第2波への備えはできるのか?

今のところ、コロナショックの所謂第1波を乗り越えたとされ、先進国を中心にロックダウン・ステイホームな状態から、注意しながら外出という行動変化。これから各国間の国境封鎖も緩和され、グローバル経済も中国の2020年5月製造業と非製造業(サービス業)PMIの回復米失業率の改善/非農業部門就業者数が増加(予想は減少)にみられる回復もあり、加えて既に回復基調であった株式相場への更なる追い風となったようで、ここ数週間は株式市場は更なる上昇基調。

しかしご認識の通り、コロナウイルスは消えたわけでなく、ただ一旦収束したように見えるだけで、専門家や一般人の私でも、今後のコロナウイルス感染の第2波、第3波、という感染者上昇局面が予想しているわけで(いつかは分からないけど)。

喉元過ぎれば熱さを忘れる、的にならないように、と上記記事のように、メディアが第2波感染におけるインパクト(株価暴落や失業者の更なる上昇)を警告のように書いていたので、掲載しておきます。(でもこれらはメディアの「ポジショントークだ」と言われるかたもいるでしょうが)コロナ感染以外でも、日本だと地震や台風などの天災の可能性もあるので、警戒心が高くても当然?なような気も。

それに加えて第2波が来ると大きなインパクトは、様々なところに。
①医療機関(開業医や大学病院を含め)の悪化している経営状態が更に悪化。コロナ対応でコロナ以外の一般的な患者数が激減、健康診断も一時的にストップし、なおかつ高採算とみられる手術も減少。例えコロナ重傷者用の医療診療報酬を3倍にしても、コロナの重症化率が元々20%?程度と言われいている中で、多数は軽症者になるわけで、全体的に診療報酬はかなりの減少となっており、第2波などはこの体制に更なる追い打ち、となりえる。
②元々経営基盤が盤石ではないところが多い保育園も、政府や市町村のコロナ対策用の補償も各種あるようだが、コロナ感染防止で自宅待機をしていた期間は保育士無給などの措置もあるようで。①の病院と同じように、この大変な時期に働いた保育士さんもいらっしゃるでしょうが、報酬カットでやる気・モチベーションもダウン。第2波による更なる下方修正もあり得そう。
③感染者が多く出てくるとされている歌舞伎町などの歓楽街(接待をする飲食店、ですね!)も経営としてこれ以上休業とはできない、というお店も多々あり、休業要請の効果が全部に、とは浸透していない。今後もコロナ感染者増加となると、開業していてもかなり回らない、という業界全体の悪循環に入り、体力を蝕んでいく。

これまでのコロナショックによる変化は、テレワークや通勤減、オフィス需要の変化?ということが身近だった気がするが、今後の変化(特に第2波やそれ以降の変化)はもっと社会基盤の変化に発展していくのでしょう。この社会基盤の大変化への備え(第2波の備え)はできているだろうか、個人的にも疑問である。

#COMEMO #NIKKEI

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