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2021年の開始は緊急事態宣言から!

なんと2020年最後の投稿に記載した、個人的な予想の中の一つが、早速当たってしまいました(嬉しい感じではないですが)。それは再度の緊急事態宣言です。

2021年1月4日午前中に菅総理が行った記者会見によると、同月8日あたりから首都圏の1都3県に対して、1か月程度の緊急事態宣言を行うような検討に入った、ということです。

これは2020年12月31日の東京都のコロナ感染者数が1300人を超え、1月2日には首都圏の1都3県の知事が緊急事態宣言を要請に行ったことを背景に、この度の緊急事態宣言発出の流れへ、となりました。

2020年の4月からの緊急事態宣言に伴う経済封鎖から、既に経済へのダメージの簡単な算出は出ておりまして、それは上記のような専門家の計算をご確認いただければ、と思います。また飲食店は午後8時まで、となるようでして、負の影響は計り知れないでしょう。(デパートとかもまた閉店になるんでしょうかね。。)

一方で年末年始にかけて思ったことは、菅総理がGoToキャンペーン全国停止や外国人新規入国の停止の際に仰ったような『先手先手』の対策は、感染者や重傷者減少という数字以外には、何とも国民全体にはわかりにくい(要は可視化できない)ので、本当に政策転換したことで、これ以上オーバーシュートしただろう感染者数を先手で減少させたのか、それとも既に感染者・重傷者のピークは越えており、結果的に後手だったかなんて(また経済的インパクトの側面を加えたら尚更)、正直だれもその時点では判断できないのでは、と感じました。

悪い例を取ると、昨年4-5月のアベノマスクが挙げられます。色々な後日談があるようですが、当時一枚50-70円の輸入マスクをこぞって買っていた方々も全国に配った1億2千万枚の布マスクは400億円以上の税金の無駄遣いと酷評していました。

同時に、ではありませんが、マスクの需給が急激に改善し、マスク価格も下落傾向へ転じました。足元だと一枚10円程度、また他のデザイン性のあるマスクも色々出ております。

ここで『あの当時、もしアベノマスクのような政策がなかったら』、本当に急激にマスク需給が改善し、価格下落となったのでしょうか。正直誰も正確な予測はできない、が妥当な回答だと思います。アベノマスクのサイズや配布方法、布の質などツッコミどころ満載でありますが、一方でこの政策が先手、後手、とも判断がつかないのです。

また皮算用をすれば、国民(1億人程度)が50円の不織布マスクを一日一枚ずつ使ったとしたら、各人8枚の価格で、アベノマスクの400億円が支払える、とも考えられます。(日本がエネルギー政策上、毎年数兆円単位で石油や天然ガスを外国から買っているが、その点はあまり注目されない?に似ている側面があるかと)

政府が打ち出す政策の効果を気にしている時点で、もしかして先手や後手、などないのかもしれません。感染症の前例であるSARSを経験した東アジア諸国(中国、韓国、台湾)などのやり方を、国家の統治システムを乗り越えて、経験則的に早く取り入れる、その俊敏性も国民の心情の中に必要なんでしょう。




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