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就活にかかるバイアス

思い込み

「よくわからんけど大企業入っておけば安定でしょ!」
「これからはベンチャーで個を磨く時代だよね!みんな言ってたもん!」
「先輩がコンサルいいよって言ってたし、俺もコンサルいこ!」

上のは就活の例でした。
こんな感じで根拠がなかったりなんとなくそうだろうと思うことって日常の中であると思います。

この本では、キャリア選択におけるバイアスと、バイアスを防ぐための手法についてデータを元に説明されています。

バイアスについて、本の中に例があったのでいくつか紹介します。

・確証バイアス
自分が一旦信じたことを裏付けてくれそうな情報だけ集めてしまう
ex.大企業がいいと信じる→大企業の不祥事にはあまり目を向けず、ベンチャーの倒産や大企業のスケールによるメリットにばかり目を向ける
**
・アンカリング効果**
選択肢の提示のされ方によって、全く異なる決定をしてしまう
ex.キャリアとして最初に年収500万の企業に惹かれた場合、給与を重視していなくてもそのあとの企業がそれ以下だと物足りなく見えてしまう
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・真実性の錯覚 **
繰り返し見た情報を真実に違いないと感じること
ex.セミナーで「これからは不安定の時代!大企業はダメ!」と何回も繰り返されることでそれが正しいのだと思い込んでしまう。
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・感情バイアス**
自分の考えが間違っているという証拠があっても、ポジティブな感情を引き出してくれる情報に飛びついてしまう傾向のこと
ex.10年後のことなんかわからないのに、本屋で売ってる「10年後生き残る職業はこれ!」っていう本に飛びつく。


こんな感じです。めっちゃわかるわ〜〜〜〜!!!!ってやつあると思います。

個人的に確証バイアス真実性の錯覚感情バイアスはやってしまっていたなと反省しています。
真実性の錯覚が特に顕著だったなと振り返ると思います。「これからは個の時代だからベンチャーで自分を鍛えよう!ベンチャーじゃないとこれからは生き残れない!」的なワードをめちゃくちゃ聞いてベンチャーばっか見てました。今更思うと大手でも成長できる環境はあるし、なんならベンチャー大手とかじゃなくて成長できるかどうかって自分次第だし。客観的に見るとわかることだけど、繰り返し聞いてるとそれが正しいって思えて思考を放棄してしまっていたなって実感してます。反省。

この本で得た一番の学びは、思い込みではなく事実を確認した上で、自分の軸と照らし合わせて就活を進めた方が納得いく就活ができるのではないか、という気づきです。

こんな感じで、勝手な思い込みで行動・判断していたな自分、と反省させられる一冊でした。バイアスに囚われる可能性を低くしてキャリア選択をする手法についても書かれているので22卒の方はぜひ。「そりゃそうだ」的な一般論は多めですが、改めて事実について確認できるので個人的には勉強になりました。


この本読んでどうする?

①ひたすら友達頼ります。

客観的に自分を見れるのは友達しかいません。ひたすら頼ろうと思います。

自分を第三者視点から見る意識をします。

具体的には、「就活中の自分に先輩としてアドバイスするならどうする?」的な感じで、他人として自分と接するイメージです。他人にアドバイスするのはうまいけど自分ではできない、的なこと多かったんでやってみようと思います。

納得するまで考える癖をつけます。

言われたことに対し、「本当にそれが正しいのか?証拠は?」と思考する癖をつけます。それで自分が納得できるまで思考を続けようと思います。あんまりやりすぎたらロジカルすぎる気持ち悪い人間になりそうだけど。
身近な例だと、「大企業の方がいい」って話を「なんで大企業の方がいいのか→給与面や事業の規模感を重視しているから→でも自分はあまり重視していないから、大企業じゃなくてもいい」みたいな感じで腹落ちするまで考えます。なぜを繰り返す作業ですかね。トヨタの「なぜなぜ分析」を思い出しました。


この文章書いてても、「この本が言ってたから!」っていう確証バイアスが付きまとって来そうで少し怖くなりました。自分のことは自分が一番よく知っているつもりだったけど案外そうでもないんですね。あとあんまり就活がどうとか書いてると自分がうさんくさく見えて来そうで嫌な感じがしてきました。くそうざいキャリアアドバイザーを思い出して、それを自分と重ね合わせているからでしょうか。そうなりたくはないですね。

この記事読んでくれてる方、ぜひ相談に乗ってください。



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