【コラボ作品/ストーリー】
ある日、木の実を摘むため初めてひとりで森に入った少女は、とおくから聴こえる唄声に気付く。
それはとても哀しく、しかし優しくあたたかい。
導かれるように進むと突然歌が止まり、その直後ドサリという鈍い音がした。
駆け寄るとそこには、蒼白い顔をした少年が意識を失い横たわっている。
「大丈夫ですか!?」
頭上を見上げれば崖、そこには大層りっぱなお城がある。あのバルコニーから落ちたのなら、高さからして命に保証はない。咄嗟に心臓の音を確認し、呼吸を確かめる。
「…生きてる!」
少女は街に