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日本の金融エコシステムの変化

2021年2月15日、30年半ぶりに日経平均株価が3万円台を付けました。これ自体が30年ぶりというのも、毎年史上最高値を更新している米国と比較するまでもないですが、日本にとって『慣れないなー』という感じでしょうか。

また日本のベンチャー投資の数や規模拡大なり、投資ファンドの変身も、投資という分野への選択肢を増やし、全体的に投資へのお金が向きやすくなる、といった側面もあったのでは、と感じています。下記投稿も一緒にご確認ください。

株高という追い風もあり、下記記事によると、2020年はベンチャー投資がIPOを通じて大きく成功を収めることができた(投資利益金額なり、IPO件数なり、投資倍率なり)、ともいえるようです。

近年はロボティクスや素材、宇宙などリアルな技術でゲームチェンジを狙う「ディープテック」系スタートアップが増えているが、IT系に比べ投資回収までの期間が長い。リスクが高い分、VCの目利き力が一段と問われる。コロナという社会情勢の変化もにらみ、VCがどこに出資するのかが新産業の成り行きを決めると言っても過言ではない。

また米国ではこのコロナ禍で、失業者も増える一方で、起業する人も多くなり、結果として新興企業が生まれ、新たなサービスを展開する。アメリカの経済力の源泉、とみられるイノベーション力。『米国ではコロナ禍でも起業申請は440万件に達し、産業の新陳代謝を促すことにもなる』そうだ。

日本経済は、アメリカ経済の進化速度に比べれは確かに遅いだろうが、その進化のタイムラグは、日本の我々にどのような新興企業がどんなサービスを次上陸させるか、若しくは日本でヒットしそうか、などヒントをくれる、という側面もある。同時に日本の金融エコシステムも米国のように、スタートアップ企業へのリスクマネー投資も広がり、その企業がIPOを通じて社会に認められることで、産業の新陳代謝を促す、という良いサイクルができつつあるのでは、とも感じる。一方で名ばかりの上場企業も日本に多いのが次の難点であろうが、そこは下記記事の通り、東証の来る市場再編を通じて見えてくる面もあるだろう。



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