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ことばの威力-「頭・心・肚」に届くことば

先日、日経新聞を読んでいて
ことばについてとても興味深い記事があった。
「言葉のちから」という若松英輔さんのコラムだ。

そこには、ことばが持つちからについて書いてあった。

我々は口からことばを発し、
そして相手を理解しようとしている。
「あの人のことばは重い」とか
「あのことばは軽い」
とか
実際に重さをはかることはできないのに、
そんな表現を使ったりする。

若松氏は
重いとか、軽いとか感じるのは実際は「手」なのに
実際の重みを感じるのは、実は胸=心
なのだと
おっしゃっている。

我々は頭でことばを理解する 。
でも、「頭」で考えた言葉は、
それを聞く人の「頭」を刺激することしかできない。
「心」から出たことばは「心」に届く。
それはプラスにもマイナスにも働きかけ、
人間関係を強固にすることや、
人を感動させることもあるし、人間関係を崩してしまったり
人を傷つけることもある。
そして、「肚」から出たことばは相手の「肚」へと届く。
肚に届くことばは、人を心だけではなく、
その人の行動を起こす機動力となるのだ。

私たちは「頭」で理解し、「心」で感じているだけでは主体的に行動しない。そのためには「肚」が動きださねばならない。

日経新聞 「言葉のちから」若松英輔さんより

新年度を迎え、
新たな出会い、仕事で新たな目標設定、振り返りなど
自分のことを考えることも多々あるでしょう。
そんなとき、少し自分や廻りの人々を考え
頭・心・肚に届いたことばについて思い起こすのも良いかもしれません。
みなさんの心に届いたことばは何でしたか?
みなさんの肚に届いたことばは何でしたか?

私は先日お亡くなりになった、坂本龍一さんの
「Ars longa , vita brevis(芸術は長く、人生は短し)」
芸術に人生をささげた人だっただけに
すごく、肚に落ちました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
心に残れば、はたまた肚に落ちたらなら、
こんなに嬉しいことはありません。

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