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Withコロナで生活慣習も二極化へ

Withコロナ時代の一つの大きな課題として、以前ほど国境を越えた渡航が難しくなったことで、航空産業の経営面での大打撃と、その後の経営をどうするか、という面があります。

過去投稿は下記リンクをご確認ください。
ー交通インフラシリーズ (Part①Part②Part③Part④Part⑤Part⑥

その中でも、他人との接触が少なく、時間の制限も少なく移動できるプライベートジェットの需要が堅調とのこと。

プライベートジェット機の売買を手掛ける英コリブリ・エアクラフトのオリバー・ストーン社長は「コロナ危機により富裕層の間でプライベートジェットへの注目度が高まり、その良さが見直された。」...プライベートジェット運航会社、米フレックスジェットのマリン・ユージーン社長は大半の乗客は観光客で、料金の高い長距離路線を含むビジネス需要の回復は限定的だと話す。...「他の人との接触を避けたい家族や、以前ならちょっとした移動でしかプライベートジェットを使っていなかった企業の幹部やグループの海外出張で利用されている

経済は低迷しており、特に低中所得者への雇用回復があまりに見通せない一方で、一般的に株価はコロナ感染拡大前までの水準に回復。この度の経済浮揚策の大部分は、負債という借金で賄われており、世界中の債務は世界GDP対比で99%という過去最高水準まで達している。その借金の返済は、若者へと投げられ、世代間格差の要素も強めている。

資本主義経済や競争を促すことで、貧富の格差が拡大し、中間層が衰退しているというのは、コロナ感染拡大前から既存の流れではあった。一方で、まさにプライベートジェットへの需要にみられるように、コロナ感染拡大後、富裕層は株など投資からより多くの富を集め、自分たちの移動制限を回避する術を持っているが、その他の低中所得層は全体としては仕事も十分になく、収入も横ばいかもしくは低下、というなかで、富裕層ほどの自由は効かないのである。

中国や米国であろうが、これからも二極化は更に進行していくだろうし、その流れを少しでも遅らせる手段は税制改正なり、所得の再分配といわれる政府の役目・介入以外は、私にはあまりよくわかっていない。

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