#エッセイ『ネーミングの謎』

    昔から気になっていた事ですが、“どうしてこんな名前が付いているんだ?”と思わせる人やモノがあります。例えば芸能人の多くの芸名などはそう思わせる感じがします。また、お店で売っている商品にしても同じような機能を持っている商品に、それぞれに変わった商品名が付いていたりします。そしてそれらの名前を何となく“変わった名前だな・・・”と普段ぼんやりと考えている時に、ネーミングの不思議について語っている話なんかを聞いたりすることがあります。どうやら名前にはちょっとした魔力が潜んでいるようです。
 僕が聞いた事がある話では、芸能人の命名のエピソードです。例えば歌手の松田聖子という名前は、“芸能界で成功する”という願掛けで“聖子”という名前を付けたなんて言う事を聞いた事があります。他には、先日のテレビの中でドリフターズの加藤茶が、とある先輩に言われたこととして、『芸能界では水に関する名前を付けると成功する』と言われたらしく、それで芸名の下を“茶”にしたと言っていました。いかりや長介は“碇(いかり)”が船に使うのものとして水関係と考え、荒井注は“注”の“さんずい”が水を表すという事らしいです。では志村けんや中本工事そして高木ブーなんかはどうなんだ?と思わずにいられません。いずれにしても、ちょっとこじつけた感がありつつも面白いです。他では、漢字で左右対称の名前がいい運気という事で、タレントの井森美幸や歌手の川中美幸という名前もいいそうです。お二人とも長く芸能界で成功をしてるので分からなくもありません。また、時には改名したことによって売れたのでは?と思われる人もいます。ぱっと思いつく所では、お笑い芸人の“くりぃむしちゅー”の二人なんかがそうではないでしょうか。元々は“海砂利水魚”というコンビ名でしたが、テレビ番組のある企画で何かに失敗したら改名という罰ゲームによって改名していた記憶があります。彼らが何に失敗したのかは覚えていませんが、その番組を見ていた時は“あーあ、かわいそうに・・”と思った記憶があります。ところがどっこいそれから彼ら二人は本当にテレビでよく見るようになりました。なんだったら見ない日は無いというくらいに売れています。彼らが改名によって売れたのかどうかという事は分かりませんが、彼らがテレビの中でやっている事は以前とそんなに変わっていないのでまぁそうとしか思えない感じがします。
 街で売っている商品などにも気になるものはあります。有名な所では“お~いお茶”とか“鼻セレブ”何ていうのはネットでもよく出てきます。元々は別の名前で売っていたそうですが、これらはネーミングを変えただけで売り上げが何倍にもなったと書かれていたりします。それらも深く調べてみると何か法則があるのでしょうか?この間スーパーで目を引いた商品は“塩こん部長”という名前のふりかけです。ネーミングも面白いのですが、そのパッケージの絵もなかなかでした。“うまいこと考えるのう・・”と思ったのですが手に取らずスルーしたのですが、強烈なインパクトは確かにありました。やはり人目に付くという事は大切ですね。
 上記に書いたものはほんの一部ですが、ここで思う事は、やっていることが変わらない、もしくは中身は以前のままでも名前一つで大ブレークするという事は、やはりネーミングって本当に大切なんだという事です。呼び名一つでそんなに変わるモノなのだろうかと考えてしまいます。このネーミングという事に対して何か法則があるなら調べてみたいと思うのですが、何か参考になる資料はないのでしょうか・・・。知っている方がいらっしゃったらご一報お願いしたいくらいです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?