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【旅】モエレ沼公園の見事なまでのブランディング
夏休みに北海道へ行ってきました。
以前のnoteにも書いたのですが、
両親が北海道出身なので、北海道の観光地を訪れた際
そこまで感動することは、実はありません。(ごめんなさい。。。)
ですが、先日の函館旅行の六花亭に続き、
「いつまでもここにいたい」と思った場所が今回また現れました。
語らせてください。それは札幌のモエレ沼公園です。
マイナスをダブルプラスにするパワーブランディング
何と言っても驚くのは、かつてこの場所が
270万トンのゴミ処理場であったこと。
この壮大なゴミ処理に札幌市は、
80年代初期に「環状グリーンベルト構想」という
市街地を公園や緑地の帯で包み込もうという壮大な計画を立て
モエレ沼公園は、拠点公園として計画されました。
そこに設計士として携わったのが、イサム・ノグチ。
札幌市はマイナスイメージの強いごみ処理場を
プラスの「公園」として収めるのではなく
ダブルプラスまで昇華しました。
芸術家とタグを組んで「芸術作品としての公園」としたのです。
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公園に芸術作品を置くのではなく、公園全てが芸術
世界的に有名な彫刻家イサム・ノグチは
自分の作品を設置する場所をということで、と札幌を訪れたのですが、
視察の際、彼は既に建設がはじまっていたモエレ沼公園に
強い関心を寄せたそうです。
自分の彫刻作品を設置するのではなく、
「人間が傷つけた土地をアートで再生する。それは僕の仕事です。」
と強く主張、そしてモエレ沼公園の計画に参加することになりました。
モエレ沼のゴミ処理場自体がイサム・ノグチのキャンバスになり
公園造形そのものが彼の芸術作品となりました。
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自然と人間の感性バランスがあちらこちらに演出
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公園の中には、モエレ山、ガラスのピラミッド、プレイマウンテン
テトラマウンド、ミュージックシェル。。。。
様々な施設が設計されています。
どの施設も、自然が演出されていますが、
いずれの場所も、その施設を見る場所、角度によって
見え方が変わってくるんです。
例えば、ガラスのピラミッド。
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正面から見るとピラミッドですが、後ろから見るとちょっと長方形っぽく。
また内部から上を見上げるとまたちょっと違う形に見える。
モエレ山も登り口は3方向5ルートあり、
どのルートから山を見るかによって、遠近感も違って感じられます。
また驚いたのは、モエレ山から野外ステージ側の空間です。
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樹木の並び方も音響や風の流れを計算して設計されていたのでしょう。
その日は割と風が強かった日なのですが、
モエレ山から野外ステージ側に歩いているとき
なんと全く風を感じませんでした。
これら全ての要素が、モエレ沼公園を唯一無二の公園にしています。
23年もの年月をかけて創られたイサム・ノグチの大地の彫刻。
東京ドーム約40個分の広大な公園そのものに、
幾何学的で芸術的な造形を描きだすこの公園は、
北海道の雄大さや四季の美しさを演出しています。
訪れた日は、あいにく曇っていて風が強かったのですが
天気の良い日、雪の日、紅葉の時期・・・・
四季折々の芸術作品としてこの公園を訪れたい。
そして忘れてはならないのが、
老若男女、そしてペットまでがみんな笑顔で過ごしている
そんな空間でした。
最後までお読みいただきありがとうございます。
是非次回札幌を訪れるときは、ちょっと足を延ばしてみてください。
〒007-0011 北海道札幌市東区モエレ沼公園1-1
TEL:011-790-1231 FAX:011-792-2595
札幌市街地から車で約30分
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