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本の棚 #160 『なるほど!孫子の兵法がイチからわかる本』

知らなかった…

孫子の兵法がわずか6000文字ほどで

全十三篇からなる書物であることを。

2500年以上前に記され

時代をこえて、国をこえて受け継がれる

もはやレジェンド。

キングダム好きのぼくからすると

王翦の戦い方をイメージする内容だ。

やはり中国はすごい。

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三軍の事を知らずして

主君が軍政についてやってはいけない

三つのこととは…

一つ目は、

軍隊が進むべきときでないときに進めと命じ、

退却すべきでないときに退却せよと命じること。

二つ目は、

軍隊内の事情を知らないのに、

君主が軍政をにぎること。

三つ目は、

指揮系統を無視して現場に口出しすること。

これらは切れ者で有能なトップだからこそ

陥りやすい。

ピラミッド型組織の在り方を無視して

現場に混乱を招くようになると

勝てる戦も勝てない。

先ず勝つべからざるを為す

負けない態勢をつくることは

自軍でコントロールできるが

勝てるような態勢になるかどうかは

敵の状況による。

『孫子』が最も伝えたかったこと

それは「戦わずして勝つ」ということだ。

戦って勝ったとしても

自軍の戦力を大きく損なってしまっては

国は繁栄できないどころか

他国に攻められて滅亡してしまう。

戦わず勝てるのであればそれがよい。

そのためにまずは負けない準備をする。

かつて名将野村監督は

「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」

とぼやいていた。

勝ちには相手の状況、そのときの環境、運などがあり

コントロールできない面が多くある。

しかし負けには負けの明確な理由がある。

それを事前に想定して対策して準備を整える。

戦に勝つための最低限の作法かもしれない。

国を全うするを上と為し

これも戦争は避けるべきというニュアンスか

敵国を無傷のまま手に入れることを

孫子では良いやり方としている。

敵国を打ち破るのはその次に良い策だ。

同じような商品、サービスが乱立し

価格面での削り合いがすすむのは

互いに無駄に利益を削るだけだ。

提携、合併、子会社、M&Aのように

双方のメリットを見い出し

削り合いを減らすことも視野に入れながら

戦況を俯瞰できるようになれば

余分な血は流れずに済む。

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