once. 人生は一度きり

人はそれぞれ、その人なりの速度を持っている。

人のペースに合わせると自分のペースで

歩いてた時には見えていたものが

見えなくなることがある。

あれ?っと気づいたときに

ペースを落とす時間をつくろう。

生き急いでんじゃないよ。

何かを失うと、何かを得られる

常に余白をもっておく

余白のないノートに

新しいアイデアは書き込めない。

何かを失ったら、その空間、隙間に

何かを入れることができるチャンスと

思えるようになれば

いくぶんか気が楽になる。

あまり期待しすぎるな

期待の新人のなかで

その期待を上回ってくる人は

どれくらいいるだろうか?

88世代の代表的存在(と勝手に思っている)

まぁくんことプロ野球選手田中将大さん。

彼は間違いなく期待を越えてきた。

楽天に戻ってきてくれただけで

なぜか感動していた自分がいた。

ただ、おそらく多くの期待の新人は

そうはならない。

それは期待する側の問題だ。

ある程度期待値を下げておくと

どんどん加点されていくから

がっかりストレスはない。

結果は結果。その過程を楽しむ。

『リーダーの仮面』でも

紹介したが、上司は部下のプロセスは

評価してはいけない。

あくまで結果を評価する。

部下の皆さん、結果は結果です。

それを受け入れて...

プロセスに楽しみを見つけてみては

いかがでしょうか?

そこは創意と工夫の世界です。

ルールのなかであればわりと自由に

考えて、動けるでしょう。

そんなことを書いてたら

なんか動きたくなってきた...

よし、やるぞ〜!

ん?

ちょっと待って!

...ふぅ

あやうく一生懸命生きるところだった。


#読書 #書評 #本 #働き方 #ビジネス

#エッセイ #ハ・ワン

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八次涼太郎/人事/コーチ
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