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グレイヘアを楽しみはじめた65歳の母をみて感じたこと。

久しぶりに
東京に住む両親からのビデオ通話があった。

4人の子どもたちが
登校・登園する時間で
おもいっきりバタバタする時間。

わが家の一番のピークタイムだった。


画面の向こうの母が
何やら嬉しそうに報告してきた。


「おばあちゃんの髪の毛どう??」



グレイヘアにそろそろ変えようと思うと
年末帰省したタイミングで
話していたのを思い出した。


信頼する美容師さんと相談して
グレイヘアへ移行中らしい。

今までセルフケアで染めていた
ヘナを卒業して

新しい世界に
一歩踏み出した65歳。


母がいつまでも
新しいことにエイっと挑戦する姿に
娘としては
とっても嬉しい出来事だった。


定年で以前の職場を退職後、
やっぱり動いていたいらしく

新しい仕事を始めたわたしの母。

子どもと関わる仕事が
母の天職だ。


今では
2つの職場を掛け持ちして

午前・午後と
ダブルワークを楽しむほどにもなった。


「きょうは2つの仕事の日なの」と
軽やかに動く母が想像できる連絡を
よくくれる。


わたしの
じっとしていられない性格は
確実に母親譲りだ。

25年後の自分を
想像して楽しみになった。


そんな母はいまや
6人の孫がいるおばあちゃんだ。

その孫たちに

「おばあちゃん、おばあさんみたいだよ」
「やだ~その髪の毛・・・」

グレイヘアをみた娘たちから
そんな言葉をかけられていた。


画面の向こうにいる母は、
自分の髪の毛を触り
笑っていた。


「そんなこと言わないでよ~」
「良い感じでしょ??」


どことなく嬉しそうで
グレイヘアを楽しんでいるのが
伝わってきた。


生え際に白髪が多めの母は、
年齢を重ねるとともに
その白髪の量も多くなっていった。

小さな頃
目立つ白髪を母に頼まれて
抜いていた頃が懐かしい。


そして、
40歳になったわたしも
5年ほどまえから「白髪」をみつけて

老化を感じ
いずれ母親のようになるんだろうと

実感した。


産後時間のないなか
美容院へ通い
生え際に生えてくる白髪を
染めていた。


でも、
いまは自宅でできるヘナに移行して
すっかりはまっている。

もう3年になる。



鏡をみて
白髪を見つけても
以前のようにがっかりすることがない。

染めたいタイミングで
ケアできるし
おまけに女性ホルモンも整う。

おかげで
生理痛も更年期への謎の不安も
すっかりなくなっている

わたしのお守りみたいなものだ。



母親って、
自分の道標みたいなもの

そんな気がしている。

「おかあさんになったら
こんな風になるのかな??」

小さな頃
そう感じて楽しみにしていたことを
フト思い出した。


わたしも母のように
65歳になった頃

グレイヘアに挑戦して
まだ見ぬ孫に

「おばあさんみたい」

なんてことを
言われたりするのかな~

想像しただけで
ワクワクした。


母には
歳を重ねても
それなりに健康でいて欲しい。

そのためには
いつまでも
「楽しみ」をみつけて
挑戦してほしいなと感じた。


ヘナで染めた
オレンジ色の髪の毛が
だんだんと少なくなってきた母。

画面でみるのが
また「楽しみ」になった。


ちょっと前まで嫌いだった
白髪。

ケアのおかげで
受け入れられるように変化したのも
大きい。

「自分」のために
新しい世界に飛び込むのって
やっぱり楽しい。


母のこれからの変化が
わたしの楽しみであり
自分の将来を先取りでみれるようで
おもしろい。

そんなことを感じた日。

白髪と仲良く
わたしたち女性の
永遠のテーマなのかもしれない。


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