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本の棚 #130 『バカになれる人はバカじゃない』

『バカになれる人はバカじゃない』
小宮一慶

「バカって言ったほうがバカなんだ」

どこかで聞いたことがあるケンカの声が

夕飯前の我が家に響く。

そのとおり、人をバカにするのはよくない。

けれども、自分はバカなんだ、

だから失敗するし、勉強するんだ。

そうやって謙虚でいることは何ら問題ない。

自分はバカなんだ、だからダメなんだ。

このパターンはよくない。

自分の可能性は意外と自分で決めているものだ。

ダメだと思ったら、わりとダメだ。

いけると思ったら、いけるときもある。

いけると思うことは、まわりから見たら

バカだと思われるかもしれないが

そうやってバカになることに

一筋の光が見えてこないだろうか?

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自分が一歩踏み込むことで得られるものはたくさんあります。それは一歩を踏み込んでみなければ、分からないことです。

一歩踏み出す勇気。

それは失敗を恐れずに、目をそらさずに

言い訳をつくらずに、行動すること。

その一歩が踏み出せないことで

思っているよりも大きな損失がある。

「やらない後悔より、やる後悔」

という言葉があるように

やって後悔したほうが学びがあるのだ。


本質は、仕事の時間以外のところで、自ら勉強するしかありません。

仕事の「本質」を考えるときに

「〇〇とは?」も自問する。

例えば「接客とは?」「インテリアとは?」

どうせわからないから

本を読んだり、人に聞いたりしてみる。

そういう時間がある人と

ただ目の前の仕事に取り組んでいるだけでは

本質をつかむことはできないだろう。

本質の話ができる人とそうでない人では

出発点が異なるから

小さな改善ではなく、大きな改革が必要、

そんなときは前者のような人が不可欠だ。


悔しさや反発だけでは、大きな成長は生まれない。

悔しさや劣等感のバネは

バネの分しか伸びない。

好奇心、素直さ、謙虚さをもって

「自分はまだまだだ」とバカになって

やり続けることができる人のほうが

長期的には成長する、とぼくは考えている。

だから部下を挑発したり

無理矢理へこませるような言動はとらない。

自分の内側にある前向きなバネは

どこまででも伸びる可能性がある。


「利」と「義」の団子をしっかり一本の串で貫いて生きること。

「利」とは自分の利益、自分の幸せ。

「義」とは自分のまわりが幸せになること。

どちらかが叶えばどちらがが失われる。

そんなバランスは長続きしない。

一本の串で貫くということは

自分の幸せがまわり、世の中の幸せになる

そんな生き方だ。


だれに強制されたものではなく、自分で毎月目標を立てるのは、心躍る瞬間です。

部活動、会社というコミュニティ以外で

「自分で立てた目標」はあるだろうか?

最近よく人に質問しているが

自分が立てた目標があると答える人は

とても少ない、もったいない。

目標設定の重要性は研修で学ぶのに

会社内での目標設定ばかりしている。

もっと自分の、自分の家族の目標設定に

生かしたほうがいい気がする。


「命は永遠ではない。そのときそのときを、バカになって一生懸命にベストを尽くして生きろ」

身近で命がなくなったとき

自分の生について考えるのに

数ヶ月したら、ぼやっとするのはなんでだ。

永遠ではないのはわかっているのに

今の一歩を踏み込めないのはなぜだ。

その場その場で一生懸命に生きること

それは子どもからも学べる。

やつらはHPがなくなるまで

一生懸命に遊ぼうとする。

いい生き方だな、と親として思う。

ぼくもそう生きよう、とあらためて思う。

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#推薦図書 #読書 #行動 #習慣

#考え方 #仕事論 #小宮一慶

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