疑似FIRE生活体験中?育休中の気づきと今後の選択肢
こんにちは。現在育休4か月目のアラフォー外資系管理職サラリーマンです。
育休生活を送っている中で、これはいわゆる"FIRE"後の生活なのではないかと日に日に思えてきました。
今回はこの疑似FIRE生活で気づいたことや感じたことを率直に書いていきたいと思います。
そもそもFIREってどんな状態?
FIRE=Financial Independence, Retire Early(経済的独立と早期退職)
要するに、人生の早い段階で働かずともお金に困らずに暮らしていける状態ということですね。
数年前にFIREがブームになった時は、
「世の中は働きたくない人で溢れかえっているんだなぁ」
「サザエさんの視聴者以上にサザエさん症候群の人って多いのかな」
「だとしたら、もはやサザエさん症候群って国民病じゃない?」
とか思っていました。
実際のところ私も、新卒で配属された職場がダークグレー(ほぼブ〇ック)だったので、退職までの間は慢性的にサザエさん症候群を患っておりました。
日曜午前まではゲラといえるほど笑いの閾値が低かったのですが、日曜午後からは笑わない男として鉄の仮面を被ったまま月曜朝を迎えるルーティン。
(当時はまだ「石の上にも三年」思考が支配的だったので、3年間は死ぬ気で働きました。おそらく今なら入社半年も続かなかったかと・・・)
その後はワーホリ → 帰国後に日系企業へ転職 → 外資系企業へ転職とキャリアの変遷を経ながら、仕事へのモチベーションが右肩上がりに急上昇していったため、FIREブームの時にはFIRE自体に興味がなくなっていました。
FIRE生活を意識し始めた理由
今年に入って管理職となり、家族も増えて更なるキャリアアップのために邁進していた矢先。突然のキャリアブレイクを迎える形となりました。
全力投球だった仕事から離れ、療養中の妻と成長著しい息子と穏やかに過ごす日々。育休中は育児休業給付金が支給されるので、何もせずとも生活費くらいは賄える状態。
ふとした時に、「FIRE後の生活ってこんな感じなのかな?」と思ったので、改めてFIRE関連の情報を漁ってみました。
調べてみると、FIREには働かずに不自由なく生活すること以外にも、いろいろと定義があるようですね。
ファットFIRE ・・・ 資産収入だけで高水準の生活が送れる状態(節約不要)
リーンFIRE ・・・ 資産収入だけで質素な生活は送れる状態(節約必須)
サイドFIRE ・・・ 資産収入+副業(side hustle)で生活を送れる状態
バリスタFIRE ・・・ 資産収入+パートやアルバイトで生活を送れる状態
コーストFIRE ・・・ 資産収入で老後資金は賄えるが、今の生活のためには働く必要がある状態
こう並べると、下に行くほど「FIRE感」がなくなってきますね(少なくともコーストFIRE辺りは、もはやFIREと呼べるか怪しいレベル、、、)
そして、気づいた時には〇〇FIREが増殖していきそうな勢い。何でもありか!
FIREと呼べるか問題はさておき、このようにFIREの定義がいくつもあることは、定年まで働くことが常であった人々の生活が多様化してきていることの表れでもあると思います。
私自身、育休生活に入った当初は、仕事をしていない自分に対して違和感しかありませんでした。しかし、人は置かれた状況にすぐに慣れるもの。
それまでキャリアアップを追い求めていた私ですが、今となっては、私が家にいて家族を支える方が、役割としては最適なのでは、と思えるようになってきました。
変容するステージの狭間で
私が今優先すべきことは、仕事に早期に復帰することでなく、育児に専念しながら療養中の妻をサポートし、私も含めた家族全員が安心して過ごせる体制を整えることだと理解しています。
つまり、今はキャリアと家庭の両立も目指せる状況にはなく、家庭一択なのです。
冒頭に書いた通り、数年前のFIREブームの時には、FIRE自体に興味がありませんでした。しかし、現在はその当時とは状況が180度変化しています。
リンダ・グラットン&アンドリュー・スコット著の『LIFE SHIFT』では、人生には複数のステージがあり、その中で流動的で多様なキャリアとライフスタイルが必要になることが主張されています。
今まさに、私は変容するステージの真っ只中にいます。
子どもと同じように自分の思考もより柔軟にして、今まで当たり前だった日々が当たり前ではなくなった状況を楽しみながら、家族のために自分には何が出来るのか、何を目指すべきか、模索し続けていきます。